所用でフラッと立ち寄った羽田空港。国際線ターミナルが現在どの様になっているか、巡り歩いてみました。何せ、いつも羽田から飛び立つ時は、チェックインしてすぐにイミグレを通過してしまう為、これまでショッピングエリア等を覗く機会がありませんでしたから、良い機会です。
「江戸小路」を巡る
チェックインカウンターのある3階から一つ上、4階には「江戸」の街並みをイメージしたショップ&レストランが建ち並んでいます。
日本伝統の「和風建築」は、海外では根強い人気だそうで、こういった演出が成されているのは良いですね。
ただ、エリアとしては小規模で、とても手狭な印象。私が訪れたこの時は閑散期で、しかも国際線の離発着が少ない昼間だった為、この程度の人数でしたが、これが繁忙期の午前中や深夜便の集中する時間帯になると、路地が人で埋め尽くされるのではないでしょうか?
書店はこれだけ!?
羽田空港国際線ターミナルに「本屋」が少ない、というのは有名な話ですが、唯一“書店”として店を構えている「改造社書店」ですらこの小規模さ。
店内は首を振らずとも見渡せてしまう程狭く、取り扱い商品も旅行ガイドブックや雑誌類を除けば、欲しいものが見つかるという期待は薄いでしょう。長距離のフライトに向けて、暇つぶしのネタを探しに本を物色したいという方も多いと思います。しかしこの規模では、ベタなベストセラーくらいしか無さそうです。イミグレーション通過後も、2つの「BOOKS&DRUGS」に雑誌コーナーがあるくらいで、専門書を物色できる様な店は見当たりません。「羽田をアジア一のハブに」なんて言っている割には、こういう点が抜けているのではないでしょうか?
土産物店を見る
江戸小路の中には、「和」のテイストをコンセプトにした様々な雑貨屋が軒を連ねていますが、“クッキー”や“チョコレート”等が揃う所謂“お土産屋さん”は、この「EDO食賓館」くらいでしょうか。
この時は“北海道”の商品が主流で、「ROYCE’」など名だたる銘柄のお菓子が揃っていました。
ただ、こちらも店内の規模としては小さく、その他のご当地銘菓はごく僅か。確か国際線ターミナルが開業した直後は、日本全国津々浦々の食材・銘菓が揃った店があったと記憶しています。ここへ来れば全国のお土産が買えるとあって、何度か足を運んだものです。
もしかすると、銀座に林立した「アンテナショップ」の影響で、あまり扱わなくなったのかもしれませんね。特に銀座好きな中国人利用の多い羽田空港ですから、ここで揃えても売れないのでしょう。
レストランを見る
閑散期の「お昼時」を少し過ぎた時間帯ですが、レストランはどこも賑わっていました。
特に行列が絶えなかったレストランがココ「麺匠の心つくし つるとんたん」。六本木や新宿にもある人気店の様ですが、何と言ってもメニューのディスプレイがインパクト大!
とにかくデカイ!ボリューム感ハンパ無いです。本当にこんなビッグなメニューが出てくるのでしょうか?この時は行列に並ぶ時間が無かったのでパスしましたが、今度試してみたいものです。
代わりに私が利用したのは「たか福」。この黒毛和牛100gが入ったテイクアウトメニューを試してみました。
「すき焼重」¥1,080。店頭で注文して待つ事10分、店員さんの対応も丁寧で好印象です。タレは初めからかけた状態か、後から自分でかけるかを選べる上、ごはんの大盛りも無料です。
タレは甘口。肉の質もなかなかのものです。普通盛り(200g)のライスが足りなくなるほどボリュームのある肉ですが、意外とあっさりしていてペロリとたいらげます。タレを後付けにする事で、移動中容器から汁が漏れる恐れもなく、これならば国内線の“空弁”として買いに来るのも有りかな、と思いました。
ただ、あくまでも肉(すき焼き)オンリーの品であり、これだけでランチを済ませるのは少し物足りない気もします。あと一品か二品、テイクアウトの食材を調達するのが良いでしょう。
次回の記事でも、国際線ターミナルを見ていきたいと思います。→“薄暗い”羽田空港国際線ターミナルの印象…これが日本の玄関口!?
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