エミレーツ航空B777新型機材によるファーストクラス搭乗記、続いてはウェルカムドリンクから1食目(朝食)迄を中心にレポート!
今回はドバイ発(海外発)のフライトという事で、一般的には洋食を選びがちですが、ここは敢えて和食を選んでみたところ、これが大正解!ファーストの名に恥じない、上質な和食を堪能する事が出来ました!
目次
「ドンペリ2009」そのお味は…?
ファーストクラスの機内へ搭乗後、私の撮影大会が一段落した所でCAさんが登場。まずはウェルカムドリンクのお持て成しです!
JAL等ではトレーに乗せられた簡易的なグラスの中から選ぶ形になりますが、エミレーツ航空は最初から何でも注文可能との事。それならばと、初っ端からドンペリを頂く事にしました!
シャンパーニュ「ドン・ペリニョン2009」。“ドンペリ”と聞くと重々しい感じもしますが、飲んでみると優しい味のシャンパンです。バランスの取れた味わい。でも逆に言うと特徴に欠けると言うか、何か物足りない感じも否めず。
ボトルの市場価格は16,000円ほど。街の酒屋で買える並行輸入品だと、12,800円くらいで売っているのを見た事もあります。ファーストクラスの看板メニューにしては、ちょっとインパクトに欠けますね…。
また意外にも、エミレーツ航空ファーストクラスで飲めるシャンパンは、このドンペリ1種類のみ。そういう意味では、最近「SALON」の再開を発表したJALに軍配が上がるでしょう。
尚、シャンパンのお供にはナッツのおつまみ。程よく温められていて、特にカシューナッツが美味!カタール航空等もそうでしたが、外資系航空会社のナッツはいつどこで食べてもハズレがありません。
アラビックコーヒーとBateelのデーツ
続いて、別のCAさんが現われてアラビックコーヒーのサービスでお出迎え!
話によると、この便には5名の日本人CAが常務、その内2名がファーストに就いて下さり、チーフも含めてファーストのCAは3名だそう。この日のファーストクラスの乗客は私を含めてたったの2名ですから、まぁなんとも手圧い対応です!
Bateelのデーツも然り!今回の旅では、往路で利用した成田のラウンジからこのデーツばかり食べています。“デーツ”はナツメヤシのドライフルーツで、中東地域のスイーツの定番ともなっている様ですが、この味に関してはまたの機会に。
こうして出発までの間、至福の時間が流れます!この余裕こそファーストの醍醐味ですよね。
機内食とドリンクのメニュー
さて、離陸して間もなくベルトサインが消灯して、機内サービス開始!離陸直後はあいにくの曇天の中、ブルジュカリーファがはっきりと見えました。
間もなくして、機内食メニューが配布されます。メニューは2種類あって、料理のメニューとワインリスト。立派な表紙に挟まれ、しっかりとした厚紙で出来ているのは流石ファーストと言ったところ!
今回のドバイ→羽田の機内食メニューはコチラ。一応長距離路線という事で2回の食事が想定されているのか、洋食・和食それぞれ2種類、計4種類のコース料理が用意されています。JALの様なアラカルトメニューは無いですが、食べたい物があれば別のコースメニューから一品だけ持って来るというアレンジも可能との事。
ドリンクメニューですが、ワイン以外は全てメインメニューの中に記載されています。アルコールはリキュール類が特に充実していて、各種カクテルや食前酒も豊富!
しかし日本のお酒は殆ど無く、日本酒「南部美人 特別純米」が一種類のみで、焼酎は無し。
ワインの市場価格は…?
ワインリストはシャンパン「ドンペリ」の他、赤白ワインが9種類とデザートワイン、ポートワインと豊富な品揃え!日本の航空会社じゃ、なかなかこのラインナップは見られないです。
- 泡:Dom Pérignon 2009/\16,000
- 白:Château Carbonnieux blanc 2015/\5,000 ※ビジネスでも提供
- 白:Paul Jaboulet Aîné Condrieu Les Cassines 2016/\5,000
- 白:La Scolca Bianco Secco Gavi 2016/\5,500 ※ビジネスでも提供
- 白:Petaluma Tiers Chardonnay 2015/\5,000
- 赤:Château Figeac 2005/\3,600
- 赤:Château La Tour du Pin Figeac 2009/\7,000 ※ビジネスでも提供
- 赤:Domaine des Monts Luisants Morey-Saint-Denis 1er Cru 2011/\11,000
- 赤:Araujo Estate Altagracia 2013/\12,500
- 赤:Peter Lehmann Stonewell Shiraz 2011/\7,000 ※ビジネスでも提供
- デザート:Château Guiraud 2005/\8,900
- ポート:Graham’s Single Harvest Tawny Port/数千円~数万円
下世話ながら、このファーストクラスの機内で飲める各種ワインの市場価格を調べてみましたが、こうして見てみると、ボトル1万円を超える高級酒は赤ワインの2種類のみ。中にはビジネスクラスでも提供されている銘柄もあって、そういうものはファーストクラスでは選ばない様にしたいところ(笑)。
尚、機内食メニューやワインリストはエミレーツ航空HP内のコチラのページで事前に見る事が出来ます。
「和」朝食はホクホクの魚と美味しいご飯!
