マドリード・バラハス国際空港へのアクセス方法については、鉄道、バス、タクシーと幾つか方法がありますが、今回は鉄道アクセスについてMetroとRenfeのどちらが楽でお得か、比較してみました!
タクシーよりも安く、バスの様に渋滞のリスクも無い鉄道での空港アクセスがどの様なものか、運賃や車内の設備等も含めて見ていきたいと思います。
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目次
発着場所によって使い分ける
マドリードの市内を走る主な電車は、地下鉄(Metro)とスペイン国鉄(Renfe)の2種類。この内、メトロ8号線およびRenfe近郊線のC1、C10がバラハス国際空港へ乗り入れています。
但し、T1からT4まで4つあるバラハス空港のターミナルの内、Renfeが乗り入れているのはT4のみ。スカイチームやスターアライアンスの航空会社が発着するT1~T3からRenfeに乗る為には、T4へ移動するか、Metroで市内へ向かう事になります。
また市内側に関しては、スペイン各地への特急列車が発着するAtocha駅をはじめ、Chamartin駅など主要ターミナル駅へはメトロ8号線は乗り入れておらず、1回から2回の乗り換えが必要です。一方でRenfeならばC1、C10の何れも直通しているので便利!この様に、列車でのマドリード空港アクセスは、利用する駅や発着ターミナルによってMetroかRenfeのどちらが便利か違ってきますので、上手い事使い分けるのが重要です。
Metroは追加料金を取られる
それでは先ず、Metroで市内へ向かう場合から見ていきましょう!今回私はルフトハンザ航空でマドリードへ到着したので、T3からメトロに乗車します。
到着ロビーから“Metro”のマークに従って進み、エスカレーターで地下へ降りると乗り場があります。この時すでに時刻は23時半を回っていましたが、メトロの終電は遅く、Nuevos Ministerios行きの最終はなんと1:33!夜の遅いスペインならではのダイヤですよね。
券売機でチケットを購入。今回は1回券を購入して10号線のPrincipe Pio駅まで向かいますが、1回券の場合は〈1 VIAJE〉→〈SENCILLO METRO ZONA A〉と進み、目的地の路線→目的の駅の純にタッチしていきます。
尚、メトロへの乗車には必ず専用のICカードが必要ですが、これも券売機でチケットと一緒に購入できます(詳しくはこちら→マドリードの地下鉄<Metro>乗り方と路線MAP、券売機の使い方!)
チケット料金ですが、通常のZONE A運賃€2に加え、空港乗り入れ料金€3が追加されて合計€5。運賃よりも高い追加料金だなんて、かなり割高感がありますよね…。※価格は為替レート等により常に変化します。
Metroは乗り換えがめんどくさい…
切符を購入したら、改札を通ってホームへ。メトロ8号線は、夜22時台でも7~8分おき、24時を過ぎても15分間隔で運行されています。※社会情勢によりダイヤ変更の可能性あり
メトロの車内はこんな感じ。荷物置き場も無く網棚も無いので、スーツケースは手元に置いておくしかありません。混雑するとちょっと辛いかもしれませんが、乗車時間は短いですし、空港から乗る場合は皆一緒なので気兼ねする事は無いと思います。
今回は、終点のNuevos Ministerios駅で降りて10号線へ乗り換えましたが、乗り換え導線が結構長く、また一箇所だけ階段のみの場所もあったので、大荷物を抱えての移動はちょっとキツイかもしれません。
また今回は夜遅くで人が少なかったので良かったですが、ラッシュ時の乗り換え移動は辛いかも?
それでもPrincipe Pioまで30分弱。思ったより短い時間で到着しました!夜遅くでも治安の悪さは感じませんし、ラッシュ時でなければ十分選択肢に入ると思います。
Renfeは乗り換えなし!但しデメリットも
続いてRenfeを利用する場合。レンフェの発着はT4のみとなりますが、T4はイベリア航空をはじめワンワールドアライアンスの航空会社が主に乗り入れています。
T4はRenfeとMetroの改札が隣り合わせにあるので、とても便利!改札口に到着して列車の発車時刻を見てから、どちらに乗るか選択する事も可能です。
運賃は、市内の駅まで€2.6。メトロの様に空港乗り入れ料金はかからないのは嬉しいところ(2018年7月現在)。ただ、券売機の表示が複雑で選択肢も多く、チケット購入には苦労するかもしれません。
私はMetroのツーリストパスを使ってRenfeに乗りましたが、それについては後述。
Renfeは近郊線という事もあって、車内はMetrよりも若干広く、網棚も完備!また座席の横にスーツケースを置いておけるスペースもあるので、旅行者には使い易いですね。
ただし、列車の本数はMetroよりも少なく、また終電が22時台と早い事もデメリットの一つ。
私は帰り(空港行き)にRenfeを利用しましたが、Principe Pio駅から直通で40分ほど。Metroよりも少し時間は掛かりますが、乗り換え無しで楽チン!朝の9時台に利用しましたが混雑も限定的ですし、C1、C10の停車駅からのアクセスならば迷い無くRenfeの利用がおススメです!
Renfeにも使える「ツーリストパス」がおススメ!
尚、特にMetroでの空港アクセスにおススメなのが、Metroの券売機で買える「ツーリストパス」。これはいわゆる1日券の様なもので、指定の日数の間MetroやRenfeなどマドリード市内の殆どの交通機関に乗り放題になるチケットです。
このツーリストパスの運賃は利用するZONEによって決まりますが、バラハス国際空港はZONE Aに含まれている為、このパスだけで空港への乗り入れも可能です。
Special Service rates for the Airport T1-T2-T3 and Airport T-4 stations. Passengers travelling with Transport Season Tickets (excluding Interzone), Tourist Season Tickets and or AENA cards do not need to pay the special rate.
念のためMetroのHPの規約を見てみましたが、ツーリストパス保持者は空港乗り入れ特別運賃は不要だという旨がきちんと記載されています。
1日券は空港から市内の目的地へ行った後、2回利用すれば元が取れる計算になりますね。Metroのツーリストパスは1日券~7日券(6日券は無し)まであって、いずれもMetroの券売機で購入する事が出来ます。
券売機の操作方法などについては「マドリードの地下鉄<Metro>乗り方と路線MAP、券売機の使い方!」の記事で詳しく解説しているのでご覧下さい。
鉄道アクセスのまとめ
マドリード-バラハス国際空港への鉄道アクセスについて、メリットとデメリットをまとめると以下の通りです。
Metroの場合
- 本数が多い(日中4~6分間隔、夜間7.5~15分間隔)
- 終電が遅い(Nuevos Ministerios行き最終1:33発、土日含む)
- 空港の全ターミナルに乗り入れ
- 運賃が高い(空港乗り入れ追加料金€3、但しツーリストパスは免除)
- 主要ターミナル駅への乗り入れが無い
Renfeの場合
- Atocha等のターミナル駅へ直結
- 車内が広く網棚もある
- 本数がやや少ない(C1、C10合わせて終日ほぼ15分間隔)
- 終電が早い(C10の空港発最終22:48)
- 空港ターミナル1~3への乗り入れが無い
以上、マドリード・バラハス国際空港への鉄道アクセスについて、お伝えしました!各鉄道会社のHPも併せてご覧下さい→Metro/Renfe近郊線
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