ポーランドのワルシャワで5年に一度行われる、世界最高峰の国際ピアノコンクール「ショパン国際ピアノコンクール」が今年の10月に開催されますが、そのチケットが入手困難な状態になっています。
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世界最高峰の国際ピアノコンクール
チケットは昨年の夏前から発売が開始され、今年の1月までに数回に分けて売り出されましたが、販売先のインターネットサイトでは発売開始と同時にサーバーがダウンする程の人気ぶりで、個人で手配するのは至難の業でした。「確実」且つ「楽」なチケット入手方法として、旅行会社の鑑賞ツアーに参加する事が挙げられますが、旅行日程やホテル選択の柔軟性に欠ける点、そしてなにより中間マージンの発生により非常に高額な値段設定となっている為、なかなか手を出せないという方も多いのではないでしょうか?
「ツアー参加」と「個別手配」では2倍の差!
- コンクール2~3回鑑賞
- エコノミークラス利用(JAL、ANAを含めたレガシーキャリア)
- 4つ星ホテル
おおよそこの条件でのツアーの金額は、各社ともおおよそ35万円~50万円程、特に「1次予選→2次予選→3次予選→ファイナル」と順を追うごとに金額も上がっていく感じになっています。仮にファイナル3日間の鑑賞ツアーですと、5泊7日程度で最低でも45万円~という所が多い様ですが、個人手配で試算してみますと、ツアーと比べておよそ半額で済みます。
- チケット代(1stカテゴリー)…400PLN×3=1200PLN(≠40000円)
- 航空券代(エコノミークラス)…110,000円(サーチャージ・諸税込み)
- ホテル代(4つ星ホテル5泊分の目安)…10000円×5=50000円
- 食費・雑費(8000円/1日×6)…48,000円
合計248,000円(1名分)
円安のご時勢と言えども、何ゆえ物価の安いポーランドですから、各々のチケット価格は60PLN~400PLN(1ステージのみ)で、日本の一流アーティストによるコンサートと比べると低廉な価格で大変助かります。
2ndカテゴリーや3rdカテゴリーですと更に安く済みますし、ホテルも4つ星で1泊7000円~8000円という所も多くあります。10月は基本的に閑散期でもありますので、原油安も重なって航空券代は更に安くなる場合もあります。
個別手配のラストチャンス? 9月1日の販売再開
ショパン国際ピアノコンクール2015の鑑賞チケットは、今年の1/15に販売再開されて以来、8月現在で公式サイトでの一般向けの販売は行われておりません。同サイトによりますと、「9/1に販売再開」とありますので、実に7ヶ月ぶりの販売です。
しかしサーバーダウンは必至でしょう。世界中からアクセスが集中する上に、強力なハードウェアを持ち合わせた業者との争奪戦にもなりますから、一般家庭のPCによるアクセスでは所詮、敗北は目に見えています。
私は昨年の秋から手配を始め、見事「ファイナル公演」のチケットを入手する事が出来たのですが、これはムジークライゼンという手配業者に依頼をしました。当時既にキャンセル待ちの状態でしたが、その後の各発売日には必ず手配を掛けてもらえた上、座席の希望なども細かく注文できますし、手配出来た際にはすぐに連絡を下さりました。
気になる手配手数料ですが、購入できた場合にのみ1枚につき2500円と、特別手配手数料3000円です。海外のエージェントに頼むと10000円以上する場合がある事を考えますと、なかなか手ごろではないでしょうか?
現時点におけるチケット個別手配の最善の方法とは
現時点において、入手の可能性が高く、一番お得なチケット個人手配の方法としては、9/1を迎える前にムジークライゼン(または別の業者)にキャンセル待ちを含めた依頼をし、固唾を呑んで見守る事くらいでしょうか。
この様なチケットは、開催直前になってからキャンセルが出るなど、意外と動く可能性があるそうですので、諦めるのはまだ早いと思います。尚、1stステージや2ndステージでしたら、各社ツアーに若干空きも見受けられますので、日程を合わせた上で確実性や安心を買う方には良いかもしれません。
特に入手困難な「入賞者コンサート」
ファイナルステージの3日間が終わり入賞者が出揃いますと、10/21~23の3日間に「Winers Consert」が開催されるのですが、この入賞者コンサートのチケットが特に入手困難で、私も同様に昨年秋から手配を依頼しているのですが、特に10/21の1st Winers Consertは未だ入手出来ていません。各旅行会社によるツアーを見ても、「入賞者コンサートの鑑賞」の部分が削除されるなどの事態も見受けられ、いかに入手困難な状態かが見て取れます。
次回5年後は更なる入手困難に!?
ある筋の話では、前回2010年の時はその年の春でもまだまだ普通に購入できた、と言います。5年も経ちますと、世界のグローバル化は益々進み、航空需要の高まりと共に旅行者の数もグングン伸びていきます。
「ショパンコンクールを観たい」という人は、世界中で今後も増え続けるでしょう。回を重ねるごとに入手困難になっていくでしょうから、今回を逃すと次回は更に入手が難しくなるかもしれませんね。
もし「行きたいのだけど迷っている」という方であれば、ラストかもしれないこの9/1のチャンスを逃さず、ぜひともチャレンジしてみて下さい。