今回は、成田空港第2ターミナルにある両替所のレート調査の結果をお伝えします。昨秋に何度か訪れた成田空港には、大手銀行をはじめ両替所が幾つかありますが、そのレート差は実に1円以上!
今回は、主要な通貨である「米ドル」と「ユーロ」について、そのレートの差を調査してみたいと思います。※この記事は2018年執筆のもので、レートは現在と大きく異なります。両替所ごとのレート差の参考としてご覧下さい。
3F出発階の両替所
それでは、先ずは3F出発階にある両替所から調査スタート!このフロアには3つの大手両替所が営業していますが、最初に向かったのはエスカレーター付近にあるこちらの「GPA外貨両替専門店」。
日本円から外貨への両替レートを見てみると、米ドルが110.07円、ユーロが133.12円。HPを見ると、ここでは34種類の外貨を取り扱っていて、紙幣の内訳についても希望を聞いてくれるらしい。
続いて、ショッピング階へ上るエスカレーターの脇にある「りそな銀行」の両替所。こちらは米ドルが110.35円、ユーロが133.35円と、先ほどよりやや悪いものの、あまり違いはありませんね。
そしてもう一つ、りそな銀行の近くにある「三菱東京UFJ銀行」の両替所。コチラのレートは米ドルが111.20円、ユーロが134.41円と大幅に悪化!1円以上ものレート差があるなんて…、そりゃぁ誰も並ばないわな…。
2F到着階の両替所
次に、一つ下の到着階にある両替所を調査します。一般的に、到着階にある両替所は、旅行で余った外貨を日本円に戻すのに利用されますが、それを見越してか“売り”のレートが出発階に比べて悪くなる傾向があるものです。しかし逆に、外貨を買う者にとっては有利となる場合も有り、ちょっと足を伸ばしてでも来る価値はあるかと思います。
こちらでは2箇所を調査!先ずは「千葉興行銀行」の両替所。米ドルは111.12円、ユーロは134.39円…、あれ?ここはかなり悪いぞ…。
続いて「千葉銀行」。レートは米ドルが110.10円、ユーロが133.03円と、ユーロは今回の中で最安値!米ドルもGPAと同水準ですし、ここはかなり良心的ですね。
制限エリア内の両替所
最後にもう一つ、出国審査の後にある制限エリア内にある両替所も見てみました。ここには「千葉銀行」が入っているのですが、レートは到着ロビーにある千葉銀の店舗と全く一緒!
つまり、ユーロであれば一番レートの良い両替所が制限エリア内にあったという事になりますね。あくまで今回の調査においてはの話ですが、これなら出発導線上から大きく外れる必要も無いですし、とても便利です。
成田空港T2両替レートまとめ($€)
今回調査した両替所のレート(円→外貨)をまとめると、次の通りになります。
- GPA外貨両替専門店(出発階)…$1=¥110.07/€1=¥133.12
- りそな銀行(出発階)…$1=¥110.35/€1=¥133.35
- 三菱東京UFJ銀行(出発階)…$1=¥111.20/€1=¥134.41
- 千葉興行銀行(到着階)…$1=¥111.12/€1=¥134.39
- 千葉銀行(到着階)…$1=¥110.10/€1=¥133.03
- 千葉銀行(制限エリア内)…$1=¥110.10/€1=¥133.03
最安値と最高値の差は、ドル・ユーロ共に1円以上!特に三菱東京UFJと千葉興行の各銀行のレートの高さが目立つ結果となりました。同時に、到着ロビーが安いとは限らない事も分かりましたが、少しでも安いレートを探すなら、出発ロビーだけに限らず色々と周ってみる事が大切かと思います。
尚、レートは取材当時のもので常に変動しますから、両替の際はかならずご自身でレートを確認の上ご利用下さい。
新興国通貨の両替は現地がお得!
とは言え、買いと売りのレート差が3%程度に収まっているのは米ドルとユーロくらいなもので、これが新興国通貨ともなれば2割3割と違ってきますから、やはり日本の空港での両替は最低限に留めておきたいもの。
これまで私が訪れた国の中では、例えばマレーシア-クアラルンプールのKLセントラル駅直結SCにある両替商や、台北松山空港の到着ロビーにある両替所など、買いと売りのレート差が殆ど無い優良レートの両替所は沢山ありますから、そういう国へ行く場合は是非リサーチをして、お得に両替をして頂ければと思います。