ロシア鉄道の寝台列車【Express】特等車リュークス乗車レポート!

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サンクトペテルブルクからモスクワまでは、ロシア鉄道の「Express」号に乗車!これは、同区間で有名な「Grand Express」の廉価版の寝台列車ですが、車内設備は殆ど同じ。

しかも今回は最上級クラスのリュークス(Люкс)を利用しましたが、ホテル並の豪華な設備で快適!そんなExpress号について、詳しくレポートしたいと思います。

尚、乗車前に利用したサンクトペテルブルクのモスコフスキー駅やビジネスラウンジについては、前回の記事をご覧下さい→【モスコフスキー駅】からロシア鉄道に乗車!駅構内の施設をチェック


サンクトペテルブルク~モスクワ「Express

siberian-railway-express/掲示板

今回乗車するのは、サンクトペテルブルクのモスコフスキー駅を23:30に出発するExpress号モスクワ(レニングラーツキー)行き。モスクワまで9時間の列車旅です!

この区間を走る寝台列車と言えば「グランドエクスプレス」が有名ですが、今回乗車するのは“Grand”の名がつかないExpress号。

siberian-railway-express・予約

と言うのも、本当は車内がとても豪華な事で知られるGrand Expressに乗りたかったのですが、運賃が3万RUB以上とバカ高いので却下。

しかし今回乗車するExpressも再上級クラス「リュークス」が連結されており、車内設備もほぼ同じ。しかもそれでいて半額以下の運賃で乗れるので非常にお得です!

siberian-railway-express/入線

出発のおよそ40分前に入線。指定車両の入口で車掌にパスポートを提示し、改札を受けてから乗車します。

私が乗車するリュークスは最後尾の1号車だった為、駅舎から殆ど歩かずに乗車できるのも嬉しいところ!

1号車「リュークス」の見取り図

siberian-railway-express/リュークス見取り図

さて、1号車の見取り図がコチラ。これはGrand Expressのものなので内装やカラーは若干異なりますが、部屋の配置や仕様は一緒です。

1車両にわずか4室という贅沢な配置のリュークス!ウラジオストク~ハバロフスク間で乗車した「オケアン」号は1車両6室だったので、それよりも更に上という事になりますね。(オケアン号についてはコチラの記事を参照→オケアン号Океан乗車記!特等車【リュークスЛюкс】を徹底レポート!

siberian-railway-express/1号車の廊下

真っ赤なラグジュアリーカーテンの窓が並ぶ1号車の廊下。客室の扉が圧倒的に少ないので、何だかあまり寝台列車という感じが湧いてきません。

siberian-railway-express/レストラン

尚、車両の一番奥はリュークス専用のレストランになっています。常時営業している訳ではなく、恐らくリクエストに応じて食事が提供されるのだと思いますが、1グループしか入れないので早い者勝ち?

今回私は事前にディナーの予約を入れていますが、ここではなく自分の部屋で食べる形となりました。※ディナーについては次の記事でお伝えします。

6.7㎡の広々個室!

siberian-railway-express/個室

そして、私の部屋がコチラ!ベッドを備えたロングソファーに、大きなテーブルと個人用ソファーがもう一つ設置された広々空間です!グランドエクスプレスの様なラグジュアリー感は無いですが、廊下と同じ高級感のある真っ赤なカーテンが設置。

siberian-railway-express/リュークスの部屋とバスルーム

大きな鏡の付いた扉を開けるとバスルーム。バス・トイレ付きの個室はオケアン号と一緒ですが、明らかに占有面積が広い事が分かりますね。

siberian-railway-express/スーツケース

試しにスーツケースを広げてみましたが、私の持つ95ℓの大型サイズを広げてもこの余裕ぶり!

siberian-railway-express/部屋の見取り図

この部屋の見取り図を見てみると、縦2.05m×横3.5mで占有面積はおよそ7.1㎡、4.3畳もの広さがあるという事になります。

ベッドの丈もオケアン号(170cm)より長く、また洗面所(後述)は嬉しいバス・トイレ別の独立型!もはや、列車の域を超えていますね。

siberian-railway-express/ドアタグ

siberian-railway-express/Do-not-disturb

入口のドアには、ホテルの様なドアサインのタグも。しかし僅か9時間の滞在で、これを使う様なケースはあるのだろうか…?

