成田空港からキャセイパシフィック航空を利用して、香港経由でマレーシア・クアラルンプールを目指しますが、ワンワールド・エメラルドステータス(JGCプレミア)の私に対し、CAが何度も来て挨拶や乗継の案内をしてくれたのでビックリ!
そんなキャセイの上級会員に対する対応についても、レポートしたいと思います。
目次
ファーストの優先搭乗も有り!
今回のフライトは、成田10:40発の香港行きCX501。定時の出発を見越して早めにラウンジを出て来たのに、香港空港周辺の悪天候で“出発待機”という運の悪さ!
元々、香港での乗継時間が1時間半しか無かったので、これで香港でのラウンジ巡りが絶望的となりました(泣)。
今回の機材は777-300の大型機ですが、ファーストクラスやプレミアムエコノミーが無いタイプのもので、ビジネスとエコノミーの2クラス編成です。その為、優先搭乗のレーンもビジネスクラスのものしか無いと思っていたら…、
ちょっと分かり難い所に、ファースト用のレーンがちゃんと用意されていました!今回はワンワールド・エメラルドステータスを使って、こちらのレーンから最優先で搭乗させてもらいます。この時の対象者は、およそ5名。
飛行機の入口前には新聞のサービス!日本の新聞は朝日と毎日だけでしたが、JALでは見られない粋なサービスですよね。
777-300のシート
今回は、正真正銘のエコノミークラス。3-3-3の9列配置なので、今流行りの詰め込み式では無い模様。
キャセイパシフィックのエコノミークラスは、事前の座席指定が有料となっているそうですが、上級ステータスホルダーは優遇されているのか、エクスペディアからの予約にも関わらず無料で事前指定が出来ました。
そこで、足元の広い非常口座席の通路側を指定していたら、事もあろうに隣に人が来てしまった為、チェックインの際にソク変更!
変えてもらった席は非常口席ではありませんが、足元の広さ的にはまずまず。深く腰掛ければ、ギリギリ足が組めるかどうかといった感じです。
メチャクチャ広いシート幅は世界一?
エコノミークラスなのでシートには何も期待していなかったのですが、この777-300のシートがなかなか優れもの!まずリクライニングですが、シェル型になってるので、前の席が倒れて来る事はありません。
またガッチリとした体格のシートもイイ感じ!前の座席に座る人の気配を感じ難いので、隣に人が居なければ個室感すら感じる程です。まぁこれが圧迫感に繋がる事も確かですが、それはエコノミーなのでお咎めなし。
テーブルはコンセント付き。足元にあるよりも、ずっと使い易いですよね!テーブルもガタツキが殆ど無く、しっかりとした造りで安定します。
ドリンクホルダーも完備。でもこれ、テーブルを閉まった状態にも関わらず、離着陸の際は仕舞う様に言われている人がいました。
シート幅は目方50cmくらいあってメチャクチャ広くて快適なのですが、唯一の難点はこの腰の部分の膨らみ。これが変に腰にあたって、座り心地を悪くしています。また座席が古い為か、シートの後方にも変な感触があって、深く腰掛けると当たって気持ち悪いです。この辺は改善を求めたいところ。
CAが挨拶にやって来る
さて、驚いたのはCAさんからの個別の応対が凄いこと!搭乗して暫くするとCAさんが私の所にやって来て挨拶、そして「何か困った事があったらいつでも言ってね」と嬉しい一言。
ビジネスクラスの様にネームプレートを見せて言うのではなく、名簿を見ながらの簡単な挨拶でしたが、それでも心遣いは十分に感じられます。
しかも、ペットボトルのサービス付き!更には、この後タブレットを持って乗り継ぎ便の案内までしてくれました!格安切符で乗るエコノミーなのに、何だか申し訳無いくらい。
ただし、会話は全て英語オンリー!日本人のCAも居るはずなのですが、チーフクラスの人ではないのかもしれませんね。
なかなかイケる味!赤白ワイン
ここで、ドリンクと機内食のレポートを少し。ドリンクサービスでは赤ワインを選択しましたが、ボトルで渡されるJALと違って、キャセイではCAさんがカップに注いでくれるスタイル。
銘柄はちょっと見えませんでしたが、渋みが結構強くて主張が強いワインです。あまり高級な味ではありませんが、特徴がハッキリしているので、良く言えば素直な味の赤ワイン。私的には悪くないと思います。
フニャフニャなプラスチックのカップで飲むワインも、たまには良いかも(笑)
白ワインも頂きましたが、こちらもきちんとした主張をするワインです。JALもそうですが、エコノミークラスで飲むワインの味は、ある意味ビジネスクラスより上かも!
機内食は“美味しい病人食”
続いて、機内食はコチラ!ビジネスクラスじゃないので何も期待していませんでしたが、少なくとも見た目はまともです。「チキン」と「フィッシュサーモン」の選択だったので、フィッシュを選択。
何がサーモンなのかと思いきや、どうやらこの煮物を巻いているピンク色がサーモンになっている模様です。中身は豆腐をベースにニンジン等が細かく入っていて、なかなか手の込んだ一品なのですが、箸で軽く触れるだけで崩れてしまいます。
蕎麦にパン、ライスと、3大炭水化物が勢ぞろい(笑)!蕎麦も“コシ”という文字からは程遠いほど柔らかく、まるで病人食の様ですが、いずれも味自体は悪くありません。
尚、蕎麦の汁は、どこかの航空会社でも見た事のある茨城県産のもの。これがなかなか美味しいですよ!
デザートはハーゲンダッツ。レガシーキャリアはどこも同じなのでしょうか?
エメラルド会員への優遇は本物だった!
なかなか快適だった今回のエコノミークラス!キャセイパシフィック航空の上級会員に対する対応の良さには定評がある様ですが、まさか自社の上級会員以外にもこれほど手厚いサポートをするとは流石ですよね!
キャセイのワンワールド・エメラルドフォルダーへの心意気が伺い知れます。まぁ黙ってても自社便に乗ってくれる人よりも、他社の多頻度利用者を優遇した方が宣伝になりますから、そういう意味では上手い営業なのかもしれません。
次回、香港国際空港のファーストクラスラウンジをレポートします!時間が無い中、大急ぎで訪れたものだから、大変な事態になってしまいましたが…。→THE PIER First Class Lounge/レストランのメニューを食レポ!香港国際空港