シンガポールと言えば“チキンライス”ですよね。シンガポール国内にはチキンライスの有名店が幾つも存在しますが、今回はその中のひとつ「文東記（ブントンキー）」へ足を運んで、その味を確かめてみました。
文東記はガイドブックにも必ずと言って良いほど載っている超有名店で、店内には沢山の日本人の姿も見られましたが、そのチキンライスのお味は…？
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目次
MRT駅から遠い店
文東記の場所について調べてみると、シンガポールには幾つか店舗が存在する様ですが、いずれも中心地から少し離れた郊外にある模様。
しかも、どの店舗もMRTの駅から離れた所にあるので、鉄道でのアクセスは最悪です。今回はホテルから一番近いRiver Valley店へ行きましたが、ここもMRTの駅からはかなり離れています。
今回は、観光スケジュールの都合でオーチャード駅から向かう事にしました。駅からバスの利用も考えましたが、オーチャード駅はバス停の位置や進む方向も分かり難いので断念。
徒歩で向かいましたが、その道中は道路の横断が多くて距離以上に時間がかかり、ほんの1kmほどの距離に20分以上もかかってしまいました。やはりここはタクシーの利用が賢明でしょう。
やっと着いた文東記River Valley店。店は団地っぽい建物の1階にあり、隣はセブンイレブンでした。営業時間は以下の通り、HPもあります。
文東記「River Valley」店
私が訪れたのは午後3時前。昼時を過ぎた時間帯にも関わらず、店内を覗くと満席状態！しばらく待っていると数名が退店したので中の店員さんに声をかけたところ、空席まで案内されました。
店内は狭く、一人客は中央のテーブルに案内されます。椅子やテーブルクロスは綺麗ですが、椅子の高さのわりにテーブルが高いので、食事はし難いです。
その他、グループ用の6人がけソファ席が3つ。私が来店時には賑わっていましたが、15時を過ぎると徐々に減っていきました。
それにしても、店内は日本人だらけ！お一人様から家族連れ、カップルや卒業旅行っぽい学生までいて、そこかしこから日本語が聞こえてきます。ちょっと居心地が良くない…。
また、店内の床がメチャクチャ滑ります。裏底がゴムの靴を履いていても、スケートをするかのごとく滑るので、足元には要注意です！
文東記のメニュー、テイクアウトも有り
文東記はチキンライスに特化した店かと思いきや、その他にも様々なメニューが用意されていました。中華っぽく油物が主ですが、野菜を使ったサラダメニューもあります。
私はチキンライス以外のメニューも何か試してみようとメニューを選んでいたのですが、店員にせかされて決められず、結局チキンライスのみの注文となってしまいました。初め「考え中なのでちょっと待って」と言って了解されたのですが、それから1分と経たずに戻って来て強制終了…。人気店だからこそ、回転率を上げる事にも必至なのでしょう。
尚、隣の席の人が注文していましたが、ここではテイクアウトもやっている様です。HPを見ると「チキンライス･コンボセット」という弁当メニューがあって、下は＄5.3から、上は＄18までラインナップされています。
これまでにも大量に持ち帰る人を何人も見かけたので、人気があるのでしょうか？値段はけっこうしますから、これで美味しければ良いのですが…。
人気店のチキンライス、その味は…？
オーダーから僅か3分、チキンライスが運ばれてきました。店員がチキンライスに醤油ベースのタレをかけてくれます。
ライスはニンニクがとても効いたもの。日本には無い独特の風味が少しありますが、不味くはありません。チキンの味に飽きた口には、ちょうど良いアクセントになります。
チキンは半生っぽい感じ。プリプリの身で柔らかいですが、口に入れるとややパサツキ感、これだけ食べていると飽きてきます。また、作り置きなのか完全に冷え切っています（こういう料理なのか？）
別途タレも用意されているのですが、黒いのは変な甘さ、オレンジのは唐辛子っぽい強烈な辛さで、ちょっと口に合いません。
また、チキンにはかなり赤みが残っており、火の通り具合はちょっと心配になります。日本ではあまり好まれない調理法ですね。私も赤みの部分は残しました。
チャイニーズティーはなかなか良い味
食後、「ドリンクは？」と聞かれたので注文したのが「チャイニーズティー」。ホットとコールドから選べるという事なので、ホットにしました。
チャイニーズティーのお値段は＄2。飲んでみたところ煎茶っぽい味がしましたが、渋みが少ないので飲みやすく、自然な甘さを感じてこれはなかなか美味しいです。こんな所に中華圏の良さを感じるものですよね。
“半生”チキンのコスパは？
今回のお会計は＄9.5。チキンライスだけなら＄7.5くらいでしょうか。観光地化された有名店で食べるものとしては安い方だと思います。※価格は社会情勢により随時変動します。
チキンが好きで好きでたまらない人にとってはコスパ良いと思いますが、半生のチキンに抵抗がある方は避けたほうが無難です。私もリピートは無いかな…。
因みに私が4年前に食べたスープレストランのジンジャーチキンは、もう少し火の通りが良くて赤身の部分も少なく、食べる事に抵抗はありませんでしたので、シンガポールで食べるチキンの全てが半生という訳では無いと思います。好みの部分もあるかとは思いますが…。
シンガポールのソウルフードであるチキンライス。観光客に人気の店「文東記」の味は、私にとっては満足のいくものではありませんでした。やはりアジアンフードは店選びが重要ですね。チキンライスについては、以下の記事も併せてご覧下さい。
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