シンガポールの観光に欠かせない公共交通機関。市内には地下鉄(MRT)とバスが走っていますが、日本(特に東京・大阪)の交通事情に慣れていると、どうしても地下鉄を中心に考えがちですよね。しかしシンガポールのバスは思いのほか速くて快適!渋滞も殆ど無く、私がシンガポール滞在中は、MRTよりもバスの利用が中心となりました。
今回はそんなシンガポールの速くて快適なバスの利用について、見ていこうと思います。
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バスの路線図とダイヤ
シンガポールのバスを乗りこなすにあたって、先ず必要になるのが路線図。私は普段海外へ行くときは、滞在先の街のメトロやバスの路線マップのpdfをWeb上から見つけ出し、ダウンロードしてスマホに入れて持って行くのですが、シンガポールではMRTの路線図はあるものの、バス路線図の詳細が分かるpdfや画像は見つかりませんでした。しかし、昨日の記事でご紹介したBusRouter SGというWebサイトを見れば、路線図だけでなくリアルタイムで到着情報も分かるので、別途路線MAPは不要(詳しくはコチラ→シンガポールでバスの到着がリアルタイムに分かる超便利サイト【BusRouter SG】の使い方!)
ただ、路線ごとに色分けされた路線図は確かに見やすく、持っていれば活用の機会は多いにあったかもしれません。
各バス停にはKey Bus Services Mapというのがあって、色分けされた路線図と観光地のシンボルが描かれているので、旅行者には分かり易いでしょう。観光案内所などに行けば、これを同じものがもらえるかもしれません。
バスのダイヤに関しては、基幹路線であれば概ね10分おき、ちょっとマイナーな所へ行くバスなら15分~20分おきに走っています。ただ都心部では同じ停留所に同方向へ行く路線が何本も乗り入れていたり、また併走する道路1本隔てただけで別の路線が走っている事も多いので、体感的には数分待てば来るという感じです。
手を水平にして合図。Ez-linkカード必携!
それでは実際にバスに乗車してみましょう。お目当てのバスが来たら、片腕を水平にして運転手に合図を送るのがシンガポールのスタイル。この写真の様に何台もダンゴになって到着し、後ろのバスに乗りたい場合は、運転手の顔を見て積極的に合図を送らないと通り過ぎてしまうので要注意です(私も1回だけあります…)。
シンガポールのバスは、前から乗車する方式。降りる時は基本的に後ろの出口から出るのが一般的ですが、前から降りている人も見かけました。でもそれだと乗る人の邪魔になるので、後ろから降りたほうが賢明でしょう。
バスの乗車にはICカード「Ez-linkカード」必携です!ロンドンの様にICカードが無いと乗車できない、という事はありませんが、現金はお釣りが出ないので大量の小銭が必要ですし、わざわざ運賃を調べるのも面倒。ez-linkカードについては、、以下の記事にまとめています。
地元でもICカードの利用が一般的な様で、私がシンガポール滞在中に現金で精算している人を見た事がありません。
Ez-linkカードは、乗る時と降りる時それぞれでカードリーダーにタッチします。カード残高も表示されるので、次のチャージの目安が分かり易いです。
尚、シンガポールのバスでは次に泊まるバス停の名前は表示されますが、アナウンスが無いので停車ボタンを押すタイミングが難しい~。それならばと、スマホのGPSを見てココだと思ってボタンを押しても、実際には1つ手前だったなんて事も何度かありました。まぁこれに関しては、ある程度慣れが必要ですね。
車内は広くて快適!
バスの車内は日本のと比べても広いです。規格が違うのかもしれませんが、2×2で座席があって、その間の通路に2人が立ってもまだスペースに余裕があるくらいです。
座席はクッション付き!地下鉄(MRT)はプラスチックの固いベンチなのに、バスはかなり待遇良いですよね。バスと鉄道、日本とは発想が逆なのかな?
尚、車両にもよりますが、一番後ろの席にはシートベルトが付いています。
その他、車椅子スペースも完備。日本のバスだと跳ね上げ式の椅子があったりしますが、ここは最初から広いスペースが空いています。ここは出口付近ですし、この方が車椅子利用者が居ない時でも広々として良いですよね。
車内が寒くて窓が結露!
常夏の国シンガポールは、どの施設へ行ってもクーラーがガンガンに効いていて薄着では寒いくらいの所もありますが、バスの場合は座席によりけり。常に人が出たり入ったりする車内では、それ程肌寒さを感じる事はありませんでした。
しかし窓際は事情が異なります。各座席の上にはクーラーの吹き出し口が付いていて、これがかなり強烈!吹き出し口の角度は調節出来ますが、風向きを変えても前後の席の吹き出し口からの風が直に当たるので、あまり意味がありません。また親切にもほぼ全ての座席の上にこの様な吹き出し口がついているので、様々な所から風が来て寒いです。
よって、時には窓ガラスが結露してしまう事も!勿論これは真冬の東京の逆ですから、バスの外側に水滴が付いているのです。これは絶対女性のストールは必携、男性でも寒いかも。
広い・速い・楽!バスの利用価値は高い
シンガポールのバスは、加速・減速もスムーズ!道路も大概空いていてスピードも速く、バスの割りには所要時間が少なくて済みます。車内も日本のバスより遙かに広いですし、もしこんな快適なバスが日本にあれば、もっと普段から積極的に利用するんですけどね。
ただ、夕方のラッシュアワーになると、流石に少し時間がかかる様になります。各バス停で乗降りする人数が増えるので、その分所用時間が増える傾向にありますが、それでも渋滞は殆ど無く(朝は知りませんが…)ストレスはありません。
バスは都心部のありとあらゆる所を網羅しているので、最寄り駅の地下まで歩く必要のあるMRTよりもおススメです!シンガポール滞在の際は、是非使いこなして頂ければと思います。次回は2階建てのハイデッカー車両を詳しく見ていきます→シンガポールで2階建てバスに乗ってみた!座席と眺望をレポート!
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