シンガポールMRTが紙のチケットを廃止!Ez-Linkの新しい使い方

シンガポール観光の足として欠かせないMRT(地下鉄)ですが、コロナ騒動の間にチケットのシステムが変更され、これまであった紙のシングルチケットが廃止。IC乗車券(Ez-Linkカード等)の利用が必須となりました。

今回私がシンガポール滞在で利用してみた所、以前には使えたクレジットカードでのチャージが出来なくなる等、他にも色々と変更点がありましたので、詳しくレポートしていきたいと思います。

紙のチケット廃止。救済措置もある

シンガポールMRTのチケット。以前はこの様な紙のシングルチケット(スタンダードチケット)があって1回の乗車分から購入出来たのですが、これが2022年より段階的に廃止。

現在では、Ez-linkカードやNETS Flash Payカード等を使ったIC乗車券のみ利用する事が出来ます。

紙のチケットが何故廃止になったのか?それは単に需要が無くなったからというのが理由だそうで、廃止直前には紙のチケット利用者は僅か数パーセントにまで減少していたのだとか。

コスト削減の観点からも、廃止は当然の流れかもしれません。

シンガポールMRTの初乗り運賃は$0.99。しかしEz-Linkカードの購入金額は$10(デポジット$5含む)の為、これによりEz-Linkカードを持っていない者が初めて乗車する場合は、例え1回1駅しか乗らない場合でも最低$10必要という事になります。

その代わり、救済措置としてカードへのチャージ最低金額が$10から$2へ引き下げ(現金のみ)。あと数セント足りない~という場合でも、チャージ金額を最小限に抑える事が可能になりました。

ただし、MRT乗車時はEz-Linkカードに最低$5以上入金されていないと改札を通過出来ない(出場は可能)点は注意が必要。

シンガポールのMRTには日本の鉄道の様な“清算システム”が無い為、運賃不足で改札を出られなくなる事態を防ぐ為にこの様な仕様になっています。

Ez-Linkカードの購入とチャージ

Ez-Linkカードの購入は駅窓口 Passenger Service で(券売機では購入不可、現金のみ)。チャンギ空港のMRT乗り場でも購入出来る他、街中のセブンイレブンや一部の小売店でも手に入れる事が出来ます(詳しくは公式HPへ)。

チャージ(トップアップ)はMRT改札近くにある券売機で行います。券売機はシルバー色の他、最近では多くの駅でブルー色の新しいタイプに置き換えられています。

どちらのタイプもタッチパネル式で、操作手順も大方一緒(仕様は異なります)。初めにEz-Linkカードを所定の所に乗せると取引がスタートし、チャージの場合はAdd Value、および支払い方法(Cash/NETS/Credit Card)を選択。

現金の場合は、投入した金額がそのままチャージされる仕組みです。お釣りは出ないので注意が必要。また券売機の上に“Cash Accepted”の表示がある所でないと、現金でのチャージが出来ません。

レシートを受け取ってチャージ完了。カード残高は改札機の画面に表示される他、券売機のCheck Cardという項目でカードの利用履歴を見る事が出来ます。

クレジットカードが使えない?

Ez-Linkカードへのチャージは当然ながらクレジットカードが使えるはずですが、何故か今回に限って私のクレジットカードでは何度やってもエラーが出て決済出来ず…。

NEWタイプの券売機だけでなく以前は使えていた古い券売機でも試しましたが、「JALカードMaster」「楽天Visa」「ソラチカJCB」「エポスVISA」全てダメ。試しに「セゾンアメックス」も試しましたが、やはりNG。

どうやら日本で発行されたクレジットカードは、現在これらの券売機では使えなくなっている可能性があります。今は過渡期なので、いずれ使える様になるとは思いますが…、今後の改修に期待するしかありませんね。

クレカのタッチ決済で乗車

When traveling around Singapore, MRT is the most common mode of transportation of choice. Besides being cheaper compared to other modes of transport such as off...

尚、シンガポールMRTはクレジットカードのタッチ決済(非接触型・コンタクトレス)にも対応していて、この場合は対応するクレジットカードをEz-Linkカードと同様に改札機にかざすだけでOK。

クレジットカードの為替手数料は掛かりますが、これなら券売機や窓口へ立ち寄ったりする必要も無いですし、チャージすらせずに乗車出来るので大変便利!

私の持っているクレカはこのタッチ決済に対応していないので今回は試していませんが、日本の楽天カードでも利用出来たという口コミもあるので、対応のクレカを持っている方は試してみると良いかもしれません。

ただ、PINコードの入力すら必要なくカードが使えてしまう為、くれぐれもセキュリティ対策は万全にされる事を強く望みます。

以上、コロナ中に色々と変わったEz-Linkカードの新しい使い方でした!

「シンガポール」記事一覧と旅行ガイド一覧はこちら

「シンガポール」に関する記事を項目ごとにまとめて、観光ガイドにしました。一人旅で訪れた観光スポットやレストランのレポ...