引き続き、シベリア鉄道「オケアン号」乗車レポートから、今回は特等車リュークス(Люкс)のベッドについて詳しくレポートしたいと思います!リュークスのベッドは、なんと破格のセミダブル!列車内とは思えない規格外の大きさですが、その寝心地や如何に…?
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ワンタッチで簡単!ベッドメイキング
特等車リュークス(Люкс)のベッドは、ソファー上部の引き手を手前に引いて倒すだけで簡単に出す事が出来ます。寝具も予めセットされているので、とても便利!
サイズもなかなかビッグで、横幅110cmを誇るセミダブルベッド!
ベッドを出す前に、予めテーブルを反対側へ動かしておく必要があります。テーブルの移動は、横に付いているボタンを押しながら手動で動かします。
寝具は、枕が2つに掛け布団が一つ。枕はどちらも同じ仕様で、高さが低くて柔らかいタイプ。マットレスのクッションは程良い反発があって、なかなか寝心地が良かったです!
尚、この日は6月にも関わらず、掛け布団はシーツの中に毛布が挟まっている冬仕様。毛布は縫い目で固定されているので外す事ができず、6月にこれで眠るのはちょっと酷ですよね…。
出来れば、薄手のブランケットなんかがあると嬉しいのですが。
上段のベッドはやや狭い
一方、このリュークスは最大2名での利用が想定されているので、ソファーの上部にはもう一つベッドが設置されています。下のベッドと同様、引き手を手前に引くだけでベッドが完成。
こちらのベッドも程良いクッションのマットレス。寝具も予めセットされていますが、ベッド幅はかなり狭く、目方で計った所おおよそ80cm程度。また落下防止のバーの高さが低いので、寝ぞうが悪い人は避けた方が無難です。
上段のベッドの高さは、おおよそ1m50cmほど。上段へのアクセスは、クローゼットの中に入っている梯子を使います。
下段をソファーにして上段だけベッドにすると、狭いスペースを有効活用できます。
ベッドの長さが足りない場合の対処法!
広々サイズの下段ベッドですが、横幅は広い一方、縦の長さは170cmしか無いので、枕を敷いて普通に寝転がると足を伸ばす事が出来ません。これは、この後に乗車した007号の1等車よりも短く、最上級クラスでありながら何故こんな中途半端な仕様になってしまったのかと…。
ただし、そんな時は窓側の肘掛部分を外して、ここに枕を置くと長さが稼げます。ベッド幅が広い事もあって、体を斜めにすると更に余裕が出るので、長身の人は試してみると良いかもしれません。
就寝時は冷房が消されてしまう…
快適な特等車(リュークス)の部屋ですが、唯一にして最大の不満は冷房。ベッドの準備を終えていざ寝ようかと思った矢先、何か無性に暑いなぁと思ったら、何故か点けたはずの冷房が勝手に切れていました。
再び点けようにも、何故かリモコンを押しても反応せず…。どうやら集中制御によって止められてしまっている様です。再び点き出したのは、翌朝の到着2時間前…。
この仕様、この後に乗ったシベリア鉄道の何れの車両でも同じだったので、そういう規定になっているのかもしれません。
エアコン設置の表示があるのに何故…?シベリアと言っても季節は夏、昼間は25度まで上がって暑いですし、夜も室内に熱がこもるので冷房が無いと寝苦しいです。
冬場なら問題ないですが、これは是非改善してもらいたい所。
車両性能は良い
結局の所、このセミダブルベッドで3~4時間ほど睡眠を取りましたが、冷房が消えて暑い事もあって、あまり熟睡は出来ず…。せっかく程良いクッションと広めのベッドがあるのに、何だかちょっと損した気分…。
でも部屋の防音性能はしっかりしていて、廊下の音はほぼ聞こえないですし、隣の部屋の音も限定的。一応、寝台列車としての性能はきちんとしている様です。
今回は、一般的に揺れや振動の少ない車両の中央の部屋を選んだので、その事も快適性に影響しているのかもしれませんね。
と言う訳で次回はラスト、朝食サービスをレポートします!→意外と美味しい!オケアン号の朝食メニュー/ベジタリアンも有り
このオケアン号の記事については「オケアン号」にまとめていますので、併せてご覧下さい。シベリア鉄道の予約・手配については、こちらの記事で詳しく解説しています→シベリア鉄道【個人手配】の手引き!チケット購入から車内設備まで
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