さぁいよいよエミレーツ航空ファーストクラスへの搭乗です!ドバイから羽田空港まではB777-300という機材ですが、エミレーツのB777は昨年からファーストクラスシートの改修が進められていて、今回はその新型シートへの搭乗が実現!
これまでよりも更にグレードアップした“完全個室”シートを思う存分味わう事が出来ました!今回は、その新型シートを中心に詳しくレポートしていきたいと思います。
目次
JAL特典で予約、タクシーサービスは不可
今回利用したエミレーツ航空ファーストクラス、予約はJALのマイルを利用した提携会社特典航空券です。※ファーストクラスの予約受付は2021年9月1日をもって終了(ビジネス、エコノミーは以後も継続)
東京⇔ドバイの往復(ファーストクラス)に必要なマイル数は135,000。ですが、私は昨年の改悪前に発券したので105,000マイルで済みました!
この更に1年前までは100,000で済んでいた訳ですが、長い間コスパの良い路線とされてきたドバイ行きファーストクラスも、流石に13万5千も掛かってしまう様になると、ちょっと躊躇してしまいますね…。
尚、エミレーツ航空のファーストクラス、ビジネスクラス利用者は、空港のタクシー送迎無料サービスが受けられるのですが、残念ながら特典の利用時には対象外。エミレーツ航空のHPから試しに予約を入れてみたのですが、“技術的な問題が発生”と出て予約を完了できず。念のため電話でも確認してみましたが、丁重に断られました…。
1-1-1配列、僅か6席のみ!
さぁそれではいよいよ搭乗開始!今回はドバイ国際空港T3のC5ゲートからの出発です。隔離式のゲートでしたが、一応ファーストの優先搭乗もありました。
機内へ入ってビックリ!視界を遮る程の巨大な壁、人はおろかシートすら見えないという異空間です!
細い通路の両脇に座席…、と言うよりホテルの客室の様な雰囲気。天井まで覆われた完全な個室仕様になっています。
この羽田行きの機材はB777-300。ファーストクラスはその先頭付近に僅か6席、1-1-1配列の超贅沢な空間です!
以前のシートは1-2-1配列でしたが、まだ導入されて間もない事もあってか、エミレーツ航空HPのシートマップを見てもまだこの新型仕様に更新されていませんでした。
超絶広々!完全個室のシート
そしてコチラが私の座席1A。窓枠3つ分+αのスペースに、クリーム色のガッチリした革張りシート!部屋の横幅は目方で図って160cm位、これだけ広いと完全に自室感覚です。
座席幅も目方60cmくらいあって、十分過ぎるほどの広さ!でも座ると少しガタつくのが難点…。
天井の高さも十分にあって、室内で普通に立ってもまだ頭上に余裕があるくらいです。恐らく2m近くあるのではないかと。
その代わり頭上に収納棚は無く、荷物は全て足元または戸棚の中へ収納する形になります。でも足元には超絶広いスペースが確保されていますし、横の戸棚には機内持ち込みのスーツケースでもギリギリ収まります。
またシートの横にクローゼットもあって、収納力は十分!ここには機内安全しおりの他、ヘッドフォンや双眼鏡(後述)も収納されています。
肘掛にも収納がありますが、まぁここは小さなノートPCが入るくらい?メガネ等の小物入れには使えそうです。
中央の席はちょっと広め
一方こちらは、1Aの隣の席「1E」。MAPを見ての通り1-1-1の真ん中の席ですが、中央列にも関わらず何故か窓がついているのが不思議…。
でもこれ、よく見ると窓ではなく“モニター”になっていて、飛行機の右サイドの実際の映像がリアルタイムで映しだされる仕組みになっています。窓では無いのにブラインドまで付いているという本格仕様!窓の無い中央列に少しでも開放感を齎す為の工夫なのだと思いますが、これはなかなか珍しい仕様ですね。
また、天井付近やシート横のスペースも1Aより若干広く、これは曲線状の形をした飛行機の外観の影響を受けない為だと思われますが、不人気な中央席でもこの様なアドバンテージがあれば、少しでも選ぶ価値を見出せるのではないかと。
尚、似非ウィンドウの裏側は、この様に何の変哲も無い壁になっています。これによって、反対側の窓側席1Kは出入り口の前が壁になるので、より静寂性を求めるなら1Aより1Kの方が良いかもしれません。
室内の設備をチェック!
