トランジットで訪れているバンコクのスワンナプーム国際空港ですが、翌朝のフライトに備えて、今回は制限エリア内にあるトランジットホテル「Miracle Transit Hotel」に宿泊する事にしました。
このホテルはスワンナプーム空港の制限エリア内に唯一存在するホテルなのですが、口コミを見ていると値段が高い割りに内容が悪いという酷評ばかりが目立つ曰く付きのホテル。その口コミの真相は如何なものか?今回宿泊して確かめてみたいと思います。
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目次
制限エリア内にある超割高トランジットホテル
Miracle Transit Hotel(ミラクル・トランジットホテル)は、バンコク・スワンナプーム空港の制限エリア内にある24時間営業のホテル。先日お伝えしたMiracleファーストクラスラウンジとは同じ系列のホテルの様で、私がラウンジを訪れた際にそこの係員からこのホテルへの宿泊を勧められた経緯があります。
当日飛び入りの宿泊も出来ますが、当日だと割高になる上、もしも空きが無かったら困るので、事前に公式HPから予約しておきました(エクスペディアよりも公式の方が安い場合が多いです)。
予約は1泊単位ではなく「6時間」や「8時間」等の時間単位となり、最大利用は12時間まで。
- 6時間…4,505THB(16,220円)
- 8時間…5,440THB(19,590円)
- 10時間…6,375THB(22,950円)
- 12時間…7,225THB(26,010円)
この他、午前9時~午後3時限定の6時間割引プラン(3,000THB)もありますが、そんな時間に利用出来ても意味が無い…。
因みに、このホテルのランクは3.5つ星。物価の安いバンコクで3.5つ星なんて、街中へ行けば1,500円位泊まれる所もある程ですから、いかにボッタクリかわかりますね。
仮に5つ星ホテルであっても、バンコクでは時期によっては6千円くらいで泊まれる所もあるくらいです。※価格は為替レート等により常に変化します。
ホテルの場所はコンコースG
さて、ミラクル・トランジットホテルの場所ですが、所在地はコンコースGの出発エリア4階。
コンコースGへ向かう途中、ゲート方面へは降りずに、その手前のベンチの横から更に奥へ進んで行くと、ホテルの入口があります。
通路の途中にMiracleラウンジの入口がありますが、それにも構わず更に通路の奥へ。大きな看板が出ているものの、この細い通路が発見出来ずに路頭に迷う人もいる様です。
こちらがホテルのエントランス。場所的にはコンコースGの中腹辺りに位置しますが、West側の搭乗ゲート(D5~D8 、E、F、G)へのアクセスであれば、比較的良好と思われます。
デポジット200THBは現金が必要
中へ入るとレセプション。私は事前に予約していたのでパスポートを提示した所、バウチャーの提示を求められました。これはHPから予約の際に発行されるので、忘れずに印刷して持っておく必要があるでしょう。
また、宿泊費とは別にデポジットの支払いが必要。これはチェックアウト時に戻って来るものですが、何故かこれに限ってはクレジットカードの利用は不可で、現金での支払いを求められました(宿泊費はクレカOK)。価格は200THB。日本円での支払いにも対応している様ですが、その場合は2,000円となる模様(ちょっとレートがおかしくないか…?)。
今回は8時間(22:00~6:00)の利用なので5,440THB。受付に置かれた価格表を見ると、同じ8時間の1名利用で6,160THBとなっていました。これは当日飛び込みの場合の価格と思われますが、朝食込みの値段であるとは言え、流石にこれはテンション下がりますね…。
朝食ラウンジ、タイ式マッサージも
レセプションから客室の方へ進むと、最初にあるのが朝食会場となるラウンジ。ここにはBarカウンターも設置されていますが、この時間は営業していない様子。
その先にはタイ式マッサージの受付もあって、別途料金で利用する事も出来ます。利用時間は7:00~23:00。
客室は4階と3階の2階層に分かれていて、私が指定されたのは3階の部屋。エスカレーターで行き来できるので、エレベーター待ちの心配が無いのは嬉しい所。
スタンダードルーム、部屋の設備
さて、こちらが宿泊するスタンダードルーム。写真で見た時はもっと広々と感じましたが、実際に来てみると普通のビジネスホテル程度の広さしかありません。
但し、内装は思っていたよりも綺麗。改修されて間もないのか、壁や家具が真新しい感じがします。
部屋の設備はそれなりにしっかりしていて、冷蔵庫に湯沸しポット、ロッカーにはバスローブも備えられています。
ウェルカムドリンクは、500mlペットボトルの水が2本、アメニティは歯ブラシやボディローション等、これらは全てラウンジで提供されているものと同じです。
コンセントは室内に数箇所あり、ユニバーサルタイプなので日本の家電がそのまま差せます。
超極小ベッドが最悪!防音性能も悪い
一見すると特に問題のある部屋の様には思えませんが、ビックリしたのがこのベッド!縦の長さが170cm程度しか無く、男の私が普通に寝転ぶと足首から下が完全にベッドからはみ出てしまいます!
ベッド幅も90cmしか無いですし、これはホテルとしては如何なものかと…。
また部屋の防音性能は思ったよりも低く、コンコースとは反対側の部屋を指定したにも関わらず、静かにしていると場内のアナウンス等が時折聞こえてきます。
隣の部屋との壁も薄い様で、咳やくしゃみが普通に聞こえてくるという有様…。
唯一の救いは、空調が使えること。この風量を最大にすれば外気の騒音が誤魔化せるのでこれで何とか凌ぎましたが、このホテルに支払った金額を考えると泣けてきます…。
シャワーの水圧は弱い
一方、水周りは、少々古さを感じる造りながら排水溝の匂いなどは無く、一応清掃は行き届いている模様。
ただ、シャワーの水圧はかなり弱く、またボイラーが古いタイプなのか、温度調節の仕方に戸惑いました…。初めお湯が出なかったのでビックリしましたが、ボイラーのつまみを回す事で解決。
コスパ悪過ぎ!噂通りの酷評ホテル
と言う訳で、スワンナプーム空港のミラクル・トランジットホテルを利用してみましたが、やはり噂通りの残念なホテルでした!こんな所に8時間居るだけで2万円…、もはやコスパの悪さは限度を超えていますね。
“制限エリア内にある唯一のホテル”という希少性に甘んじた怠慢なサービス。出きれば泊まりたくない、でも泊まらざるを得ない、そんな旅行者の心理を付いた上手い商売だなぁと感じました。
こんなもの、もし競合ホテルが出来たら一発で改善されるものですけどね…。
今回はラウンジ巡りを優先したいが為にこのホテルに宿泊しましたが、この内容ならば多少時間が掛かっても市内のホテルへ行く事をおススメします!まぁ金に糸目をつけないのであれば良いですが、高い金を払ってもこの程度の設備しか享受できないというのは大問題ですね…。
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