ショパン国際ピアノコンクール2015の3次予選進出者が決定しました。
- Mr Luigi Carroccia (Italy)
- Ms Galina Chistiakova (Russia)
- Mr Seong-Jin Cho (South Korea)
- Mr Chi Ho Han (South Korea)
- Mr Aljoša Jurinić (Croatia)
- Ms Su Yeon Kim (South Korea)
- Ms Dinara Klinton (Ukraine)
- Ms Aimi Kobayashi (Japan)
- Mr Marek Kozák (Czech Republic)
- Mr Łukasz Krupiński (Poland)
- Mr Krzysztof Książek (Poland)
- Ms Kate Liu (United States)
- Mr Eric Lu (United States)
- Mr Szymon Nehring (Poland)
- Mr Georgijs Osokins (Latvia)
- Mr Charles Richard-Hamelin (Canada)
- Mr Dmitry Shishkin (Russia)
- Mr Alexei Tartakovsky (United States)
- Mr Zi Xu (China)
- Mr Yike (Tony) Yang (Canada)
※コンクールHPより
ポーランド…3名 アメリカ…3名 韓国…3名 カナダ…2名 イタリア…1名 ロシア…1 名 クロアチア…1名 ウクライナ…1名 日本…1名 チェコ…1名 ラトビア…1名 ロシア…1名 中国・・・1名
先ず、私が大注目したカナダ出身のCharles Richard-Hamelinさんが無事通過されたので、ホッとしました。
圧巻の音のコントロールで聴衆を魅了!
彼の3次予選の演奏を生で聴きたかったのですが、残念ながら私が拝聴するSessionには当たりませんでした…。
そして、日本人出場者からは小林愛実さんが3次予選進出となりました。おめでとうございます!
小林さんの演奏は、ショパンへの理解も然る事ながら、1次、2次共に圧倒的なメカニックと音のコントロールが見事だと感じました。2次では多少冷静さを失ってしまったかに見えた箇所もありましたが、無事に通過できて良かったです。
ところで、一番初めに注目したギリシャ出身のAlexia Mouzaさんは、残念ながら落選となってしまいました。2次予選での彼女の演奏は、緊張からかミスが多く、乱雑な演奏になってしまった印象があります。それでも次第に安定して、勢いのある音楽で健闘したのですが、やはりショパンの解釈として認められなかったのだと思います。
※余談ですが、2次予選での私自身の予想当選数は16/20でした。まぐれながら、なかなかの成績だと自負しています。
アジア勢の健闘やいかに!?
今回は、日・中・韓、合わせて5名、アメリカ国籍2名を含めるとアジア勢7名が3次予選進出となりました。前回(2010年)のコンクールでは、アジア勢の惨敗が取り上げられました。前回の3次予選進出は中国人2名とアメリカ人2名のみ、Finaleは誰一人として進めませんでしたね。その要因として、モーストリークラシックの記事では「アジア系の出演者には強い音楽的確信・主張が弱い」とし、月間Chopinに掲載のAndrzej Jasinaki氏(審査員長)のコメントでは、特に日本人出場者に対して「多くの部分がモノクロームで、更なる何か驚きや個性が欲しかった」という趣旨の記載がなされていました。
どんなに優れた演奏技術、音楽性を保持していても、それを上手く主張する術を持たなければ勝つ事は難しいという事でしょうか。時は既に3次予選、秀逸な演奏はもはや最低ラインとなり、これから先は自己アピールによる戦いになりそうですね。
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