前回に引き続き、ロシアのイルクーツク~モスクワ(ドモジェドボ空港)で利用したS7航空ビジネスクラスの模様から、今回は機内食をレポートします!
この区間のフライトはおよそ6時間。機内食は2回用意され、いずれも質は上々!ただ、2回目に出されたメニューが余りにも奇抜な見た目でビックリ!これまでに無い、とても変わった機内食でした!
目次
機内食メニュー
離陸してベルトサインが消えると、早速サービスの開始!先ずはCAから機内食メニューが配布されます。厚紙で出来たシンプルなデザインの冊子で、中にドリンクメニューが挟まっています。
メニューは左側がロシア語で右側が英語。左ページが最初のコース料理で、サラダ・メイン(3品から選択)・デザートのスリーコース。右ページはアラカルトメニュー?かと思いきや、これは到着直前に出てくる軽食メニューです。
6時間のフライトにしては、かなり充実したメニュー構成ですね!しかも国内線というのだから驚き!
ドリンクメニューは裏表になっていて、それぞれアルコールとソフトドリンクに分かれています。アルコールはビール、ワイン(赤・白・スパークリング)、ウォッカ、ウィスキー、ブランデーが各1種類ずつ、ソフトドリンクは水とジュース、コーヒー、紅茶。
機内食でウォッカが飲めるなんて、かなり珍しいですよね!流石はロシアの航空会社と言ったところ。
メニューの選択を聞かれた後は、テーブルクロスが敷かれます。エコノミークラスの様な冴えないテーブルも、こうするだけでレストランのダイニングに早変わり!
スパークリングとアーモンド
間もなくして、ドリンクサービス開始!どうやらこのビジネスクラスを担当するCAは1名の様ですが、凄く手際が良いので待たされる事は無く、逆に食器を下げるのも早くてせかされてしまうくらいです。
ドリンクはウォッカ…といきたい所ですが、まだこの先のフライトもあるのでここは大人しくスパークリングに(笑)。
この「Prosecco, Zonin DOC Sparkling」はイタリアのスパークリングで、飲んでみると程良い甘みと主張。ちょっとしたシャンパン程度の味わいがあって、なかなかイケます。市場価格は、ボトルで1,500円程度。一方、アミューズブーシュのナッツですが、これはかなり残念!カシューナッツはまるで塩気が無いですし、アーモンドは湿気てカリッとした音すら立ちません。
ビジネスクラスのナッツと言えば、やはりカタール航空の右に出るものは無いですね!(参考→機内食が美味!ウィーン発【B787-8】カタール航空ビジネスクラス搭乗記!)
前菜とパンのセレクト
続いて前菜のプレート。紫のトレーに乗せられたまま配膳されました。トレーがあると高級感に欠けますが、テーブルが小さいのでこの方が安全です。
空の皿は、この後に配られるパンの為のもの。
このサラダですが、トマトやキュウリにみずみずしさは無く、紫キャベツも茶色い部分があるなど、ちょっとクオリティはイマイチ。食べてみて特別悪いものではないですが、まぁこれは出発地の事情もあるので仕方ないのかもしれません。
パンはバスケットから選ぶ事が出来ますが、種類は2つのみ。でもこういう演出が食欲を掻き立てるものですよね。
丸いパンを頂きましたが、フワフワの食感でなかなか美味!バターをつけると一層美味しくいただけます。
今回の旅ではロシア各地の様々なレストランでパンを食べましたが、ロシアのパンは意外と美味しい所が多いです。
メインとデザート、どちらも味は上々!
メインに選んだのは「Tender cod fish fillet…」。メインメニューは肉、魚、ベジタブルの3択で、私は魚料理を選びました。
Cod Fish…のはずが、どう見てもこれはサーモンですよね?味もシャケそのもの!でも凄く肉厚でみずみずしく、素材はかなり良いものですし、大きな3つの海老も入っていて、なかなか豪勢なプレートです。
付け合わせはキヌア?の様なつぶつぶの食べ物。ヨーロッパだとマッシュポテトで皿の半分が占められている場合も多いですが、これなら軽い食感でランチにピッタリ!
デザートは、大き目のケーキにTea or Coffeeの選択。Teaにはしっかりレモンも付けてくれます。
このケーキ、上層にはピスタチオがまぶしてあって、しっとりとしたスポンジの中にはオレンジの皮が入っています。甘さは凄く控えめですが、手の込んだケーキでなかなか美味!
国内線の機内食でこれほどのケーキを用意するとは、S7航空もなかなかやりますなぁ!
見た目にビックリ!2食目の機内食
さて、到着のおよそ1時間前、ちょうどウトウトしかけた時に2回目の機内食サービスが始まりました。2回目もしっかりテーブルクロスが敷かれるという本格派!
2回目の軽食は、全てワンプレートで提供されました。メインは「Puff pastry stuffed with soft and tender chicken liver pate」、これにデザートのチョコレートとTea or Coffeeが付いています。
このメインメニューですが、見た目がかなりグロテスク!ナマコの様な形の物体に、赤いスライムの様なものが添えられていて、食べるのにかなり躊躇してしまいました…。
一見すると、ホワイトチョコの掛かったスイーツにも見えたのですが、割ってみると中身はペースト状のミート。外の白いものはチーズでした!
味は餃子に似ていて、皮はパンの様な小麦粉の生地。見た目はかなり奇抜ですが、思いのほか食べなれた味だったのでホっと一息!
ちなみにこのピンクの物体ですが、食べてみると野菜ペーストの味。様々な野菜の風味がミックスされて、なかなか美味しいです!ほんと、どの様に調理したらこんな色になるのか?これもロシアの摩訶不思議のひとつですね(笑)。
尚、着陸態勢に入る直前、緑のドリンクが配られました。味はキュウリそのもの!ちょっと飲み難いですが、こういう健康的なお持て成しも嬉しいものです。
想像以上に良かったS7航空のビジネスクラス!
と言う訳で、インボラUPで利用した今回のS7航空ビジネスクラス。モニターも無い様な冴えないシートですが、アメニティや機内食の質の高さには驚かされました!
CAのサービスに関しても文句ナシ。ただ、先頭席にも関わらず隣の席の人が離着陸時に鞄を足元に置きっぱなしにしても何も言われない等、他の航空会社では考えられない様な突っ込みどころは多少ありましたが、まぁ大した問題ではありません(笑)。
到着後は、エコノミークラスとの間にカーテンが引かれて、ビジネスの客のみ優先して降機。このサービス、JALやANA等ではあまり積極的に行われていないので、これは是非見習ってもらいたいものです。
モスクワには、提示より数分早く到着!6時間があっという間に過ぎ去った、とても快適なフライトでした!
尚、S7航空ビジネスクラスについては、シートやアメニティについての記事「S7航空ビジネスクラス搭乗記!奇跡のインボラUPグレード!IKT~DME」、またイルクーツク空港ラウンジについても合わせてご覧下さい。→イルクーツク空港【ビジネスラウンジ】場所と利用の仕方/特別ルートが分かり難い…
モスクワからはSt.ペテルブルクへ乗り継ぎの間、幾つかラウンジをハシゴしたので、追って順にレポートしたいと思います。
♪こちらも合わせてどうぞ↓