ちょっと気が早いですが、来年2020年10月にポーランドのワルシャワで開催される「ショパン国際コンクール2020」のチケットが、昨日10月1日に公式サイトから発売となりました。
世界で最も人気のあるピアノコンクールなだけに、コンクールの殆どのセッションが即日完売!アクセス集中で、サイトに入る事すら出来なかった人も多いのではないでしょうか?
そんな2020ショパンコンクールのチケットを手に入れる方法はもう無いのか?今回は、私が前回大会(2015年)に訪れた経験を踏まえて、当日券の有無など、これからのショパンコンクールチケット入手方法についてレクチャーしていきたいと思います。
目次
僅か5分で完売!サーバーパンクで大混乱
今回のショパンコンクール2020チケットですが、公式サイトで発売開始となったのは、10月1日の現地時刻11:00AM(日本時刻18:00)。
以前から公式サイトで発表されていたので、発売開始と同時に公式HPへアクセスしたのですが、案の定サーバーはパンク!画面フリーズやエラーの嵐で、全くのお手上げ状態でした。
発売開始から5分後、漸く繋がった頃には時既に遅し…。一番人気の決勝Finaleのチケットは既に完売で、1次予選、2次予選が僅かに残っているのみ。その後もサーバーの混雑は続き、まともに操作出来る様になったのは開始から90分経ってからでした。
それでも何とか石にかじりついて、私の目的だった2次予選のチケットは数枚Get!しかし日本時間の20時を回る頃には2次予選も完売となり、現在までに残っているのは1次予選の後方席が僅かに残るのみです。
ある程度の混雑は予測していましたが、まさか予選すら即日完売となるなんて・・・。流石は人気のショパンコンクール、恐るべし!
手配業者から購入、手数料は…?
公式サイトでの販売が終了となると、あとはチケット手配業者に依頼して、彼らが確保したチケット、或いは市場に出回るキャンセルチケットをGetするしか方法がありません。
私が前回2015年の際に利用したのが「ムジークライゼン」という業者。ヨーロッパを中心に数々のコンサートチケットを取り扱っている会社で、ショパンコンクールのチケットも扱っています。
日本の会社なので言葉の心配が無いですし、座席の希望等にも丁寧に応えてくれますが、手配手数料が5年前と比べて大幅に値上がりしているのが痛いところ。
それでも、前回依頼した時には3次予選や決勝戦のチケットが希望通り手に入ったので、信頼度は高いです。
また、各旅行会社が企画するショパンコンクール鑑賞ツアーに参加するのも方法の一つですが、無駄に高いマージンが掛かってしまう事は必至。前回の2015年ですと、大体どの業者も2~3回の鑑賞日が入って、最も安いプランでも50万円前後が相場でした。
閑散期でもある10月のヨーロッパ旅行なんて、通常であれば20万円も出せば幾らでもツアーが出てきますから、相当暴利をふるっていますよね…。
当日券は出るか?
事前にチケットを手配出来ないとなると、後は頼みの綱となるのが「当日券」。私は前回2015年の際、リシャール・アムランがPf.ソナタ1番を弾いた3次予選の最終日(午前の部)に当日券を買って入ったので、恐らく1次~3次までは出るものと思われます。※詳しくは↓の記事へ
当日券の場合は自由席扱いとなり、空いている席に人が来ない場合に限り座る事が出来るものなので、前回の時は確か立見をしている人も居たと記憶しています。
それでも、3次予選のチケットは前回も完売していましたが、特に人気の無い後方の席は沢山空いていたので、私は当日券でも座る事が出来ました。次の2020年がどの様なシステムになるかはまだ分かりませんが、席に拘らないなら無理をして事前に購入する必要は無いかもしれません。
後方・サイドの席は止めておいた方が良い
但し、ショパンコンクールの会場となるワルシャワフィルハーモニーは音響があまり良くなく、特に前回聴いた限りでは1階席の後方および両サイドは音が全く飛んで来ません。
これは上階のバルコニーが張り出している事が原因と思われますが、残念ながら当日券で入ると多くの場合こういった場所で鑑賞する事になってしまいます。※ホールに関しては↓の記事へ
そう考えると、後方や両サイドの人気の無い席を事前に購入する意味は殆ど無いでしょう。この記事の執筆時点では、1次予選に限って後方席の一部がまだ売れ残っていましたが、無理をしてこういう席を押さえる必要は無いと思います。
「1st Winners Concert」のチケットは…?
ところで、まだ唯一発売されていない10/21の1st Winners Concertのチケットですが、公式サイトのチケット販売画面を見る限り、どうやら直前の2020年9/1に発売される模様。
しかし例年このチケットは超がつくほどプレミアチケットになるので、恐らく我々素人がHPから予約する事はまず不可能でしょう。前回2015年は、上記のムジークライゼンでも殆ど手配実績が無かったそうなので、こればかりは初めから諦めた方が良さそうです。
尚、Winners Concertは1stから3rdまで3日間に分けて行われますが、それぞれ第1から第6位までの受賞者が順番に演奏を行うガラコンサートで、演目自体は3日間とも一緒。初日はこれに加えて授賞式が行われるので、人気があるという訳です。
私は前回2015年の2ndコンサートを鑑賞しましたが、皆コンクールが終わって集中力が切れている為か、1位のチョ・ソンジン以外はあまり大した演奏をしなかった記憶があります・・・。詳しくは上記の記事へ。ますますプレミア化する国際コンクールのチケット
と言う訳で、ショパンコンクール2020チケット手配についてお伝えしましたが、それにしても近年の国際コンクール人気は凄いものがありますねぇ。先日訪れたモスクワのチャイコフスキーコンクール2019もチケット入手には苦労しましたし、このまま行くと2025年はどうなってしまうのだろうか…?
ショパン国際ピアノコンクール2015の現地レポートについては、カテゴリーをご覧下さい→ショパン国際ピアノコンクール2015