シンガポールのセントーサ島で行われるWings Of Time観賞記、昨日のチケット編に続き、今回は観賞レポートをお送りします。
今回観賞するのは、格上の席「Premium Seat」。その眺望やシート、またスタンダードとの違いを詳しく見ていきたいと思います。尚、チケットの購入、およびプレミアムシート特典については昨日の記事をご覧下さい→プレミアムシートのGiftは何が貰える?Wings Of Timeチケットの買い方
♪こちらも合わせてどうぞ→「シンガポール」記事一覧と旅行ガイド
目次
入場は3番「プレミアムゲート」から
ギフトの交換も済み、いよいよゲートからWings Of Timeの会場へと入場します。入口はStandard SeatとPremium Seatとで異なり、それぞれ専用の入口が設けられています。
Premium Seatのゲートは、セントーサエクスプレスのBeach Stationからロータリーの階段を下りるとすぐに見えてきます。駅からの導線も短くて済み、この点は空港の上級会員専用プライオリティゲートと似ていますね。
3番PREMIUM GATE。ここでチケットチェックが行われています。既に開場していた為か、ゲート前には誰も並んでいませんでした。ここに居るチケットもぎりの人はノリが良く、親切丁寧で良い対応です。
プレミアムシートの座席
中へ入ると係員がいて、プレミアムシートの席に案内されます。意外な事に、プレミアムシートの観客はまだ殆ど来ていないとの事。
会場は横に広がる形、ややカーブを描いた扇形をしています。繁忙期には、端の方まで人で埋まる事が予想されます。
プレミアムに割り当てられた範囲は、会場中央付近の客席後方にあるオレンジのシート。まだ殆ど誰も来ておらず席は選びたい放題でしたが、入口付近の後ろ3列に座る様に言われました。それ以外の通路には“RESERVED”の立札があって、立ち入れません。
この会場では、後ろへ行けば行くほど舞台が見えやすくなるのだとか。その助言に従って一番後ろの列に座りましたが、確かに舞台に設置されたパネルがちょうど真正面に来る高さで、舞台全体を見通せます。前のほうに座ると、パネルを見上げる形になって首が疲れてくると思います。
シートは東京ドームと同じ様なプラスチックの安っぽい素材ですが、背もたれ付きです。足を広げて座れない様にする為か、座面が足型に少し窪んでいます。
座り心地はイマイチ…。しかも私が座ったシートは、座面の一部がひび割れていましたが、そのお陰で背もたれが倒れて“プチリクライニング”です(笑)。
スタンダードシートとの大きな差
ところで、私が座る席の周りには殆ど誰もいませんでしたが、前方の客席は既に大量の人で埋まっていました。彼らが座っている所がスタンダードシートなのですが、皆少しでも良い席に座ろうと、かなり早くから並んで来ている様です。まだ殆ど誰も来ていないプレミアムシートとは大違い!この余裕こそ、最大の特典なのかもしれませんね。
また、少し遅れて来た人が間違えて少しでも後ろの方の席に座ろうとすると、すぐさま係員が駆け寄って来て注意されていました。閑散期のためか、この日は会場の両端の方の席が開放されておらず、その為スタンダードシートは人数の割りにエリアが狭くなっているので、かなりギュウギュウ詰め。
比べてプレミアムシートの方は、開演5分前になっても人がまばらです。この後ショーが始まってから遅れて来る人が相次ぎましたが、結局最終的に半分も埋まらない感じでした。スタンダードとの料金の差はたったの数ドルですから、これはかなりお得かも。
光と音のエンターテイメントショー!
