スターフライヤー「TypeⅡ」シートの広さは?JALやANAと比較する

有楽町の東京交通会館6F「北九州市東京事務所」内にて期間限定で開かれているスターフライヤーのアンテナショップ。館内にはスターフライヤーのシートTypeⅡの展示も行われていました。

私はこれまでスターフライヤーに乗った事は無く、噂に聞くスターフライヤーの広さがどれ程のものなのか気になっていたので、この機会に体験してみる事にしました。

世界最大級のシートピッチ

スターフライヤーTypeⅡシートの広さは?JALやANAと比較する

スターフライヤーの座席は、真っ黒な革張りの3列シート。JALが国内線の新型シートSKY NEXTを出す前は、この革張りシートはスターフライヤーのトレードマークでしたね。

スターフライヤーTypeⅡシートの広さは?JALやANAと比較する

前後のシートピッチは91cm。小型機A320に他社が170席以上詰め込むところ、スターフライヤーは僅か150席のレイアウトですから、その広さは世界最大級です!見るからに余裕があるのが分かります。

スターフライヤーTypeⅡシートの広さは?JALやANAと比較する

それでも、スリム化してペラッペラになったJALやANAの新型シートに比べるたら、シートの厚みがある分足元の空間に特別な広さは感じられません。それだけJALやANAの技術が凄いという事でしょうが、乗客からすればどっしりとした構えで体を支えてくれるシートの方が良いに決まっています。

スターフライヤーTypeⅡシートの広さは?JALやANAと比較する

しかし広いシートピッチの恩恵は、視界の開放感にハッキリと現れていますね。JALの国内線やANAに比べて視界の圧迫感は随分と緩和されている様に感じます。79cmピッチの他社旧式シートに座ると前席の客の頭がすぐ目の前にある感じがしましたが、この91cmシートではかなり遠くに感じられました。

シート幅とリクライニング

スターフライヤーTypeⅡシートの広さは?JALやANAと比較する

シート幅は全くもって標準的。しかしこれは“一昔前の標準”であって、JALの新型SKY NEXTの10列シートに比べたら断然広いです。

スターフライヤーTypeⅡシートの広さは?JALやANAと比較する

思えば飛行機の座席は新幹線と比べてシートピッチは狭いものの、座席幅は数センチ広いのが定説でした。それがいつの間にやら新幹線と遜色無いほど狭いシート幅が標準化されてしまいましたから、今となってはこのスターフライヤーの広さはある意味貴重な存在ですよね。

スターフライヤーTypeⅡシートの広さは?JALやANAと比較する

リクライニング角度は結構深いです。このTypeⅡのシートはリクライニングをせずとも元々ある程度の角度が付いているので、座ってみると尚更深い傾斜を感じます。

でも国内線のエコノミークラスにおいて座席を倒す行為はなかなか勇気が要りますよね。一人が倒すとその後ろが皆連なって倒し出すという連鎖反応も起こり得ますし、個人的には国内線シートでトラブルの元となるリクライニング機能は不要だと思っています。

フットレストの使い心地

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シートの足元にはフットレストが付いています。多くの航空会社がこの設備を省く中、古くからこれを標準装備している点は凄いです。フットレストの利用はエコノミークラス症候群の予防にも繋がりますから、各社とももっと積極的に導入してもらいたいものですが。

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ただこのフットレスト、カタログには3段階調節と書かれているのですが、固くて動かし難く操作性はイマイチ…ちょっと使い勝手は良くない模様です。でもこれをセットした時の座り心地は、他の航空会社では決して味わえない程の心地よさを実感出来ます。

標準的な?サイズのテーブル

スターフライヤーTypeⅡシートの広さは?JALやANAと比較する

テーブルは最近流行りの軽量タイプのものですが、ANAのA320neoで見たような今にも折れそうな支柱ではなく、一応最低限の安定感はあります。

スターフライヤーTypeⅡシートの広さは?JALやANAと比較する

試しにB5サイズ(広げてB4サイズ)の機内誌を広げてみましたが、余裕がありますね。PC+マウス操作は難しいかもしれませんが、A4ノートくらいならストレス無く操作出来そうです。

スターフライヤーTypeⅡシートの広さは?JALやANAと比較する

但し、前の席がフルにリクライニングすると、卓上スペースの半分が失われます。机は可動式なので手前に引けば少しは改善されますが、それでもPCの画面を90度以上開く事は難しいでしょう。こういう点からも、リクライニング機能は無くした方が良いと思うところです。

航空業界全体のサービスの底上げに期待

スターフライヤーTypeⅡシートの広さは?JALやANAと比較する

スターフライヤーの座席の広さは、やはり噂通りのものでした。特別な機能が豪華さがある訳ではありませんが、上級クラスを作らずエコノミークラスのサービス向上に努めている点がよく分かります。

スターフライヤーTypeⅡシートの広さは?JALやANAと比較する

LCCが今日の様に台頭する前は、スターフライヤーやスカイマーク等はある意味LCC的な位置づけでしたよね。にも関わらず、スターフライヤーではソフトドリンクやスープが無料で振舞われていますし、タリーズコーヒーと共にオリジナルチョコレートを提供するなど、細かい所にもサービス向上に気を配っているのが分かります。

スターフライヤーが最大3千円割引!有楽町のアンテナショップ

スターフライヤーは北九州に本社を持つ会社なだけに、福岡や北九州発着便がメインとなっていますが、是非とも他の路線にも拡大してもらいたいものです。スカイマークのグリーンシートが無くなってしまった今、エコノミークラスの底上げを推し進めてくれるのはこのスターフライヤーくらいなものですから、是非JALやANAに圧力をかけて、航空業界全体のサービス向上に繋がる事を期待しています。

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