ショパン国際ピアノコンクール2015は、昨日10/9より“2次予選”が始まっています。1次予選の内は、緊張等によって技術に不安のある出場者も見受けられましたが、2次にもなりますと、流石はショパンコンクール出場者なだけあって、自身の音楽を惜しみなく出していますね。2次予選に来て初めて、本格的な「表現」による戦いが始まった様な気がします。
KAWAI奏者 圧巻の演奏!
昨日の演奏では、特にKAWAIを選択した奏者の演奏が素晴らしく、印象に残りました。先ずは、ロシア出身のGalina Chistiakovaさん
軽やかで明るい印象のワルツがとても素敵です。Shigeru Kawai のピアノはこういう作品に適しているのだと、私はこの演奏を聴いて思いました。音質のコントロールも見事です。
次に、中国出身のZhi Chao Julian Jiaさん
アクセントのある音を演奏する際に、腕を激しく上げて切る弾き方が特徴的で、スケルツォはあまりにも激しくて音が抜けてしまっている箇所も見受けられました。しかしそれも彼の表現の一環、その後の子守歌ではShigeru Kawai の明るい音を生かしながらも、何とも哀愁のある歌で魅了してくれました。美しすぎます!
この2名の演奏は、私のKAWAIピアノに対するイメージを変えてくれました。この圧巻の演奏がどう評価されるのか、注目していきたいと思います。
ストリーミング音声の限界を感じた…
元々インターネット配信の音質にそこまで期待をしていた訳ではありませんが、ショパンコンクールのライブストリーミング音声は、その中でもかなり優れている部類だと思って、これまで聴き入っていました。ただ、昨日の第一奏者 Łukasz Piotr Byrdyさんの演奏時には、若干音声が小さかったのか、次のMichelle Candottiさんの時には音量が若干上がり、フォルティッシモの所で音声がピークアウトしてしまう事がありました。その後の Luigi Carrocciaさんの演奏からは、その様な事はなく、1次予選の時と同様のものに収まりましたが、やはりこの状態で音の善し悪しを完全に判断する事は難しいですね。それでも楽器や演奏者による音質の違いはハッキリと分かりますから(まさか演奏者ごとにマイクの感度や位置を変えたりはしないでしょう)、その無料配信の賜物に感謝感謝です。
今夜もまた、楽しみですね!
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