ショパン国際ピアノコンクール2015は、昨夜からGrand Finaleが始まっています。
昨日の第一日目は4名の演奏があり、日本人ただ一人Finale出場の小林愛実さんが3番目に演奏されました。
1次予選からの安定感はそのままに、魅力的な“歌”で聴衆を魅了しました。彼女の前に演奏した2名も洗練された演奏ではあったのですが、その2名と違う点は、小林さんの演奏はとにかくピアノが良く“鳴る”そして“響く”という事。これは、腕の重さのコントロールに長けている事の成果であると思います。その証に、オーケストラに負けない音でありながら、オケの音とよく調和している様に感じました。
貫禄すら漂わせる圧巻の演奏に、終了後も拍手と歓声が鳴り止みません。そして、小林さんに続いて演奏されたアメリカ出身の Kate Liuさん、彼女のまた卓越した演奏で歓喜の声があがりました。
小林さんとはまた違った音質である様に感じました。小林さんの音を例えるならば明るい蛍光色であるのに対し、Kate Liuさんは白熱灯の間接照明を思わせる色味が感じられました(※あくまで私感です)。それぞれのショパンへの解釈が、どの様に評価されるのか注目です。
ピアノの転換はステージ下から
さて、Finaleではこれまでとは異なったピアノの転換を見る事が出来ました。
ステージの一部がリフトになっていて、次に使用するピアノが競り上がってきます。3次予選までは、3台のピアノがステージの脇に用意されていて交換するだけでしたが、オーケストラの配置を出来る限り動かさない為のもので、見ていて面白かったです。
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