今回は、シベリア鉄道の長旅には欠かせない【トイレ】と【シャワー】についてレポートします!シベリア鉄道のトイレは「バイオトイレ」という方式が取られているのですが、普通の水洗便所とは異なる使用方法にちょっと戸惑いも…。
また、有料で使う事の出来るシャワールームも、通常では考えられない様な仕様にちょっと困惑…?
バイオトイレの使い方
シベリア鉄道のトイレですが、基本的に1車両につき2箇所あって、それぞれ車両の端にあります。1日に2回くらい清掃が入るので、いつでも清潔に使えるのが嬉しいところ!
トイレの中はこんな感じ。このトイレは「バイオトイレ」と言って、微生物の力で排泄物を分解する方式のトイレですが、普通の水洗便所と比べて少量の水で済む反面、トイレットペーパーを流す事が出来ない為、使用済みの紙は前のゴミ箱に捨てる必要があります。
用を足した後、足元のペダルを踏むと便器の底が抜けて汚物が下に落ち、続いて水が流れる仕組み。ペダルを踏み続けている間水が流れ続けますが、水洗便所の様な勢いはありません。
トイレの中には洗面台も設けられていますが、どういう訳か1等車のトイレはいずれも水が出ませんでした…。洗面台は車掌室にあるものを借りる事も出来る様ですが、トイレの度に借りに行くのも面倒なので、私は持参した除菌ティッシュを使用。こういう時の為にも、多めに持ってきておく事をおススメします。
シャワーの利用は150RUB
さて、続いてはシャワーの利用についてですが、車内にはシャワー利用に関するこんな貼り紙がありました。これによると、
- 料金は150RUB
- シャンプー、シャワージェルなどの購入が可能
- 10歳未満は大人との同伴でのみ使用可能
との事。事前にリサーチした口コミの中には、シベリア鉄道の車内ではシャワーは浴びられないとの書き込みもあったので心配していましたが、案外気軽に利用できる様です。
シャワールームの場所は、1等車の場合1番コンパートメントの左隣。車掌にシャワーを利用したい旨を申し出て150RUB支払うと、鍵を開けてくれます。
車掌は英語が一切通じない(“shower room”すら通じない)ので、私はスマホのGoogle翻訳を使ってロシア語で伝えました。
シャワールームの中は…?
シャワールームの中はこんな感じ…。シャワーと言うより、ただの物置小屋です(笑)。バケツやぞうきん、掃除機等が置いてあるので、車掌が用具入れとして日常的に使っているのでしょう。
広さとしては大体2畳ほどのスペースがあって、その中に半畳ほどのシャワーブースが設置されています。あまり小まめに清掃されていないのか、床はそれほど綺麗じゃないです。
扉にはコンパートメントと同じ鏡がついているので、髪のセット等には重宝します。鍵もしっかり掛かるので安心!
シャンプー等のアメニティは別途有料ですが、足拭きマットとタオル1枚は貸してもらえます。ただ、この足拭きマットは台所にある台拭きの様な薄い生地で、しかも初めから少し湿っていたので、衛生上ちょっと心配な面も…。
尚、ドライヤーは備え付けられていませんが、私の隣の部屋の人が使っていたので、車掌に言えば貸してもらえるのかもしれません。
水圧が究極に弱い…
シャワーを使ってみましたが、シャワーブースは半畳ほどの大きさがあるので、髪や体を洗う分には十分な広さ。ただ扉が付いていないので、水の飛び跳ねに注意して使わなければなりません。
また蛇口が高い位置にあるので、背の低い人はかなり使い難いと思います。
そして、最も難があるのは水圧!どれだけ蛇口をひねってもチョロチョロとしか水が出ません。と言うか、蛇口に加工がされてあって、少ししか回す事が出来ない様になっています。
これでも一応適温にはなりますが、これじゃシャワーと言うより普通の蛇口…いやそれよりも遥かに少ない水量ですよコレは!なんとか水をかき集めて(?)髪と体を洗いましたが、洗い流すにも相当時間が掛かる事を年頭に置いておいた方が良いと思います。
必要最低限のシャワールーム
と言う訳で、色々と難点の多いシベリア鉄道のシャワールーム。2倍の料金(300RUB)支払っても良いから、もう少しきちんとした設備を提供してもらいたい所ですが、それでも最低限汗を流せる設備があるというのは有り難いですね!
次回は部屋に戻り、ベッドの寝心地を調査します。尚、今回の1等車のシートや食事についてはコチラにまとめています→シベリア鉄道007号
シベリア鉄道の予約・手配については、こちらの記事で詳しく解説しています→シベリア鉄道【個人手配】の手引き!チケット購入から車内設備まで
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