ドバイ~羽田のB777新型ファーストクラス搭乗記、4回目の記事はディナーで頂いた機内食を中心にレポートしていきたいと思います。
今回チョイスしたのは、洋食のフルコース。アラビアの伝統料理に加え、上質な肉のステーキ、そして普通に買うとボトル1万円はする高級ワイン!とても幸せな時間を過ごす事が出来ました!
目次
洋食コース料理のメニュー
ドバイ~羽田へのファーストクラスも残りあと僅か!12時間も掛かる往路(ドバイ行き)に比べ、復路(東京行き)は8時間半ほどで着いてしまうので、ほんとあっという間です。
到着の2時間半前になったので、最後の機内食(ディナー)をオーダーしたいと思います。エミレーツ航空ファーストクラスでは、到着の1時間半前までの間、好きなタイミングで注文できるシステム。
このフライトには和食と洋食2種類のコース料理が用意されています。和食は朝食で食べたので、今回は洋食をチョイス!洋食のコースはカナッペ、前菜(スープ含む)、メイン、デザート、チーズに項目分けされていますが、前菜とスープだけで7種類、メインも4種類から選べて、なかなか豊富な品揃え!
カナッペに合う高級ワイン
それでは先ずカナッペから。食前酒の“おつまみ”的な位置づけのアミューズブーシュですが、何れもとても手の混んだ料理で美味!左のスモークサーモンは風味豊かですし、右のジンジャーブレッドは甘酸っぱい杏子の風味が引き立ちます。
中央は「鹿肉のグリル、クランベリー添え」。鹿肉と言うと固い身や独特の臭みを想像しますが、これは歯応えがありながらも口溶けが良く、臭みも無くてGood!なかなか上質な肉です。
そんなカナッペに合わせたのが、こちらの赤ワイン「Araujo Estate Altagracia Napa Valley 2013」。アメリカ・カリフォルニア産で、ボトルの市場価格を調べたら12,500円程と、なかなかの高級ぶり!
飲んでみると、しっかりとした主張と余韻がありながら、料理の味を壊さないバランスの良さ。なかなか美味しいワインです!
今回はワインの市場価格を事前にリサーチして、高いものから順に飲んでいっていますが、今のところハズレがありません。やっぱ高いワインは美味しいものですね(笑)!
アラビアの伝統料理を前菜に
続いて前菜は「伝統的なアラブ料理メゼ」。全く同じ名前の料理をカタール航空ビジネスクラスでも食べた事があります。パンも一緒に運ばれて来て、一気に食卓が華やぎました!
6種のメゼは、左から順にフェタチーズ、フムス、ほうれん草のソテー、ムジャッダラ、ナスのサラダ、バミヤ。フムスはここへ来る前のラウンジでも頂きましたが、この中では特に右の3品が美味!
上のプレートに乗っているのは「ブドウの葉のピラフ巻き」。これはトルコで食べられる前菜の一種だそうで、桜餅の様な葉っぱの中にもち米が入っています。クセもなくサッパリした味わいで、前菜にはピッタリ!
パンは3種類、加えてアラブ料理をつけて食べるピタパンも一緒に入っています。
パンはプレーンのみと思いきや、四角いパンはガーリックが入っていました。フワフワで木目細かい生地、これはとても美味しいパンです!
上質な肉、味わいもGood!
そしてメインは「牛カルビのココナッツ煮」。注文すればココナッツライスも付けられますが、ちょっとこれ以上は食べられそうにないのでパス。
今回は焼き方を聞かれませんでしたが、良い感じのウェルダンに仕上がっています。ナイフがスッと通り、舌触りも滑らかでなかなか上質な肉。味付けも良く、柑橘系の甘みのあるソースながら、後味にピリッとした辛味があって美味しいです!
流石はファーストクラス!ビジネスクラスの機内じゃこの肉質は決して出て来ませんよ。
高級赤ワインとポートワインを飲み比べ!
メインの肉に合わせて、ワインをチェンジ!続いてチョイスしたのは、フランス産の赤ワイン「Domaine des Monts Luisants Morey-Saint-Denis 1er Cru 2011」。
このワイン、口に含んだ瞬間ブドウの風味が凄い!そしてそれがあっと言う間に口の中から消えてなくなるという不思議な味わい。これまた良いワインを選んだなぁと、我ながら感心!
ボトルの市場価格は、こちらも1万円超え!まぁこの味わいなら納得です。楽天でも買えますが、なかなか普段飲みには手が出ないですね~。
そんな中、料理を食べ終えた段階でもう一つポートワインを勧められました。こちらは「Graham’s Single Harvest Tawny Port 1979」という銘柄、市場価格はヴィンテージによってまちまちですが、安い年だとフルボトルで数千円程で手に入る様です。
赤ワインと飲み比べてみましたが、このポートワインは混じり気の無いブランデーの様な味わいで、なかなか美味!あまりアルコールを感じないので、飲み過ぎには注意です。
6種類のチーズとデザート
最後に、デザートとチーズの盛り合わせ。デザートは「ピスタチオケーキ」と「チョコレートマンゴートルテ」、チーズは6種類のカットに加えてクルミと杏子の付け合わせ。
このチーズ、いずれも味はかなり本格的!でもオーストリア航空で出てきた様な臭みは殆ど無く、特に右から4番目のチェダーチーズは美味!それにしても、こんなに大降りカットなんて思いもせず、もうお腹いっぱい…、大部分を残してしまいました…。
2つのケーキですが、どちらも美味!いずれもしっとりしたスポンジで、チョコレートトルテは洋梨の様なフルーティーな隠し味もあります。
ラストに、アメリカンコーヒーで〆て終了!ミルクを入れても苦味がしっかりと残る味わい、標準的なおいしさのコーヒーでした。
デッキのライトアップ
ファーストクラスのフライトも残りあと僅か。最後に部屋の外へ出てみましたが、星屑を散りばめた夜景の様なライトアップで、なかなかステキな空間になっていました!
旧式のシートならベッドに寝ながらこの星空を眺められますが、この新型シートは天井まで覆われているのでそうもゆかず。でも、中央席の壁にはツリーのエンブレムも見られて、ほんとここが特別な空間である事を実感します!
そんな名残惜しいフライトですが、結局のところ離陸から着陸まで要した時間は8時間弱。下手をすると東京からシンガポールへ行くのとあまり変わらないくらいの時間で着いてしまいました!
次の機会には、是非12時間も掛かる往路で乗ってみたいものです。
降りる時も最優先!
羽田へ到着後、ベルトサインが消灯する間もなくビジネスクラスとの間のカーテンが閉められました。降りる時もしっかりファーストを最優先にしてくれます。
降機を急ぐ客がドタドタと入ってきてしまうと折角のムードが台無しですから、これは本当に有り難いサービス!
と言う訳で、長々と4回に渡ってお伝えしてきたエミレーツ航空ファーストクラスですが、新型シートの快適性と機内食、アルコールの質の高さはホンモノ!
対してCAの対応は、意外とアッサリしているなぁという印象ですが、テーブルセッティングは丁寧ですし、要望にもきちんと応えてくれるので印象は悪くありません。
また是非乗りたいですが、JAL特典が大幅に改悪されたのでちょっと無理かなぁ…。このエミレーツ航空B777新型ファーストクラスについては、前回までの記事も併せてご覧下さい。→シート編/機内食(和朝食)編/フルフラットベッド編
往路で乗ったA380ファーストクラスについてはコチラ→エミレーツ航空A380ファーストクラス搭乗レポ!シートは意外と狭い?NRT~DXB
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