前回より引き続き、シベリア鉄道「オケアン号」の乗車レポートから、今回は車内にあるレストラン(食堂車)の食レポをお伝えしたいと思います。
鉄道の旅の醍醐味の一つでもある食事ですが、オケアン号の車内ではどの様な食事が提供されているのか?メニューの全ページを撮影してまとめたPDFも掲載しているので、併せてご覧下さい。
※オケアン号に関するその他の記事は、こちらの一覧をご覧下さい→「オケアン号」
4号車にあるレストラン
オケアン号のレストラン(食堂車)は、4号車にあります。出発後すぐに行かないと満席になるという口コミを見ていたので真っ先に向かいましたが、出発直後はこの通りガラガラ。
レストランは4人掛けのテーブル席が8個、計32席が配置されていて、奥にはスナック等を販売するカウンターがあります。この後21時を過ぎると徐々に人が増え、最終的に8割ほど席が埋まりました。
注文システム等は一般的なレストランと一緒で、テーブルで注文してテーブルで会計(クレカ対応)。適当に空いている席に座って待っていると、係員がメニューを持ってきてくれます。ただ、係員が忙しい時はなかなか来てくれないので、そういう時はカウンターに置いてあるメニューを勝手に持って来てしまってOKです。
尚、椅子の中は物置になっている模様。食材(主に乾物)などもここに入っている様ですが、こんな所に入れておいて盗まれたりしないのだろうか…?
全メニューを掲載
このレストランのメニューですが、ロシア料理・ヨーロッパ料理を中心にサラダ、スープ、メインの他、軽食メニュー等も一通り揃っています。一応、全品とも英語が併記されていますが、ちょっと読み難いのが難点。
※このメニューの全ページを掲載したPDFを作りました。DLはコチラ(容量が9MB以上あるのでご注意下さい)。
料理の他、ドリンク(特にアルコール)の種類も充実!ただ、ビールを注文した所、銘柄はハルビンかアサヒしか無いとの事。極東という地域もあってか、ヨーロッパの方の酒はあまり積んでいないのかもしれません。
このハルビンビールはあまり冷えていませんが、ライトな飲み心地で若干甘口。まぁまぁイケます!
お通しとしてパンが付いてきますが、風味も香ばしさもまるで無い残念なパン…。せめて温まっていれば良いですけどね…。
ロシア料理「ボルシチ」の味は…?
さて、今回注文したのは2品。まずはスープの中から、ロシア料理の定番「ボルシチ」。注文から15分以上かかりました。
味付けはかなり薄味。思いのほか具沢山で、キャベツや玉ねぎ、コンビーフの様な肉の欠片がギッシリ詰っています。でもまぁ味の程は可も無く不可も無くと言ったところ…。学校給食レベルの味である事は確かです。
肉料理がとにかく酷かった…
そして、メインは「Roast beef with vegetables」と書かれたメニューですが、これがとにかく酷かった…。まず見た目からして、チリチリに焦げた肉と萎びた野菜。なんだかこの時点で食欲を失ってしまいます…。
食べてみると、これがほんと最悪!アゴが外れるかと思うほどカチカチの肉、チリチリになった玉ねぎとニンニクが調理の乱雑さを物語っています。ここまで固い肉を食べたのは、ほんと初めてかも…?これが原因で、食後すぐに口内炎が出来てしまいました!味付けも、特に美味しいものではありません。
野菜も酷いもので、鮮度の欠片も無いレタスは発泡スチロールを食べているかの様。これはほんとテンション下がりますね…。
これはおススメ出来ない…
お会計は1360RUB(≠2,300円)。いやぁここまでコスパの悪い食事は久しぶりですよ。これまで様々なヨーロッパ鉄道のレストランで食事をして来ましたが、ここまで酷いのは初めて!
しかも係員の配膳も乱雑で、料理を運んで来る際この様にレタスをテーブルに撒き散らす始末。決して人の悪い係員ではないのですが、何かアバウトと言うか鈍感と言うか…。
このレストランで優雅な気分を味わうのは無理ですね。
と言う訳で、かなり残念なオケアン号のレストランでした!ガイドブック等を読んでいると、シベリア鉄道のレストランの味は“あまり期待できない”と書かれている物も多く、それはこういう事だったのかと納得!
オケアン号のレポートは、まだまだ続きます。次回は部屋に戻り、バスルームとシャワーの使い心地をレポート!→リュークスЛюксのバスルームとトイレ、シャワーの使い方!オケアン号乗車レポート
このオケアン号の記事については「オケアン号」にまとめていますので、併せてご覧下さい。シベリア鉄道の予約・手配については、こちらの記事で詳しく解説しています→シベリア鉄道【個人手配】の手引き!チケット購入から車内設備まで
ロシア旅行に関する情報、各記事はこちらの特集ページをご覧下さい→【ロシア個人旅行】ビザの手配と街の歩き方!