【ショパン国際ピアノコンクール】 前回(2010年)の特集記事を見てみる

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ロシアの美しきホープ《ユリアンナ・アヴデーエワ》氏の優勝で幕を閉じた、2010年のショパン国際ピアノコンクール。メジャーな音楽情報誌がその衝撃の結果をどの様に伝えていたか、少しご紹介したいと思います。今年2015年の特集雑誌を購入される際の参考になればと思います。

 「モーストリー・クラシック2011年1月号」の記事

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冒頭から27ページに渡って特集が組まれています。 本選(ファイナル)のリポート

  • 小山実稚恵氏とマルチン・マイフロフスキ氏のコメント記事
    アヴデーエワ氏の師シチェルバコフ氏について
    ヤマハCFXの特集
    ワルシャワの街に関する記事
    コンクール時の出場者の過ごし方
    アジア勢、日本人の惨敗に関する記事
    ショパン国際コンクールの歴史

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キャッチフレーズは「衝撃」。アルゲリッチ氏以来45年ぶりとなる女性ピアニスト・アヴデーエワ氏の優勝を予想する者が少なかった事、ステージの照明が一時的に消えてしまうトラブルがあった事、また日本人が誰一人として3次審査に進めなかった事、これらを「衝撃」として、良い意味でも残念な意味でも、捉えているのだと思います。

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そしてその「衝撃」が一番ピークに達するのは、何と言っても「結果発表」の瞬間ではないでしょうか。この2010年大会では、第4位となったブルガリアのボジャノフ氏が、結果に納得できず即座に会場を飛び出し、翌日の授賞式やガラ・コンサートの出場も拒否した事も話題になりました。
第1位の発表もさる事ながら、こういった様々なドラマが見られるのも、本大会結果発表の醍醐味ではないかと思います。

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モーストリー・クラシックの記事で気になったのが、アジア、とりわけ日本人の惜敗を大きく取り上げている事です。アヴデーエワ氏の演奏した「ヤマハCFX」であった事で、表現の幅の大きさやバランスの良さが際立つ日本のピアノの素晴らしさが語られる一方、「個」の表現力に欠ける日本勢の“惨敗”が書かれています。

「ショパン2010年12月号」の記事

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一方こちらは冒頭から実に46ページにも渡り、特集が組まれています。特に入賞者全員の演奏曲目や参加者の使用ピアノ等、基本データの掲載も充実しているのが嬉しいですね。

  • 1次審査~ファイナルの振り返り
    ファイナリストの対話式コメント記事
    10/17ショパン追悼ミサ
    ショパン博物館のリニューアル
    審査員の対話式コメント記事
    音楽評論家 下田幸二氏のコメント記事
    中村紘子氏のコメント記事
    コンクールで使用された4メーカーのピアノ
    コンクール基本情報

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気になるキャッチコピーは「新時代、到来!」 審査員の各評価について詳細が書かれており、その中のコメントで、アルゲリッチ氏が第4位のボジャノフ氏について「私が審査員席から拍手を贈ったただひとりの人です」と賞賛している点が印象的でした。
アヴデーエワ氏の優勝については「私の投票と完全に一致したわけではない」とし、数学的な結果が出ない「芸術」に対する評価の難しさがあらためて伝わってきます。

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審査員のコメントの他、アヴデーエワ氏の特集よりもファイナリスト全員のコメントや記事が目立ちます。
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各種データが充実!

いかがでしたでしょうか?今回は2誌のみ紹介しましたが、各誌とも力が入った特集が組まれており、今年2015年大会ではどの様な記事で我々を楽しませてくれるか、待ち遠しいですね。

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