シンガポールの地下鉄MRTやバスの乗車に欠かせないICカード「ez-link card」。今回はシンガポール・チャンギ空港での購入場所や、標準チケットとの違いなどについて見ていきたいと思います。
※2022年よりチケットのシステムが変更され、標準チケット(シングルチケット)が廃止されました。MRTの新しい乗り方についてはこちらをご覧ください→シンガポールMRTが紙のチケットを廃止!Ez-Linkの新しい使い方
チャンギ空港のMRT乗り場へはT2・T3から
JALを利用してシンガポールへ到着したのはターミナル1。ここから地下鉄(MRT)に乗って市内へと移動しようと思いましたが、どこを見渡してもMRTの乗り場が見つかりません。
それもそのハズ。MRTのチャンギ空港駅はT1からはアクセスできず、T2かT3へ移動する必要があります。しかもその案内が書かれている場所は少なく、初めて訪れた時は結構迷いました。
ターミナル間の移動には、無料のスカイトレインを利用します。今回はT3から向かう事にしました。
着いた先、ターミナル3のメインフロアが凄い!斬新なデザインの天井がどこまでも続く空間~素敵ですね!
しかも大した照明を点けていないのにも関わらず、この明るさ!人の表情すら分からない程に薄暗いHanedaとは大違いですよね。
MRTの乗り場はT2との間にあるので、ここからT2の方向へと進んで行きます。プラットホームの階までエスカレーターがあるので安心です。
後は案内に従って地下へ下りて行くのみ。ここまで来るのにT1からの所要時間は、15分~20分くらいは見ておいた方が良いでしょう。
窓口で購入、クレジットカードは利用不可!
エスカレーターを降りると目の前にMRTの改札口とプラットホーム、そしてチケットオフィスがありますので、ここでez-linkカードが欲しいと言えば売ってもらえます。
しかしクレジットカードは利用不可、また以前私はここで$50札を出した事がありますが、見事に断られてしまいました。$10以下の小額紙幣が無いと買えないというのは非常に不便ですよね…。
また、このチケットオフィスのオープン時間は8:00~21:00まで。それ以外の時間帯にシンガポールへ到着した際は、このez-linkカードと同じ機能の「NETS FlashPay」というカードが、到着ロビーにあるCHANGI Recommendsというサービスカウンターで販売されているという情報を得ていますので、当たってみると良いかと思います。(各ターミナルにありますが、T1では先日ご紹介したATMコーナーの右側にあります。)Ez-linkカードはSuicaと同じ要領
このez-linkカードはSuicaと同じ様なICカードで、事前に一定金額をチャージ(トップアップ)して利用します。最近はどこの国へ行ってもこうしたICカードタイプの乗車券が増えてきていますよね。
カードの販売価格は$12。この内$5がデポジットで、残り$7が運賃として利用可能です。Suicaと同じ要領で使え、残高が少なくなったら券売機でトップアップします。
また、ez-linkカードはバスの乗車にも使えます。これが無いと毎回現金での支払いが必要になり面倒、しかもバスの運賃箱はお釣りが出ないので小銭の用意が必要になるなど大変不便ですから、ez-linkカードは必携です。
尚、チャージ額の払戻は可能ですが、デポジットは返却されない模様。カードの有効期限は5年間なので、次回の旅行に取っておくのがベターですね。
短期の滞在なら標準チケットがお得?
ez-linkカードは便利ですが、$5の返金不可なデポジットが必要になる上、$10単位でのトップアップが必要になる為、1~2泊程度の滞在、或いは今後シンガポールへ再び訪れる機会は絶対無いという方は、標準チケット(Standard Ticket)の方が出費を抑える事が出来るかと思います。
標準チケットは、カードサイズの厚紙仕様。一度購入すると、この切符(厚紙)自体を6回まで再利用するという日本には無いシステムです。2回目~6回目に利用する場合は、ez-linkカードをトップアップするのと同じ要領で、利用する区間の運賃をこのカードにチャージします。そうする事で、6回目の乗車の際には¢10のディスカウントが受けられる様になっているのです。
乗車の度に、毎回券売機へ行く必要がありますが、ez-linkカードの様に$5のデポジットや$10単位でのチャージによって無駄な出費が無くなるというメリットはあります。
ただし、駅によっては券売機は込み合います。今回の滞在で見た限りでは、マリーナベイサンズの最寄り駅Bayfrontやセントーサ島への玄関口でもあるHarbourFront等でいつも行列が出来ていましたから、毎回この行列に並ばなくてはならないというのはかなり億劫ですよね。
ここは円滑に旅行を進める為にも、デポジットを支払ってez-linkカードを利用する方が利口かもしれません。私は今回、MRTよりもバスを頻繁に利用しましたから、尚更ez-linkカードが必須でした。次回はez-linkカードに券売機でトップアップする方法などを見ていきたいと思います。→シンガポールMRTの券売機でez-linkカードをトップアップ。チャージ額の目安は?
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