私が成田→ヘルシンキで利用したJALビジネスクラスの機内食をレポートします。
当初は「搭乗記」として書く予定でしたが、Sky Suiteの座席レポートを初めとする優れたブログが既に沢山存在しますので、私は機内食のレポートに留めようと思います。
※洋食・肉料理を選択
目次
アミューズ・ブーシュ
- 左:アスパラガスとインゲンのフォアグラ入り白和え
- 右:鴨ロースト西京味噌風味
アミューズから立派なものを期待していた訳ではありませんが、もう少し「花」というか「彩り」というか、この先に出てくる料理に期待が持てる演出が欲しいです。味は普通ですが、繊維の残る鴨ローストが食欲を落とします。
オードブル
- サーモンのマリネ ヨーグルトのソース
- メゾンカイザー特製パン
サーモンはそれなりに味がしますが、全体として風味が少ないと感じました。「イクラ」は飾り程度で、その“塩気”がもう少しあれば良いなと個人的には思います。一方、期待していたメゾンカイザーのパン。白い方は噛むごとに甘みが出てきて良い味わいですが、パンはどちらも冷め切っていました。冷めた方が美味しいパンなのでしょうか?
メインディッシュ
- 和牛サーロインステーキ
- 木の子の盛り合わせとラビゴットソース
ラビゴットソースが自分に合わないのか、あまり美味しいと感じませんでした。塩気の主張が別の方向を向いている様な感じがします。肉の質もイマイチで、口に残る食感があまり心地よくありません。
デザート
- かぼちゃのプリン クームシャンテ
かぼちゃの味がしっかりあって美味しいプリンですが、かぼちゃの香りは殆ど感じられません。ハーブティーと一緒に頂きました。
チーズセレクション
- 各種チーズの取り合わせ
「各種」という割りに3種類に留まるのは残念でした。せめて5~6種類の味を食べ比べ出来れば嬉しいのですが。
フミコの和食
- 台の物:和牛ローストビーフ 黒本しめじ巻き、九条葱、セミドライトマトと菊花のみぞれ和え
これは美味!分厚いローストビーフは柔らかく、しめじと共に良い味わいです。
- お椀:茸ともみじ麩のお澄まし
こちらも美味しいです。済まし汁の塩加減が絶妙でした。
フミコの洋食
- メインディッシュ:帆立のサラダ仕立て マスタード風味のクリーム、白舞茸のヴルーテ
このヴルーテの味は特に美味しかったです。帆立もゴロゴロ入っていて、満足できる一品です。
- メゾンカイザー特製パン:プチヴィエノワーズレザンとプチクロワッサン
こちらも冷めていました。今回は暖める機械が故障しているのでしょうか?
軽いお食事
- キッチン飛騨“JAL特製ビーフ黒カレー”
ラウンジのカレーと同程度でしょうか。具が少ないのが少々残念。
リフレッシュメント
- フレッシュフルーツ
甘くて美味しいです。メロンは甘くて柔らかい部分は2口で終わりますが、機内食としては上等でしょう。
総評
- 1食目コース…5点
- フミコの和食・洋食…9点
1食目は、山田チカラシェフ監修という事で期待していましたが、満足度は低かったです。代わりに、狐野扶実子氏監修のメニューはどれも美味しく、また頂きたいと思っています。前菜をフミコの洋食、メインをフミコの和食とし、そしてシメのカレーの後にデザート、これが私のおススメ2食目メニューです。
オーダーシステムの故障
他の方のブログでも散々取り上げられていますが、私の搭乗した時も、手元のコントローラーからのミール注文は出来ない状態でした。
私の場合、ヘルシンキ到着まであと5時間を切った時、コントローラーのメニューを見ると、“フミコ”のメニューやリフレッシュメント、更にはアラカルトの半分以上が「終了しました」の表示、残っているのがカレーとラーメン、うどんのみ、という状況で、愕然としました。そこでCAさんを呼んで「食事がしたい」という内容を告げると、それがシステムの故障によるもので、メニューはどれも沢山残っているとの事でした。そもそもこのシステム自体、CAが機内を歩き回る機会を減らして少しでも静寂な客室を造る、という目的で始まったものだと思いますが、それ以上に不慣れな操作や、“ライスは少なめで”等という個別の細かい注文が出来なくなりますし、或いはその為に再度CAを呼ぶという手間を考えると、そろそろ見直した方が良いのではないかと、個人的には思っています。
如何でしたでしょうか?個人的には不満の残る内容でした。「日本発は和食が美味い」という定説は、やはり本当なのかもしれません。次回の日本発ビジネスクラスは、是非和食を堪能してみたいと思います。
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