前回に引き続き、エールフランス航空ビジネスクラス搭乗記(パリ~羽田)から、今回は機内食をレポート!エールフランスの本家であるパリ発の機内食という事で、その味には期待が高まります!
今回のフライトは16:05パリ発という事で、最初に提供されるのは夕食。前菜からメイン、スイーツに至るまで詳しくレポートしていきたいと思います。
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85周年記念の機内食メニュー
離陸してベルトサインが消灯すると、早速機内食メニューが配られました。エアラインによっては出発前に配布される所もあり、対応は航空会社によってマチマチ。
しっかりした厚紙で出来たメニューは、総16ページの冊子。表紙に“85”とありますが、エールフランスは今年の10月で創立85周年を迎えたそうで、それを記念したデザインの様です。
機内食メニューはコチラ(文字が読める様に画像の解像度を上げています)。東京行き路線という事で、日本語のページがあります。英語やフランス語が併記されているので、日本語の分からないCAに指差し注文する時に便利!機内食は夕食および到着2時間前の朝食、そしていつでも注文できるアラカルト(リフレッシュメント)があります。
ドリンクは、ワインをはじめビールやリキュールなど大概のものは揃っていますが、ビールや日本酒は1種類のみ、また焼酎やウィスキーも無く種類はそれほど多くない模様。
ワイン類は、シャンパンが1種類に赤・白ワインがそれぞれ2種類ずつ。いずれも東京着・東京発で往復とも同じ銘柄となっています。
フランスの航空会社という事でどんなシャンパンが入っているのか期待していましたが、この「Charles Heidsieck」はJALビジネスクラスと一緒…。まぁ悪いシャンパンでは無いんですけどね。
尚、機内食メニューの中でメイン料理に限っては選択制になっており、後から男性CAが来て希望を聞かれました。私はシェフ監修だと言う魚料理をチョイス!
私の隣の席の人が同じメニューを選択した所、品切れだと言われていたので、どうやら私の所で最後だったらしい…。
白ワインは料理に合う味
それでは、いよいよ機内食サービスの開始!まずはドリンクから、初めにチョイスしたのは白ワイン。
こちら「BOURGOGNE BLANC Saint-Veran」という銘柄。解説曰く、フルーティーな香り際立つシャルドネワインとの事ですが、飲んでみると確かにバランスの良い甘みがあり、かと言って変に主張しない上品さがあります。料理にぴったりなワイン!
こちらのワイン、ボトルの市場価格はヴィンテージによってまちまちですが、概ね4千円ほど。ビジネスクラスで出されるワインとしてはなかなかの高級ぶり!
尚、後ほどもう一つの白ワイン「LOIRE BLANC Pouilly-Fume」も試してみましたが、2つを飲み比べるとこっちの方が風味立って私は好きです。市場価格はちょっと不明ですが、質は高いと思います。
美味しいアミューズブーシュ!
そしてテーブルクロスも敷かれないまま、ドリンクと共に出されたのがアミューズブーシュ。同時にナッツとおかきも渡されましたが、これらは食べずにとっておくのがMyルール!
料理名は「タラの南フランス風ペーストとグリンピースのクリーム煮」。ちょっと分かり難い日本語ですが、若干ニンニク風味のある野菜ペーストにタラの切り身が少し。
ペーストの野菜臭さは一切無く、風味豊かでとても美味しい一品です!
質の高い前菜も美味!
アミューズブーシュの後は前菜。テーブルクロスが敷かれた後、トレーに乗せてチーズも一緒に運ばれてきました。料理名は以下のとおり。
- 二種の鮭、ディルクリーム掛け
- カリフラワーとバターナッツ、カボチャ
- ミックスグリーンサラダ
なかなか質の高いサーモン、そしてディル(ハーブの一種)の入ったクリームがなんとも酒に合う味で美味!カリフラワーのサラダは少し酸味の利いたドレッシング、サッパリした味でGood!
ただ、2種類のチーズは意外と普通。特に風味立つ感じも無いですし、これならロンドンのスーパーで買ったチェダーチーズの方が美味しいです。オーストリア航空の様な臭みは一切無いですが、逆にニオイを押さえすぎて風味が損なわれてしまったのかも?
選べるパンは2種類
パンはバスケットから選択。ちょうど良い具合に温められています。沢山の種類があるのかと思いきや、小麦色とこげ茶色の2種類のみ。
味はどちらもついていませんが、モチっとしていて質の高さが伺えます。
バターは、パリで有名な「ラ・コンヴィエッテ」の無塩バター。個人的には有塩の方が好きですが、これはこれで舌触りが滑らかで良いです。
このLa Convietteのバター、有塩無塩ともに日本でも手軽な価格で買う事が出来るので、今度試してみても良いかもしれません。
意外と淡白なメイン料理
そしてメイン料理がコチラ!4種類の中からの選択で、私が選んだのは「スケトウダラの切り身、シェリーソース煮」。このメニューに限ってはRejis Marconという特別シェフ監修の料理という事で選びましたが、食べてみるとかなり淡白な魚料理。見栄えも華やかではないですし、ちょっと失敗したかも…?
しかし、付属のソースが美味!濃厚で深い味、これをかけて完成する料理だという事が分かります。魚自体の質も悪くないですし、白身魚の料理としては完成度は高いのかもしれません。
高級な赤ワインが美味!
ここで、ワインを「赤」に変えてもらいます!こちらは「LANGUEDOC ROUGE Cigalus」。いわゆる“シガリュス・ルージュ”という銘柄で、ググってみると日本でも結構人気の銘柄らしい。
飲んでみると、変に主張しないものの渋みが少なくて深い味わい。整った味で美味しいです!ボトルの市場価格は最低でも4,000円程、確かにこの味ならば納得!
更にもう一つ、「BORDEAUX ROUGE Chateau Beau Site」も試してみました。こちらは上記よりも渋みが強めですが、その割に心地良い余韻があって美味しいワイン!
このワインも、ヴィンテージによってはボトル1本7~8千円の値がつく高級ワインです。流石はエールフランス、ワインの質は一級品です!
超おいしいスイーツとコーヒー!
さぁそして最後はおまちかね、スイーツの登場!このデザートに限っては、ワゴンに乗せられて運ばれてきました。3種類のケーキに加え、3種類のシャーベットアイス、フルーツから選択。
「全部下さい」と言ったら、快く貰えました(笑)!と言っても、腹を壊す可能性のある生のフルーツはパス。
シャーベットは左からラズベリー、ココナッツ、ジンジャーのフレーバーですが、いずれも美味!ココナッツはミルク風味たっぷりですし、濃厚なラズベリーも美味しい!
その他、しっとりとしたマドレーヌはフルーティーで美味しいですし、プチシュークリームは口に含むと次々に色々な風味がやって来ます!たったこれだけの小さなスイーツにこんなにも多くの要素が含まれているなんて、本当に感動!
そして食後のコーヒーは、例外なくカプチーノをチョイス!このカプチーノ、ミルクの豊潤な甘みの奥にチョコレートの様なほろ苦さ、なんと美味しいカプチーノですこと!2杯もおかわりを貰ってしまいました。
感動的な美味しさ!パリ発の機内食
いゃ~美味しかった!感動的な美味しさに出会えた今回の機内食。特にスイーツのレベルの高さは際立っていますね!これぞ流石エールフランス!
宴もたけなわ、と言う訳で次回は朝食メニューをレポートします。→エールフランスの美味しいクロワッサン!ビジネスクラス朝食レポ!
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