部屋の収納スペース

siberian-railway-express/クローゼット

部屋の設備をチェックしてみると、先ずメインとなる収納スペースは入口横のクローゼット。ここにはハンガーラック、セーフティーボックスの他、二段ベッドへ上る為のハシゴが収納されています。

収納力は見た目よりもずっと高いですが、奥行きが若干狭く、スーツケースを横にしたらはみ出てしまいます。

siberian-railway-express/収納スペース

siberian-railway-express/小物入れ

その他、クローゼットの天井付近にも収納スペース、またロングソファーの両側にそれぞれ蓋付きの小物入れがあり、同じ物が天井付近にもう1セット(上段ベッド用)あります。

siberian-railway-express/ドアの上

入口ドアの上にもスペースはありますが、ここは予備の寝具専用になっているので使えません。これはシベリア鉄道007号の1等車と大きく異なる所(参考→シベリア鉄道【1等車】乗車レポート!一人で独占、個室シートと車内設備

照明、オーディオ、空調、Wifi

siberian-railway-express/天井の照明

siberian-railway-express/スポットライト

室内の照明は、天井の蛍光灯およびソファー両サイドのスポットライト。スポットライトは光量の調整も可能です。

siberian-railway-express/オーディオ機器

siberian-railway-express/CD

クローゼットの上部にはオーディオ機器があり、ラジオが聴ける他、ソファー背部の棚に置かれたCDを入れて音楽を楽しむ事も出来ます。でも私が操作して見た所、何故か動作しなかった…。

siberian-railway-express/Wifi

siberian-railway-express/リモコンとスイッチ

室内にはWifi、そしてエアコンも完備。エアコンはリモコンで自由に温度設定が可能ですが、18度設定にしてもなかなか冷えず、しかも就寝時になると中央制御で勝手に止められてしまうという曲者!

これはオケアン号の時もそうでしたが、夏のロシアは結構暑いので、クーラー無しに寝るのはなかなか辛いものがあります…。

独立型のバスルームが凄い!

siberian-railway-express/バスルーム

続いて、水周りをチェック!上記の見取り図で見た通り、広々とした洗面台に完全独立タイプのシャワーブース。もはや完全にホテルそのものです!

siberian-railway-express/芳香剤

清掃の行き届いた室内は清潔でニオイも無く、壁には人感センサーで反応する芳香剤が設置。

siberian-railway-express/蛇口

洗面台の蛇口は、なんとセンサー付きのオートタイプ!水圧もしっかりしていて使い易いです。

siberian-railway-express/鏡

siberian-railway-express/リュークスバスルームのドライヤー

洗面台には収納付きの鏡とドライヤー、ハンドソープが完備。ドライヤーは、その下にあるコンセントに差して使用します。

siberian-railway-express/便器

トイレの便器は少し高さがありますが、ニオイも無く清潔そのもの!ただし、トイレットペーパーは流せないので注意が必要です。

シャワーの性能はホテル並!

siberian-railway-express/シャワーブース

siberian-railway-express/リュークスのシャワーブース

そして、最も凄いと思ったのがシャワー。シャワーブース内はとても広く、また水はけも良いので、洗面所内が水浸しになる心配もありません。

siberian-railway-express/リュークスのシャワーの水圧

シャワーを使ってみましたが、水圧は列車とは思えないほど強力ですし、温度もしっかり安定!オケアン号のシャワーの様に10秒ごとにボタンを押す必要も無く、ホテルと同じ様に使えるのが凄いところ!

siberian-railway-express/タオルケット/リュークス

タオルケットも充実していて、バスマット他、通常の手ぬぐいサイズ、バスタオル、ハンドタオルがそれぞれ2枚ずつ設置。

充実のアメニティグッズ

siberian-railway-express/アメニティグッズ/リュークス

siberian-railway-express/アメニティの中身

尚、アメニティグッズは洗面所に置かれていて、中身はオケアン号と一緒。シャンプーやシャワージェルのメーカーは若干異なりますが、シェービングセットや靴べらまで入っていてとても充実!

siberian-railway-express/リュークスのスリッパ

スリッパもオケアン号と同じで、分厚い生地の丈夫な造りです。

siberian-railway-express/リュークスの手帳

その他、メモ帳やボールペン、そしてウェルカムドリンクとフルーツ、チョコレート、また新聞のサービス(ロシア語のみ)もあります。

朝食の希望と送迎サービス

siberian-railway-express/出発

さてさて、列車は23:33に出発。モスクワまではおよそ650kmの道のりですが、絶えず60キロくらいのノロノロ運転です。

007号(ロシア号も同様)の様に遠心力ギリギリで曲がることもないですし、ロングレール化されているのかガタンゴトンという音も殆ど無く、乗り心地は良好!

siberian-railway-express/車掌の名刺/リュークス

乗車して間もなくすると車掌が現われ、挨拶と共に部屋の設備の説明。そして朝食メニューの希望について聞かれました。私はオプションでディナーのみ申し込んだはずですが、どうやら朝食が無料で付いている様です。

また、モスクワ到着時にフリータクシーがあるからと言い、ホテルの住所を聞かれました。なんと、無料の送迎サービスがある様です!こんなサービスオケアン号には無かったのに、これは凄い!

siberian-railway-express/リュークスのルームサービス

と言う訳で、長くなってしまったので続きは次回へ!ディナー、朝食、そしてベッドについてレポートしていきます→ロシア鉄道Express号の【夕食・朝食】メニューと味をレポート!

ロシア鉄道(シベリア鉄道)の予約・手配については、こちらの記事で詳しく解説しています→シベリア鉄道【個人手配】の手引き!チケット購入から車内設備まで