パリCDG空港から成田へのフライトは、JAL特典航空券を利用したビジネスクラス!JALの上級クラス向け機内食は3ヶ月ごとにメニューが変わりますが、今回は6月1日から新たに提供が開始された夏メニューを頂きます。
他の長距離路線のメニューとは一線を画しているパリ発のメニュー、その味を詳しくレポートしたいと思います。
機内食メニューを見る
ベルトサイン消灯後、お待ちかね機内食サービスが開始されます。
尚、この6月からパリ線でも機内食の「事前予約」サービスが始まりました。和食or洋食(ビーフorフィッシュ)の選択を、HPの予約確認画面から簡単に行う事が出来ます。 別に指定しなくても問題ないのですが、私は“パリ発は洋食”との譲れない気持ちがあったので、迷わず指定。
ところで、パリ発のメニューには、日本語・英語に加え、フランス語の表記もありました。私の席の周りを見渡した所、この日のフライトの前3列にはフランス人と思われる男性が合計4名搭乗し、フランス語専門(?)の男性CAが応対していました。
新しくなったシャンパンの銘柄
さて、先ずはシャンパンから。成田発着の欧州線では、これまで「ドゥラモット・ブリュットNV」が提供されていましたが、最近新たに「シャルル・エドシック・ブリュット・レゼルヴNV」が提供される様になった様です。
この銘柄、後に続く長い余韻が特徴の様で、確かに辛口の“ブリュット”でありながら風味の広がりを感じました。以前「ドゥラモット・ブリュット」を飲んだ時には、すぐに風味が閉じてしまったのですが、これは確かに長めの余韻を楽しめる銘柄だと思います。
下世話ながら、アマゾンでは「ドゥラモット・ブリュット」よりも高値となっています。【ビジネスクラスのシャンパンに見る成田便の冷遇】の記事でも述べましたが、これまで成田発着便に提供されていたのは羽田発着便に比べて“格下”シャンパンだっただけに、今回の銘柄変更はその差を少し縮める事に寄与する“改善”と捉えて良いでしょう。
アミューズ・ブーシュ
続いてアミューズ・ブーシュ“とうもろこしのクリーム、イカのグリルとブロッコリー”
左側のブロッコリーはまろやかな口当たりでGood!私はブロッコリーがあまり得意ではありませんが、全く不満を感じない味わいとなっています。
一方の右側、乾物が内蓋に乗せられていて、それを退かすと…
トウモロコシのクリームは少し甘口。その風味が口に広がるも、あまり品のある味では無い様な気がしました。悪くは無いのですが、もう一ひねり、奥に何か発見のある味を期待してしまいます。
美味しいパンとオードブル
次にオードルブル“手長エビとトマトのサラダ”
手長エビの身は肉厚でなかなかのもの。白いクリームソースがかかっていますが、素材の味を生かしてなのか薄味。野菜も正に素のままの味です。
一方、“ルノートルのパン”は二種類。特にこの丸い方はフワフワで美味しく、おかわりをしてしまいました。バターをつけずにそのまま頂く方が良いと思います。
四角い方はレーズン入り。硬めですがレーズンの風味がよく利いていて、こちらも美味しいです。昨年のヘルシンキ往復や、今回の往路で利用したロンドン行きファーストクラスで出されたパンと比べても、このパリ発のパンは桁違いに美味しいです。
メインディッシュの肉料理
そしてメインディッシュ“尾崎牛とグリル野菜のミルフィユ”
肉と野菜が何層にも重なってミルフィユを形成していますが、機内食用の切れ難いナイフを入れると崩れてしまって、結局は別々に口へ運ぶ事になってしまいがちです。
肉は旨みを感じますがやや硬め、そして繊維も口に残ります。しかし、やや酸味のあるソース、そしてみじん切りの玉ねぎが一緒に口に入ればとても美味しいです。
メインディッシュの魚料理
もう一つメインディッシュ“タラの白菜包み焼き”
事前予約をしたのが“ビーフ”だったのですが、積載に余裕があればという事でお願いしたら、こちらも持ってきて下さいました。
味はタラの他にベーコンが良く効いています。個人的にはこのイタリアンパセリがちょっと多すぎるかなと。若干苦味を感じ、アクセントとしては良いのですが、これだけ多いと折角のタラやベーコンの甘みを殺してしまいます。
デザート&ショコラ
最後にデザート“マンゴガーデン”
パリの菓子店「ジャン=ポールエヴァン」の創作デザート。キャラメル風味のミルクチョコムースとの事ですが、思いの他あまり味を感じません。
中をほじくると、ムースの下からカシスのソースが出てきます。これを合わせて初めて“あぁなるほど~”と味わいを確かめる事が出来ます。これは是非とも味を感じやすい地上で頂きたいものです。
その他、“ショコラ”と書かれたリフレッシュメント・メニューの一品。こちらをハーブティーと一緒に頂きます。パリのMORI YOSHIDAという店のチョコレートです。「まだ沢山残っているのでお代わりは遠慮なく言ってください」との嬉しい一言。
小さいですが、それぞれ深みのある味わいで美味しく頂きました。
今回のパリ発メニュー、総じて感想を申し上げると、パン意外はそれ程特別な美味しさでは無かった様に思います。“パリ=美食”と期待しすぎた面もあるかもしれません。しかしこれならば、日本発メニューで提供されている“フミコの和食・洋食”の方が断然美味しいと感じましたし、今回の旅行でも往路で美味しく頂く事が出来ました。♪こちらも合わせてどうぞ↓