シンガポールで世界遺産の植物園を歩いてみた!広すぎる園内の見所は…?

シンガポールで2015年に世界遺産へ登録された植物園「ボタニックガーデン Botanic Garden」。園庭には様々な植物や動物がいて見所も多いですが、あまりにも広すぎて一通り巡るだけで一苦労…。

今回は、その広大な園内を丸一日掛けて散策、必ず行くべきおススメの見所や所管についてレポートしたいと思います。

ボタニックガーデンはこんな所

シンガポール植物園「ボタニックガーデン」は、ベイエリアから北西方面へおよそ5kmの所に広がる広大な緑地の中にあります。

東西に500m、南北に1,700m、おおよそ82ヘクタールの敷地全体が公共の自然公園になっていて、綺麗に整備された橋や遊歩道、白鳥の住む湖や野鳥が飛び交う森林などもある、とても自然豊かな所です。

敷地内には「Ginger Garden」や「Healing Garden」など“〇〇ガーデン”という名前の様々な植物園があって、それぞれのテーマに沿った植物の展示が楽しめます。

ただ、園内は右へ左へ様々な方向へ入り組んでいる為、無計画に歩くと結構迷います(笑)。だだっ広い園庭を迷い無く散策する為にも、Google Mapは必携です。

複数あるエントランス

ボタニックガーデンのエントランスは複数あって、MRTで向かう場合は北側のBotanic Gardens駅、または南側のNapier駅、それぞれ駅出口を出て数分の所にある他、西側のNarrer Road駅から歩いてWoollerton Gateから入る事も出来ます。

開園時間は朝5時~夜12時まで、入場は無料。

今回私はこの西側にあるWoollerton Gateから入って行きましたが、ジャングルの様に生い茂る木々の合間を縫う様に小道が整備されていて、なかなか雰囲気の良い所!このエリアは人も少ないので、特におススメのルートです。

湖のあるエリアとの間は、Canopy Linkという名の橋で繋がっています。まだ出来て間もないのか、床も手すりも真新しい感じがします。

尚、車で向かう場合は園内中央東部にあるNassim Gate、また後述する「ナショナルオーキッドガーデン」付近には車用のロータリーがあるので、タクシーで向かう場合はこれらの場所を指定すると、園内の中央にそのまま乗り付けられるので便利です。

ここには一部ツアーバスも乗り入れている様ですが、残念ながら一般の路線バスの停留場はありません。

景観と見所、珍しい動物もいる

さてさて、この広大な園庭をおよそ1日かけて巡ってみましたが(とても疲れた…)、特に景観が良かったのが園内の南寄りのエリア。

Farrer Road駅方面から進んで来て、Canopy Linkから湖の方へ至るルートですが、橋の上から湖を見渡せる所や遊歩道が立体交差になっている所など、高低差のある景観がとても素敵!

橋の上から湖が見渡せる他、迷路の様に入り組んだ遊歩道もあって冒険心が掻き立てられます。不思議な鳴き声の鳥やセミの声も聞こえて雰囲気も良し!

また、この辺りにはリスが沢山いて、時に遊歩道にまで出て来る事もしばしば。近寄るとすぐ逃げられてしまうので、写真に収めるのがなかなか難しい…。

その他、園内には様々な動物がいて、例えばカラフルな羽を持つ鶏が土を掘っていたり、シンフォニー湖の畔では水際をゆったりと進む亀の姿も。

更に、園の南端Napier駅方面にあるゲート付近では、体長1m以上もあるイグアナ?の様なオオトカゲ?の様な爬虫類の姿も発見!突拍子もなく突然珍しい生き物が現れるのでビックリします。

レストラン&カフェ、施設など

広い園内には休憩がてら利用出来るレストランやトイレ、また展示スペースを備えた施設などがあちこちに点在していますが、その中で最も大きいのがNassim Gateから入ってすぐの所にあるこちらの施設。

ここはボタニックガーデン観光の拠点となっていて、ビジターセンターや土産物屋、コインロッカーがある他、園内で見られる野鳥を紹介する展示スペースもあります。

またここにはPriveという名のレストランが併設されていて、メニューはスープやサンドイッチだけでなくパスタや肉料理まで揃っていて、まずまずのラインナップ!

ただ価格はかなり観光地プライスで、ナシゴレンが$25(≒2,500円)、ビーフバーガーは$27.5(≒2,750円)もします。

この他、園内のやや北寄りにあるのがBee’s Kneesという名のカフェ。こちらはドリンクとスイーツのみですが、食事メニューのあるBotanicoというレストランが同じ建物内に併設されています。

シンガポール国立大学のすぐ側にあるCentre for Ethnobotanyでは、この地に伝わる郷土品やフルーツ等を展示。屋内にはトイレもあり、冷房も入っていますが、この時は効きが悪くてあまり涼しくなかった…。

一番の見所「ナショナルオーキッドガーデン」

数ある〇〇ガーデンの内、一番の見所として知られているのが「ナショナルオーキッドガーデン」。近くに大型バスの駐車場も完備されていて、団体の観光客も多く訪れている様です。開園時間は8:30~19:00。

メインの観光スポットとあって、園内でも唯一ここだけは入場料が必要。エントランス横のカウンターでチケットを購入します。

チケット価格は$15(外国人)。事前リサーチでは$5だったのですが…、何だか最近のインフレは凄まじいものがありますね…。

園内は3ヘクタール程の広さがあって、6万株以上のランの花を展示。有料施設とあって、整備された歩道の美しさは他のガーデンと比べても群を抜いています。

黄色いオンシジウムの花が織り成すアーチトンネルも見事!

ただ、沿道を見ると所々にランの花が咲いているだけで、目にも鮮やかなお花畑の様な所は一切無し。時期的な事もあってか花の数もあまり多くなく、思っていたのとは少し違っていました。

冷房ガンガンのクールハウス

そんな中、このナショナルオーキッドガーデン内にあるこのガラス張りの建物。ここはThe Sembcorp Cool Houseという所で、中には熱帯地方における高山植物が展示されています。

標高の高い環境が構築されている事もあって、館内は冷房がガンガンに効いていてメチャクチャ涼しい!常夏のガーデン散策の中、ここは大変貴重なオアシスです。

館内は一方通行になっていて、沿道には様々な高山植物や食虫植物などが展示。出来れば暫くの間この涼しい室内でゆっくりと寛いでいたい所ですが、道がとても狭くベンチ等も一切無いので、あまり長居はできません…。

まぁ何はともあれ、$15もする高額な入場料はこの冷房代として考えれば安いものです(笑)。

見所は南部に集中

と言う訳で、シンガポール世界遺産の植物園「ボタニックガーデン」をレポートしましたが、園内一通りの散策に掛かった時間はほぼ丸一日!暑いし、途中から雨降るし、ほんとマジで疲れた…。

景観の良い見所は主に園内の南側に集中しているので、訪れるならナショナルオーキッドガーデンを目的地にして、そこから南側の湖周辺を中心に散策するのがベストかもしれません。また午前10時を過ぎると途端に人が増えて来るので、気温も涼しい早朝からの散策をおススメします!

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