連日お伝えしているエミレーツ航空A380ファーストクラスですが、今回の記事はフルフラットベッドを中心にレポート!
“個室シート”として有名なA380ファーストクラスのシートですが、実際に扉を閉めてみてもあまり個室感は無く、ちょっと期待していたものと違っていました。そんなシートで眠るフルフラットベッドの寝心地は如何なものか?その後の朝食も含めて詳しくレポートしていきたいと思います。
目次
電動式の扉ボタンが厄介物!
フルフラットベッドにする前に、まずはシートの扉を閉めて個室にしてみましょう!
シートの操作は肘掛のコントローラーで行います。4つのボタンがあって、ベッドのボタンを押すとシートが倒れ、飛行機のボタンで元のポジションに戻す、食事のマークはシートを前方に移動させるのに使用します。
扉の開閉にはドアのボタンを使い、扉を閉めるにはこれを押し続ける必要があるのですが、これがなかなかの厄介物!
先ず何と言っても動きがメチャクチャ遅く、開閉にもの凄く時間が掛かる事。また扉ボタンが一つしか無く、一旦閉め出すと完全に閉まり切るまで再び開ける事が出来ません。
扉には手動で開けられる様な事も書かれていますが、やってみても固くて動かせず…。飛行機のボタンを押しても扉を開ける事は出来ますが、そうするとシートが椅子に戻ってしまうので、ベッドポジションの時には使えず。
“開”“閉”で分かれていれば便利なのに、何とも使い難いボタンです…。
個室感は限定的
扉を閉めてみるとこんな感じ。金縁の格子の中はブラインド状になっているので中の光は若干外に漏れますが、外に向かって下を向いているので、外から中は見えない様になっています。
ただ、扉の上は遮るものが一切無いので、個室感はかなり限定的。あと10cmでも高ければ、もっと落ち着くんですけどね…。女性のCAならまだしも、背の高い男性が通路を通ると、たちまち目が合ってしまいます。
その代わり、天井が覆われていない事で機内の星空を眺めるには都合が良いです。シートをベッドにすれば、星空を眺めながら眠る事も可能!この星空はエミレーツ航空独自の演出ですが、なかなかリアリティのある星空で素敵です!特にファーストクラスのキャビンは荷物棚が無いので、ある意味“広大”な星空が見られます。
ベッドポジションにしてみる
続いて、シートを倒してベッドポジションにしてみました!ベッド幅は60cmくらいあるので、ビジネスクラスと比べるとかなり余裕があります。
でもベッドと扉との間にスペースが全く無いので、ベッドから立ち上がる際には扉を開けて外に出なくてはなりません。この点はB777の新型シートとの大きな違いでしょう(参考→Emirates First Class 新型シートのフルフラットベッドが快適!ドバイ~羽田 搭乗記)
マットレスが柔らか過ぎ!寝心地は良く無い
寝具を敷いてみるとこんな感じ。CAさんに言えばキレイに拵えてくれます。マットレスと掛け布団、枕の3点セット。
このベッドで4時間ほど寝てみましたが、マットレスが柔らか過ぎて寝返りの度に体が沈んでしまいます。また背中が異様に暑くなって寝心地は×。途中から思わずマットレスを外してしまいました。
西洋人なんかは柔らかいベッドを好む人が多い様ですが、Hard好みが多い日本人には不向き。折角静かなA380で熟睡できるものと期待していたのですが、ウトウトしただけで終わってしまった…。
洋朝食は4つから選択、和朝食は懐石膳
大して眠れませんでしたが、朝食はしっかり頂きます!先ずは目覚めのコーヒーから。
「カプチーノ」を頂きましたが、味は上々!コーヒーの苦味がミルクによって丁度良い具合にまろやかになっています。上の模様はチョコレート味。
朝食メニューですが、洋食は4つのドリンクとメインメニューから選択。これにパンとフルーツが付いてきます。和食は1種類のみで、前菜の小鉢とメイン、ご飯と味噌汁、フルーツのコース。
今回は洋食を選択しましたが、初めのフレッシュジュース「オレンジ・ニンジン・キュウリ・生姜のデトックスドリンク」は、凄くフルーティーなキャロットジュースといった感じの味。なかなか美味しいです!
フルーツは残念、パンはまずまず
続いて、パンとフルーツのセット。パインやグレープフルーツはまぁまぁジューシーですが、メロンは相変わらずシャリシャリ…。復路で乗ったドバイ→羽田の機内食でも、唯一フルーツだけは残念だったので、エミレーツ航空で瑞々しいフルーツは期待できないのかも…。
パンは何れも夕食の時とは異なり、クロワッサンやマフィン等4種類。いずれもパサついたりせず悪いパンではありませんが、クロワッサンはもう少し香ばしさが欲しいところ。
メインはオート麦のパンケーキ
メインは「シナモンとオート麦のフラップジャック」。出来上がりまで少々お時間掛かります、との事でしたが、実際に注文から30分以上掛かってしまった…。Flapjack(フラップジャック)とは、オート麦に砂糖等を加えて焼いたお菓子の事。国によってその某体が異なる様ですが、この様なパンケーキ状のものは主にアメリカで食べられている楊です。
食べてみると、しっかりとした弾力とシナモンの風味、素材の甘さもしっかりと感じてなかなかGood!付け合わせのアップルも丁度良い甘さで、朝食にはピッタリのパンケーキです。
あまり手の混んだ料理ではないですが、質の高さはファースト級!本当は幾つ物メニューを試してみたかったですが、流石に朝からこれ以上は無理…。
と言う訳で、次回は最後「シャワールーム」をレポートしたいと思います。→エミレーツ航空A380で機上のシャワールームを体験!ファーストクラス搭乗記NRT~DXB
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