言わずと知れた、スペインの首都マドリードにある王宮「Palacio Real de Madrid」。観光ガイドブックの最初のページに出てくる、マドリード観光の一丁目一番地の様な存在ですよね。
贅の限りを尽くした豪華な内装や装飾品の数々が見られる一大スポットですが、残念ながら内部の殆どが撮影禁止!それでも行くべき王宮の魅力について、今回はチケット購入や入場ゲート、混雑の少ない狙い目の時間帯などについても併せてレポートしていこうと思います。
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目次
王宮の場所と概要
王宮の場所はココ。メトロ各線が通るOpera駅の出口を出て、テアトロレアルの裏手の方へ行くと、大きな建物が見えて来ます。
元々ここには9世紀後半から11世紀までイスラムの城塞があったそうで、その後キリスト教徒によるマドリード奪回によって築かれた宮殿は18世紀に火災により焼失。現在の建物は1764年に再建されたものなんだとか。現在のスペイン国王の住居はマドリード郊外にある為、この宮殿には住んでおらず、国の行事等でのみ使用されているとの事。
尚、国の行事がある時は、閉館されて観光客が入る事が出来ません。今回の滞在中にも1日だけ入れない日があって、機関銃を持った警察官がうようよ居て物々しい雰囲気でした…。
でも、馬に乗った兵士の姿が見られたのはラッキー!宮殿の中には入れなくても、スペインらしい光景が見られる場合もある様です。
HPでも買える入場券
さて、王宮への入場チケットですが、事前にHPから購入する事もできます。PATRIMONIO NACIONALのトップページのメニュー(画面上部)からRoyal Sitesを選択し、Palacio Real de Madrid→Comprar entradasと進んで行くと、王宮のチケット販売のページに辿り着きます。
この事前購入の場合、入場時刻を15分刻みで指定する必要がありますが、その代わりチケット購入の列に並ぶ必要が無く、指定時刻ピッタリに入場する事が出来ます。当日のスケジュール調整は面倒ですが、繁忙期は時間を有効に使えますね。
夕方が狙い目?混雑状況
さて、王宮の入口は敷地の南東側(アルメニア広場の入口付近)にあります。入場は2つの列に分かれていて、右がチケット当日購入の列、左が事前購入の列。
今回私はチケットを事前購入をせずに訪れましたが、土曜日の夕方に行ったら行列は殆ど無く、当日購入でもスムーズに入場する事が出来ました!この日、午前中に一度見てみたら超陀の列が出来ていたので、夕方は狙い目なのかもしれません。
中へ入ると先ずセキュリティチェックがあり、その先にチケットブース。ここで入場券を購入します。※価格は為替レート等により常に変化します。
その先にはカバンを預けるロッカーがあり、リュック等のバッグはここへ預ける必要があります。使い方は、荷物を入れた後、扉の内側に1ユーロのコインを入れて扉を閉め、鍵を掛ける。開けるとコインは戻ってきます。
アルメニア広場と武器博物館
だだっ広い敷地を持つ王宮ですが、見学コースは限られているので迷う事はありません。エントランスの建物から広場に出て、王宮正面の入口から中へと入って行きます。
尚、入場してきたエントランスとは反対側の城壁の方へ行くと、王宮の前に広がる庭園(カンポ・デル・モロCampo del Moro)を望む事ができます。
また、広場の端っこには「Royal Armoury」という武器博物館があって、こちらも共通のチケットで入る事が可能。体育館の様な広いホールに、ファンタジーの世界に出てくる様なナイトや剣が沢山見られます。
オペラ座の様な大階段!
王宮の正面入口から入って進んだ先に長い上り階段があって、ここから王宮内部の見学がスタート!殺風景な内装から一変、ここから豪華な世界が始まります!
最初の広間は、イタリア生まれの建築家Francesco Sabatini(1721~1797)の設計による大階段。何だかオペラ座に来た様な感じがしますね。
天井もなかなか美しい!この天井画の作者も、イタリア出身の画家によるものなんだとか。
ここから赤いカーテンを抜けて行くと、最初の部屋「Hall of Halberdiers」があります。
ガイドブックによると、この王宮にはこの様な部屋が3400もあるそうですが、見学できるのは50室ほど。それでも結構な数ですが、全て一つの見学コース上にあるので、迷う事はありませんでした。
この先は撮影禁止
内部はどの部屋も贅の限りを尽くした豪華な部屋ばかりでしたが、残念ながらここから先は撮影禁止。どの国もそうですが、ここぞという所へ来ると撮影禁止になってしまうのは辛いところ…
HPから画像を拝借しましたが、特に見事だったのは饗宴の食堂。150名収容のロングテーブルに煌びやかなシャンデリア。諸外国の王宮と比べても、これほど豪華は内装は初めて見ました!
また、音楽家としては「音楽の間」にあるストラディバリウスも興味深かったです。いずれも1700年前後の作品、おそらく資産価値1億円はくだらないでしょう。
行って損は無し!豪華な王宮
と言う訳で、マドリード「王宮」についてレポートしてきましたが、豪華絢爛な内装は見事!あまりにもベタな観光スポットなので、展示品も“それなり”かなと思っていたのですが、良い意味で裏切られました!行って損は無し!撮影禁止だからこそ、この内容ならリピートしても良いかなと思うくらいです。繁忙期は行列必至なので、是非HPからチケットを事前に購入して訪れる事をおススメします。
マドリード「王宮」基本情報
- 開館時間:10:00~20:00(入場は閉館1時間前迄、10月~3月は18:00閉館)
- 休館日:年末年始、クリスマス、ほか公式行事の日は閉館
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