エミレーツ航空A380ファーストクラス、最後の記事は機上の「シャワールーム」を徹底レポート!
“空飛ぶホテル”としても知られるA380ですが、ファーストクラスの乗客だけが利用できるシャワールームは、もはやホテル以上の充実振り!その設備など、詳しくレポートしていきたいと思います。
目次
2室あるシャワールーム
エミレーツ航空A380のシャワールームですが、場所はファーストクラスキャビン前方。トイレ設備の中にシャワールームが設置されています。2箇所あって、いずれもシャワーの利用者が居ない場合はトイレとして普通に使う事も出来ます。
その内部がコチラ!今回は左側のシャワールームを宛がわれました。離陸前には右側のシャワールームを見学しましたが、それとは左右対称になっているのが分かります(参考→エミレーツ航空A380ファーストクラス搭乗レポ!シートは意外と狭い?NRT~DXB)大した広さは無いですが、片面の壁一面が鏡になっているので、見た目はとても広々!奥の扉は物置?なので、乗客は使えません。
入口のすぐ横にシャワーブースがあって、その横が洗面台。木目調の壁が暖かみを感じさせてくれます。ここが無機質な飛行機の中とは思えないですね。
シャワーブースの前には、バスマットが予め敷いてあります。床もキレイに拭いてありますし、トイレとして使った時とは全然違って完全にシャワールームと化しているのが凄い!
高級感のある洗面台、ドライヤーも完備!
このシャワールームですが、その設備もまた本格的!洗面台には明るいライトのミラーと拡大鏡、コンセントやティッシュも備わっています。
流しの横にはお手拭、またハンドソープやハンドクリーム、ブルガリのフレグランスなんかも置いてあります。ある意味、ホテル以上の備品にビックリ!
ハンガー掛けにドライヤー。ドライヤーは、ケースの中の主電源を押してから使用します。
また、室内にはモニターもあって、運行状況の確認も出来ます。もはやここまで来ると“ホテルの様な”では無く“ホテル以上”の未来的なシャワールームといった印象です。
アメニティも充実!
アメニティも充実していて、シャンプー・コンディショナー・ボディウォッシュ・ボディモイスチャー・フェイスクレンザーにハンドソープ、他にクシや綿棒も備わっています。
男の私としては、安全カミソリとシェービングジェルがあるのは嬉しい所!普通の4つ星ホテルでもなかなかこのセットが揃った所は無いものです。
尚、シャンプー等のアメニティは、全てVOYAのブランド。これはアイルランドのスパ用品メーカーですが、エミレーツ航空ではラウンジから機内までこのブランドの製品で統一されています。今回使ってみましたが、ちょっと特殊な香りがしてあまり馴染めず…。日本の“ダヴ”なんかとは全然違っています。
シャワーの水圧は弱い?
それでは早速、シャワーを利用してみたいと思います!シャワーブースは半畳ほどの広さですが、体を洗うには十分な広さ。便利な腰掛けも付いていますし、嫌な廃水溝のニオイも一切なし!
シャワーヘッドの下にあるボタンで水が出て、つまみで温度調節が出来ます。温度の切り替わりが早く、なかなかお湯にならないなんて事が無いので短い時間でも安心!
ただ、水圧はとても弱く、シャワーヘッドを真上に向けると数センチ程しか水柱が立たないくらいです。まぁ水の限られた機上においては、これは致し方の無い事。
また、シャワーの利用は一人5分間と限られていて、使っているとメーターがみるみる内に減って行きます。
これが1/4になると一度自動的に止まり、残量が少ない事を教えてくれるのですが、男の私でも全身を洗い流すには5分ではギリギリ。できれば7~8分は欲しいところ。
利用は予約制、30分経つと追い出される…
尚、このシャワールームの利用には予約が必要で、事前にCAに希望の時間を伝えておけば、時間になったら席まで呼びに来てくれます。
シャワールーム利用の時間制限については何も言われませんでしたが、入ってから30分が経つとドアを“ドンドン”とノックされたので、どうやら利用は30分が限度の様です。
別に長居するつもりは無かったですが、前身を洗って拭いて乾かして髪まで整えるとなると、男の私でも30分はかなりギリギリです。
まぁファーストクラスと言えども公共の施設なので仕方ないですね。風呂から上がるとフルーツのサービス、5つのフルーツにパッションフルーツのソース。
エミレーツ航空ファーストクラスまとめ
と言う訳で、5回に渡って長々とお伝えしてきたエミレーツ航空A380ファーストクラスのフライトですが、率直な感想をまとめると以下の通り。
- 飛行機全体の設備…☆☆☆☆☆(5/5)
- シートの快適性…☆☆☆☆★(4/5)
- CAのサービスの質…☆☆☆★★(3/5)
- 機内食の味…☆☆☆★★(3/5)
超大型飛行機A380の快適性は言うまでもなく、気流の乱れさえ無ければ本当に乗り物に乗っている事を忘れてしまう程!離着陸時の振動は殆ど無いですし、気圧の変化も少ないので耳抜きの機会も少なくて済みました。
ただ、シートに関しては不満な点も多く、B777の新型シートを体験してしまうと、もうこっちには戻れなくなります(新型シートについてはコチラ→エミレーツ航空ファーストクラス搭乗記!B777新型シートが完全個室で凄い!)。CAの応対品質に関しても、カタール航空の様なラグジュアリー感は無く、良く言えばサッパリ、悪く言えば木目細やかさが足りないと感じました。
まぁその点に関しては、ファーストクラスの客が最大で14人と多い事も理由の一つかなと。人数が少なければ、その分より良いサービスが受けられるのは当然の事で、そういう意味でも羽田便のB777の方が総合的な満足度は圧倒的に上です。
今回は成田空港のラウンジやA380のシャワーが目的で成田便を選びましたが、それにさえ拘らなければ羽田便のB777の方が断然おススメ!このA380も新型シートに早く切り替わってくれれば良いですけどね~。
A380ファーストクラスのシートや機内食など、これまでのレポートは次の記事をご覧下さい。→シート編/機内食(ディナー)編/Barラウンジ編/ベッド編/シャワールーム編
B777の新型ファーストクラスシートについてはコチラ→エミレーツ航空ファーストクラス搭乗記!B777新型シートが完全個室で凄い!
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