続いて室内の設備をチェック!正面には大きなモニターとテーブルがあって、テーブルの上には自由に取って食べられるケータリングの他、なんと双眼鏡まで完備!
CAさん曰く「これで景色でも見て下さい」との事ですが、高度12000mの窓に双眼鏡を向けたって鳥一羽すら見えやしないですよね…。結局一度も使わずに、先ほどのクローゼットの中へ。
モニターの両脇にはミニバーがあって、こちらも自由に飲む事が出来ます。エビアンのペットボトルにペリエ、ペプシコーラがありますが、残念ながら冷温機能は無し。
一方、テーブルの中央には収納式の鏡とスキンケアセット、それに手帳とボールペン、これ等は自由に持ち帰って構わないとの事。手帳は無地のノートなので、色々と使い道はありそうです。
テーブルの脇には電源があって、日本のA型がそのまま差せるコンセントとUSB電源、またモニター出力用のUSBとHDMI端子も完備。
大きなテーブルとサイドテーブル
尚、正面のテーブルの下についているレバーを引くともう一つのテーブルが引き出せる様になっていて、機内食を食べる時はコチラを使います。安定性はまずまず、奥行きもあって使い勝手は良好!
シート横にはサイドテーブル。と言ってもタブレット端末があるので、実際に使えるのは手前にあるスマホが置ける程度のスペースのみ。
でも、レバーを引くとこの様にカクテルテーブルが飛び出します。木目調ながら滑り止め素材で出来ているので、シャンパングラスを置いても安心!
サイドテーブルの下には、もう一つUSB電源があります。スマホをここに差しながら使えるので、こっちの方が使い勝手が良いです。
多彩なアレンジが可能な室内照明
その他、室内には天井、背面など様々な所に照明が付いていて、明るさも文句なし!機内が暗くなる安定飛行時にも、その影響を全く受ける事はありません。
ライトは床にも設置。最初、ホコリが落ちているのかと思って手で払ってしまいました…。
照明の操作は、クローゼットの所についているタッチパネル式のコントローラーから。これがなかなかハイテクで、6箇所もある室内照明の光量を個別に無段階調節する事が可能!
また、メインの蛍光灯の他に8色のアレンジライトがあって、気分に合わせて部屋のムードが自由に変えられます。
8色全部試してみましたが、個人的にはラグジュアリー感が出るイエローが一番好み!ミニバーの中もしっかり光ります。
このタッチパネルは、室内の温度管理も可能。ただ、これを調節してもあまり実感が沸くほど体感温度に変化はありませんでした…。
ヘッドフォンとアメニティ
その他、ヘッドフォンはイギリスのオーディオメーカーB&W(バウワース&ウィルキンス)のノイズキャンセリングヘッドフォン。普段使い慣れたBOSEのQC 25と比べると、ちょっと耳へのフィット感はイマイチ…。
アメニティキットとパジャマは、後にCAさんが持って来てくれます。ブルガリのアメニティは、しっかりした革製のソフトタイプ、パジャマも立派なキャリングケースに入っています。
アメニティには男性用と女性用があって、男性用には安全カミソリの他、シェイビングクリームやアフタークリームも入っているのは流石!このアメニティにやパジャマについては、また別途詳しくレポートしたいと思います。
と言う訳で、長くなってしまったので続きは次回へ!ウェルカムドリンクから機内食まで、詳しくレポートしていきます。→エミレーツ航空の「和食」が美味!ファーストクラス機内食レポDXB~HND
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