東京・成田からUAEのドバイまでは、世界最大の旅客機「エアバス380」に搭乗します!
今回はエミレーツ航空のファーストクラスという事で、先日お伝えした復路(ドバイ→羽田)ではラグジュアリーな超快適シートをご紹介しましたが、成田発のA380は旧式のシートという事で、その差は如何なものか?詳しくお伝えしたいと思います。
目次
メチャクチャ遠い66番ゲート
今回搭乗するエミレーツ航空ドバイ行き、出発は成田空港T2の66番ゲートです。66番なんて初めて使うゲートですが、これが予想以上に遠かった…。
本館の通路をひたすら進み、ターミナルの一番端の方まで行ってから下の階へ降りた後、そこから更に歩かされます。サテライトでは無いのですぐ着くかと思いきや、まさかこんなに歩くとは…。
結局の所、ラウンジから12~3分掛かって漸くゲートに到着。思った以上に時間が掛かったので、利用の際は時間に余裕を持ってゲートへ行く事をおススメします!
2階建てA380のアッパーデッキへ
出発時刻の45分前にゲートへ到着しましたが、既に優先搭乗が始まっていました。ファーストとビジネスは一緒、エコノミークラスは搭乗順にZONE分けされている様です。
超大型機A380は2階建て。その為か、普段見慣れたボーディングブリッジとはかなり違っていて、とても複雑!右へ左へ、飛行機の入口までクネクネと長い道のりです。
ファーストクラスはアッパーデッキ。窓から眺めてみると、ボーディングブリッジが3箇所に付いているのが見えますが、直接2階へ行ける様になっています。
A380のファーストクラス
それでは早速飛行機の中へ!ユーモアタップリな日本人CAさんが席まで案内してくれました。
ファーストクラスは1-2-1配列。横4列の贅沢な座席配置ですが、こうして見るとかなり手狭に見えますね。ただ、荷物棚が無いので天井付近はスッキリしています。
シートMAPを見ると、2階の先頭がファーストクラス、その後ろにビジネスクラスが締めていて、1階は全てエコノミークラスになっている模様。ファーストが14席、ビジネスが79席、エコノミーは399席もあって、総座席数は489!JALのB777-300erが244席なので、まさに2倍というマンモス機材です!
思った程広くない?個室感覚シート
私の席がコチラ!1-2-1配列の、今回は窓側2Kの席を選びました。パーティションに囲われた個室感覚のシート、座席の後方は寝具置き場になっています。
プライベート感万歳のシートですが、占有面積は思ったほど広くなく、特に通路側はシートギリギリにパーティションがあるので、シートに座ると圧迫感すら感じてしまう程。
一区画の横幅はJAL-Suiteと同程度ですが、シート肘掛の幅が狭いので、感覚的にはJALよりも狭いです。
扉を閉めると個室仕様になりますが、パーティションの高さが思ったよりも低く、あまりプライベート感は感じられません。通路を行き交う人と、ギリギリ目が合うか合わないか程度の高さ。
座席の外には、コートが掛けられるクローゼットもあります。でもこれ、足元のスペースと共用になっているので、コートを掛けると足元から直接触れられてしまうという、ちょっとお粗末な仕様…。
ラグジュアリー感のある座席周り
続いて座席周りの設備をチェック!ラグジュアリー感のあるモニター周りには、折りたたみ式の鏡に小さな引き出し、テーブルの端にはコンセントが付いています。
鏡の所には化粧用品、引き出しにはメモ帳とボールペンがあって、持ち帰りOK!B777の新型シートとケースの形状は異なりますが、中身は一緒です。
コンセントは、日本の製品がそのまま差せるマルチタイプ。でもUSB電源は付いていません。
サイドテーブルにあるミニバーは、ボタンを押すと電動でせり上がってきます。妖艶なライトが点いてリッチな感じもしますが、冷温機能が付いていないので全く冷えていません…。
シートに近い所にあるモニターは取り外し可能なタブレットになっていますが、旧式タイプなので重いです。その下には、窓のブラインド操作のスイッチ等があります。
1階へ降りるとエコノミークラス
尚、前方のデッキへ行くと下の階への階段があります。2階建て飛行機は初体験なので、なかなか興味深い光景です!
下から見上げるとこんな感じ。飛行中はロープが引かれて行き来できなくなるので、エコノミーの乗客が階段を上がって来る事はありません。
ここはエコノミークラスの最前列に当たる所ですが、飛行機の先頭にエコノミークラスがあるというのもなかなか珍しいものですね。
飛行機は後方より前方の方が静かなので、エコノミーならこの辺りの席を選ぶのがお得なのかもしれません。
トイレとしても使えるシャワールーム
この1階への階段の両側にあるのが、2つのシャワールーム。出発までまだ少し時間があるので、ちょっと見学させてもらいました!
中はシャワーブースに洗面台、トイレまで備えているというスグレもの!思ったほど広くは無いですが、これがほんと飛行機の中なのかと疑う程。尚、シャワーの予約が入っていない時は、普通にトイレとして使用して構わないそうです。
シャワーの使用は予約制で、後にCAさんから希望の利用時間を尋ねられます。私は到着の1時間半前に予約、実際に使用したレビュー等はこの先の記事でご紹介したいと思います!
シートはイマイチ、でも静寂性はピカイチ!
そんなエミレーツ航空A380のファーストクラスですが、シートに関しては広さ・機能面ともに微妙…。個室感覚のシートとは言え、期待値が高かった事もあって、思った程の感動はありませんでした。
復路で乗ったB777の新型シートに比べたら、その違いは明らか!まぁこのシートは導入されてからかなり時間が経っているので、既に一世代前のシートという事になりますから、その辺は仕方ないのかも…。(新型シートについてはコチラ→エミレーツ航空ファーストクラス搭乗記!B777新型シートが完全個室で凄い!)
それでも、飛行機自体の性能はピカイチ!このファーストクラスがある2階席の先頭付近はエンジンから遠い為か、本当に静かです。
地上走行の振動すら殆ど感じないので、窓の外を見ていないと出発した事にすら気づかない程!このA380が「空飛ぶホテル」の異名を持つというのが良く分かりました!
と言う訳で、次回は機内食を中心にレポートします!→EKファーストクラス機内食レポート!料理は意外と質素?NRT~DXB
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