オーストリア・ウィーンから、途中カタールのドーハを経由して東京・羽田を目指します!今回利用するのは5つ星エアラインで定評のあるカタール航空のビジネスクラス。
往路では、手の込んだ料理と高級ワインに酔いしれましたが、ウィーン発の機内食の味はどの様なものか?詳しくレポートしたいと思います。
目次
787-8のシートとアメニティ
今回のウィーン発ドーハ行きは、往路と同じB787-8。ビジネスクラスは1-2-1のヘリンボーンシートが采用されています。
ビジネスクラスの客層ですが、中東系の人が半分くらい。他は西洋人だけで、東洋の人間は私一人。でも不思議とCAさんだけは私達と同じ肌の色の人が多くて驚きます。これは往路でも感じた事ですが、見た目だけで判断すると日本語が通じない事が不思議に感じるくらい。
搭乗して間もなく、ドリンクと機内食のメニューと共にアメニティが配られました。中身は往路と同じですが、ポーチの形状が異なります。手ごろな大きさでファスナーつき、ティッシュケース等に使えそうですね。
機内がムチャクチャ寒い!
さて、今回搭乗したのはB787-8。ボーイング787と言えば、機内を地上に近い気圧に保つ等をして耳が痛くなりにくく、また乾燥を和らげる効果があると謳われているかと思いますが、今回ばかりは手がカサカサ、喉がカラカラ。男の私は普段から乾燥なんて殆ど気にする事は無いのですが、そんな私ですら飴やハンドクリームが欠かせなくなる程の乾燥ぶりでした。
加えて、機内がメチャクチャ寒い!ウィーンで搭乗した時、ボーディングブリッジから機内へ入っても外気と殆ど変わらない気温だったので驚きました!
たまらず、掛け布団に使うブランケットを羽織る事に…。周りを見渡すと、これほど寒がっているのは私一人だけでしたが、寒さに弱いのは日本人だけなのかも?
機内食メニューと美味しいナッツ
アメニティに続き、ウェルカムドリンクを頂きました。往路で散々文句を言っていたのに、シャンパンを選択(笑)。でもやはり相変わらず主張の薄いシャンパン…、サービスに定評のあるカタール航空も、これだけは改善を期待したいものですね。
ウェルカムドリンクの後、上空での機内食の希望を聞かれます。今回はウィーン21:30発→ドーハ4:45着という、食事をするには何ともビミョーな時間帯のフライトですが、それでもスープから前菜、メインにデザート、それにチーズプレートとブレッドのセレクトまで揃っています。
メニュー表の裏を見ると“EUR”の文字があるので、これらはウィーン発に限ったメニューでは無い模様。食材の産地は違えど、他のEU諸国から出発する際にも、同じメニューが提供されているのだと思います。
尚、この“DOH-EUR”はドーハ発のメニューで、CAさんが間違って配布してしまったのか、後ほど“EUR-DOH”のメニューに差し替えられました。ちなみに上記の写真は、差し替え後のメニューです。
Hollickの赤ワインが美味い!
機内食メニューは往復で異なりますが、ドリンクメニューは往路(ドーハ→ウィーン)と全く変わらず。今回は初めから赤ワインで攻めていきますが、このワインが美味い!
これはHollick Shirazというオーストラリア産の赤ワイン。バランスの取れたコクと甘み、そして深い余韻は往路で飲んだ高級赤ワイン「シャトー・ブラネール・デュクリュ2011」をも凌ぐほど!(参考→カタール航空Business Class機内食と高級ワイン!ドーハ~ウィーン)
このワインの価格について調べてみると、ボトル2,500円くらいで取引されていましたが、アマゾンや楽天では見つからず。もし街中の酒屋でもし見つけたら、迷わずゲットすべき銘柄ですね!
ドリンクと一緒に提供されるナッツも、これまた美味!内容はこれまでのフライトと全く変わりないですが、風味豊かなアーモンドやカシューナッツは、いつ食べても手が止まりませんね~!
パンはやっぱり期待ハズレ…
ドリンクの後は、いよいよ機内食のスタート!今回は夜遅い便ですが、食事を一日セーブしていたので腹ペコ(笑)。前菜からデザートまで、フルコースでいただきます。
先ずは、メニューに載っていないアミューズブーシュ。ペースト状の魚の珍味(?)にサワークリーム。何てことない酒の肴ですが、これがなかなかイケるお味!
パンは今回も3種類。何れも、これまでのフライトでは初めて食べる種類です。毎回異なるパンを用意する心意気は素晴らしいのですが、やはりパンだけはいつも通り期待ハズレ…。美味しい機内食ばかりのカタール航空ですが、パンに限ってはあまり味に拘りを持っていないのかもしれません。
スープと前菜
スープは1種類のみで選択はできず、これはGarden Per Soupというメニュー。枝豆風味の野菜スープですが、様々な野菜の味や香りがあって美味!クリーミーでコクがあり、レベルの高いスープだと思います。
前菜は2種類から選択。今回はRoasted butternut squash and feta cheese saladという名のサラダにしました。フレンチドレッシングのサラダは、野菜の甘みを凄く感じて、これまた美味!
特にこの紫色をした赤たまねぎが甘くて美味!通常の玉ねぎと比べて辛味が少なく水分が多いのが特徴ですが、こういった特別な食材を使用する所も、カタール航空のレベルの高さを物語っていますよね。
とびきり美味しいビリヤニ!
メインは3種類からチョイス。今回はChicken biryaniにしてみました。チキン・ビリヤニはカレー風味のピラフ、これまでシンガポール等で何度か試した事がありますが、今回のビリヤニはピカイチの美味しさ!
柔らかチキンに香ばしい風味、香り立ちも良く辛さは控えめ、東南アジアで食べた時に感じる独特の臭みは一切なし!盛り付け方を見ても、東南アジアで出てくるB級グルメからは想像もつかない様な“作品”に仕上がっています。
尚、調味料は何を使うかと尋ねられ、3つほどある選択肢の中から選んだケチャップは、日本でもお馴染みHEINZ(ハインツ)のケチャップ。カゴメ派と意見が分かれる所ですが、このハインツの方がサラッとしていてトマト感も強く、料理によってはこちらの方がよく合います。
でも今回の様な完成された味の機内食には出番なし!
デザートは3種類から選べ、私はRich chocolate torteにしました。濃厚なチョコレート、白いソースはバニラ風味。トビキリという訳ではないですが、味は良い方だと思います。
機内食のレベルの高さは安定的!
今回も、安定した美味しさを提供してくれたカタール航空ビジネスクラスの機内食。CAさんの一流の所作から注がれるワインの味も良く、美酒・美食に酔いしれた6時間のフライトは、本当に幸せな時間です!
できればもっと長く乗っていたいと思うところ。食後は機内が消灯されますが、ドーハまでの6時間程度では睡眠など取れるはずもなく、一睡もしないままドーハで朝を迎える事になってしまいました…。
次回、ドーハ・ハマド国際空港のラウンジで、朝食のメニューをレポートします!→Al Mourjanラウンジの朝食メニュー!混雑しないお得な時間帯はいつ?
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