Wings Of Timeは、舞台正面にある9つのパネルを中心に、光と音でストーリーが描かれるエンターテイメントショーです。パネルの手前にある装置からも火柱が上がるなど、かなり広範囲にわたって演出がなされます。
パネルに映る映像は、このプロジェクターから映し出されます。言わば、プロジェクションマッピングと同じですね。
Wings Of Timeの物語は、2人の少年少女(フェリックスとレイチェル)が神秘の鳥(シェバーズ)に乗って時空を越えて旅に出かけるというもの。2人の主人公もバーチャル映像ですが、最初と最後は実際に俳優が出てきて演技をします。
時空を越えた旅とあって、パネルに映し出される世界観は凄く多様です。機械仕掛けのものや…
サバンナの様な風景。
水をテーマにしたものや…
七色の光も。
そして注目すべき点は、海上からパネルの上部に向かって水蒸気が巻き上げられ、そこにも映像が映し出される事です。水蒸気とは言え、映像はかなり鮮明でクッキリ見えます。
フィナーレには花火も上がって盛大に幕を閉じますが、個人的にはそれよりも物語中盤に出てくる炎の演出の方が迫力あって好きです。和太鼓の様な低音のリズムと共に浜辺の各所から吹き上げるシーンはかなりエキサイティング!Wings Of Timeの中で一番の見所だと思います。
舞台セットとスタンダードシートを詳しく見る
終演後、ステージがどの様になっているのか見に行ってみました。
砂浜に無造作に置かれた舞台セット。ここから火柱や水蒸気が放出されていましたが、先ほどの炎のシーンでは一番後ろの席に座っていても熱さを感じる程だったので、スタンダードシートの最前列だとかなり熱いのではないかと思います。また舞台手前の方はかなり濡れている部分もあったので、最前列の方は多少水に濡れる事も覚悟する必要がある様です。
スタンダードシートを改めて見てみると、本当にタダの腰掛です。木造で、かなり簡素な作りですね。ここまで差別化しなくても良いと思うのですが…。
座席は簡素ですが、前後のピッチはプレミアムと変わらないと思います。ただ、一人当たりの座席幅が定められていないので、詰めろと言われたら極限まですし詰めになる恐れもありますね。公演中に後ろから見ていると、皆かなり窮屈そうでした。
しかしこうして見て見ると、会場はかなり広いですね。もしかしたら1000人くらい入るかもしれません。
Premium とStandard の違い
Wings Of Timeのプレミアムシートにおける、スタンダードシートとの違いは次の通りです。
- チケット価格の差は$5
- 駅から近い入場ゲート
- 会場中央の舞台が見やすいエリア
- 席は背付きの独立シート。スタンダードはタダの腰掛
- 無料で貰えるギフト有り
その他、スタンダードシートほど関取の競合が激しく無い事も利点の一つだと思います。混雑の有無は時期によりけりですが、ステージの間近にあるスタンダードシートは位置による見え方の差が激しく、少しでも良い席を取る為にかなり早くから並ぶ人が多いのでしょう。プレミアムシートは、どの席に座っても平均的に見やすいので、あまり早くに来る人は居ないものと思います。
ただ、今回は開演後でも座席の半分以上が空いている状態でしたが、繁忙期はプレミアムシートでもそれなりに混雑すると思います。スタンダードシート程ではありませんが、少しでも中央寄りの席を求める場合は早めに会場入りした方が良いでしょう。
一度は見ておくべきWings Of Time
肝心のショーの内容についてですが、個人的には概ね満足です。あまりにも多彩な世界観に、多少統一感に欠ける感も否めませんが、光と音のエンターテイメントとしてはかなり上質だと思います。
チケットに関しては、多少費用を掛けたとしてもプレミアムシートでの観賞がおススメです。スタンダードシートで会場中央付近の座席をGetする為には、恐らく開演の1時間以上前から並ぶ必要があると思いますし、閑散期ですらあの詰め込み具合ですから、ゆっくり観賞も出来ないでしょう。いずれにせよ、2千円前後の価格で味わえるエンターテイメントショーとしては、とても良い内容だったと思います。シンガポールへ渡航の際は、是非一度体験してみて頂ければと思います。※チケットの買い方については次の記事をご覧下さい→プレミアムシートのGiftは何が貰える?Wings Of Timeチケットの買い方
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