東京・成田からドーハ乗継で向かうオーストリア・ウィーン。今回は、ドーハ~ウィーンのカタール航空搭乗記をお伝えします!
今回の機材はボーイング787-8。東京発着便と比べると少し小型の機材ですが、羽田に就航しているA350と同じくヘリンボーン式の新しいビジネスクラスシートが採用されています。ヘリンボーンと言えば、JALの窮屈なSky Suite 3を思い出しますが、カタール航空の方は果たしてどの様な乗り心地なのでしょうか?
とにかく遠い搭乗口…
今回のドーハ発ウィーン行き、搭乗ゲートはE4でした。しかしまぁ、これがとにかく遠い…。
ドーハ・ハマド国際空港の出発ゲートはA~Eに大きく分かれているのですが、この内DとEは、Cの一番端まで行って更にその先へ進まなくてはなりません。しかも今回のE4は、その中でも一番奥のそのまた奥!
D、Eへ続く途中にあるCの部分にはモノレールが走っているので迷わず乗りましたが、運行本数がそれほど多い訳ではなく、およそ5分程度待たされました。
しかもモノレールを降りてからがまた遠い…。ターミナルの面積自体が“無駄に”広いので、隣のゲートへ移動するだけでも時間がかかります。こうして見ると、成田空港T2のサテライトの様なせせこましさは、逆に言うと大変便利なんだなぁと改めて感じました。ドーハ・ハマド国際空港から出発する際は、10分以上余裕を持った行動を心がける事をおススメします!
787-8「ヘリンボーン式」
ウィーン行きの機材は787-8。ビジネスクラスは1-2-1配列のヘリンボーン式シートです。全席通路アクセスのヘリンボーン式は採算性が良いのか、最近は特に多くの航空会社で採用されていますよね。
私自身、ヘリンボーン式のビジネスクラスに乗るのは初です!今回は窓側の3Kをアサイン。座ってみるとシート幅が広く(恐らく50cm越)、広々していて開放感があります。
同じヘリンボーン式のJAL-Sky Suite3を試してみた時は、その閉塞感に辟易したものですが、このカタール航空のヘリンボーンはまるで別物!(参考:JALビジネスクラスSky Suite Ⅲを体験!かつて無い程の圧迫感が心配…)
足元のスペースは、流石にB777-200のシートと比べると狭くはなりますが、座席を跨がなければ座れないJALとは大違い!飛行中、狭さを感じる事はありませんでした。
尚、窓側の一番後ろ(5K)の席は、窓が一つ無いのでご注意を。眠るだけなら良いですが、せっかく窓の方に向いて角度がついているのに、景色が見られないなんて台無しですからね。
また、通路を挟んだエコノミークラスとの境目には、2席だけ独立したシートがあります。ここはトイレが近い上に、目の前がBarカウンターになっていて、飛行中にワインやお菓子が置かれる所なので、人の出入りが多くて落ち着かないと思います。
現に、今回のフライトおよび復路で搭乗した787でも、この2席は空席になっていたので、やはり不人気の席なのでしょう。
座席周りの設備
続いて座席周りについてですが、B777-200にあったドリンクホルダー(ミニバー)は787-8にも健在。通路側の肘掛全体がパカっと開く様になっています。
肘掛の上げ下げはシートコントローラーで。離着陸時に限っては、ミニバーの入っている通路側の肘掛を下ろしておく事が奨励されているらしく、左右両方の肘掛が上がっている状態で飛行機のマークのボタンを押すと、通路側だけが下がる仕様になっています。
テーブルはディスプレイの下から引き出して使います。二つ折りに収納されており、広げるとご覧の通り奥行きMAXの大きなテーブルです。安定性も良く、ワインを乗せても溢しそうになる様な不安はありませんでした。
サイドテーブルも広々!この様に常に横に物を置く場所があるのは、とても便利ですよね。ANAのスタッガード等と比べると、つやつやした木目調の化粧板で高級感があります。
アメニティはソフトケース
搭乗して間もなく、今回もCAさんが挨拶に来ました。今回担当して下さるのは男性のチーフっぽい人で、これまた礼儀正しく所作も一流!
そして料理のメニュー表、ワインリストに加え、アメニティが配られました。メニュー表一式のデザインは前回と全く同じですが、今回のアメニティはソフトケース。なかなか洒落たデザインですよね!
中身は、アイマスク・リップクリーム・ソックスの3種類のみ。まぁウィーンまで6時間程度のフライトなので、こんなものかと。東京~ドーハでもらったハードケースとは違ってソフトケースなので使い易そうですが、内容量が少ないのでポケットティッシュやハンカチを入れるのに限定されそうです。
さぁ、これからまた幸せな時間が始まります!次回、機内食レポートをお伝えします→カタール航空Business Class機内食と高級ワイン!ドーハ~ウィーン
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