今回は朝8時半発のフライトという事で、最初は朝食を頂く事にしました!
選んだのは「和食」。小鉢が3品に台の物、ご飯と味噌汁、漬物にフルーツの盛り合わせです。一度に全ての品が運ばれて来たので、見た目も凄く豪華!彩りもなかなか美しいですね!
このメインの「銀だらの味噌漬け」がとても美味!ホクホクプリプリの身はとても柔らかく、味わい深い味噌の風味もしっかり。
また、ご飯は白米ではなく炊きこみご飯。素朴な味わいながら、甘口の生姜が入っていてこちらも美味!
一方、小鉢の煮物はいずれもそれなりの味。高野豆腐ももう少し甘口にして欲しかったし、その他の野菜も固くて味が染みていないのが残念。
また、フルーツも困ったもので、メロンはシャリシャリ、パインはコリコリ…。果汁の一滴も出ないほど乾燥したフルーツ達。まぁこればかりは出発国の事情もあるとは思いますが、これは完全に飾り物。
肉厚「うなぎの蒲焼」が美味!
これに加えて、一緒にオーダーしたのが「うなぎの蒲焼」。これは朝食メニューではなくディナーの懐石料理にある台の物からピックアップしたメニューですが、今回一緒に持ってきてもらいました!
このうなぎ、ビックリするほどの超肉厚!身はふっくらしていて超柔らか、焦げ目の香ばしさは限定的ですが、素材の甘さが引き立って美味しいです!機内食でこんな肉厚のうなぎが食べられるなんて、これは凄い!
高級ウィスキー、そのお味は?
そんな和朝食のお供に選んだのが、スコッチウィスキー「ダルモア・キング・アレキサンダー3世」。
これはバーボンやシェリー、ポートワイン等6種類もの樽で熟成させたモルト原酒が使用されたシングルモルトウィスキーで、今ではなかなか市場に出回らない希少酒の一つ。以前はボトル15,000円程度で手に入ったそうですが、今は2万円前後が相場の様です。
ロックで飲んでみましたが、アルコール刺激が殆ど感じられない程まろやかな口当たり、そしてジワっと徐々に広がる甘み!流石は高級酒たる味わいですが、氷が溶け出すと徐々に安いウイスキーにあるような臭みも出て来るので、加水せずに飲むのがベター!
超高級ブランデーが美味!
また、食後に頂いたのが「テセロン・コニャック・ロット29 エクセプション」。これは1929年以前という長期熟成原酒のみを使用して作られたブランデーの一種で、とても希少な銘柄の一つなんだそう。
市場価格を調べてみたら、楽天でとんでもない値段で取引されていました!確かに90年物の蒸留酒となれば、価格はそれなりに跳ね上がってくるのは当然の事。
有り難く飲んでみましたが、口いっぱいに広がる豊かな葡萄の風味、まろやかで心地よく、嫌や雑味・臭みは一切なし!いや~これは本当に美味しいですね~!
度数が高いのであまり沢山は飲めませんが、それでもストレートで3杯は軽く引っ掛けてしまいました!9万円の味は確かに本物です!
コニャックのお供には、チョコレートのサービス!ブラウンはミルクチョコ、ホワイトチョコにはアーモンドクリームが入っていて、美味しく頂きました!
と言う訳で、エミレーツ航空ファーストクラスの記事はまだまだ続きます。次回はベッドポジションのシートを中心にレポート!→Emirates First Class 新型シートのフルフラットベッドが快適!ドバイ~羽田 搭乗記
この新型B777のシートについては前回の記事をご覧下さい→エミレーツ航空ファーストクラス搭乗記!B777新型シートが完全個室で凄い!
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