成田~シンガポールで利用したANAビジネスクラス。機内食はANAのHPから申込可能な「事前予約」を利用しましたが、機内食の選択は“和食 or 洋食”のみならず、なんと欧米の長距離路線で提供されているメニューからも選択する事が出来ました!
ここ最近始まったと思われるこの粋なサービス。具体的にどのメニューが選べるのか?詳しくレポートしていきたいと思います。
目次
ANAビジネスクラス機内食の「事前予約」
今回私が利用したのは、ANAビジネスクラスの機内食の「事前予約」。航空券の“予約管理・変更”メニューの中にある“機内食”タブから簡単に予約指定する事が出来ます。
主に和食か洋食を選べるビジネスクラスの機内食ですが、事前に予約しておけば希望のメニューが品切れで食べられなかったなんて事が無くなるので安心!
しかし驚くのは、その選択肢の多さ。今回はシンガポール行きにも関わらず、欧米路線も含めた計6種類のメニューから選べる様になっていました!昨年利用した時はこんな選択肢無かったのに、どうやら最近になって改善された模様。
ANAビジネスクラスの機内食には THE CONNOISSEURS(ザ・コノシュアーズ)という有名シェフとのコラボメニューがあるのですが、路線ごとに和食か洋食のどちらかにしか採用されていません。しかしこの事前予約制度を使えば、どの路線であっても好きなコラボメニューを選択する事が出来るという訳です(短距離や深夜便など一部の路線を除く)。
この時期、東南アジア路線のコラボメニューは和食の「乃木坂しん」。でも今回はどうしても洋食のコラボメニューが食べたかったので、欧米路線で提供されている「Restaurant Ryuzu」のコラボメニューを選択しました!
別紙メニューが渡される
さぁそれでは実際に機内食をレポート!
離陸してベルトサインが消えると早速サービス開始。ピンクのコスチュームに着替えたCAさんが、機内食メニューを持ってきてくれます。
機内食メニューは、食事とドリンクが別々になった2つの冊子。食事のメニューは日本語・英語に加え、タイ語・インドネシア語・マレー語の翻訳も掲載されているという充実ぶり!
紙質もしっかりしていますし、これぞ今の勢いに乗ったANAの質の高さが窺い知れますね。
尚、今回はアジア路線のメニューには無い欧米路線のメニューを予約しているという事で、この様な別紙メニューが渡されました。THE CONNOISSEURSのコラボメニューのみが掲載されたペラ1枚。
HPで選択した時はメイン料理しか選べなかったのに、ここには前菜も掲載されているので、もしかしたらメインに加えて前菜までも欧米路線のメニューに変わるのかも…?
格上げされた?シャンパンの銘柄
機内食の前に、先ずはドリンクサービス!やはり先ずはシャンパンという事で注文してみると、銘柄は「Duval-Leroy Brut Reserve」。以前はLombardi Axiomeだったのですが、どうやら変更になった模様。
このデュヴァル・ルロワ、マレーシア航空等でも採用されているシャンパンなのですが、ややねっとりとした舌触りにブランデーの様な風味もあって、なかなか美味しいシャンパンです!
以前のロンバルディがイマイチだっただけに、これはかなり改善と言えますね。
ボトルの市場価格を見ても、Lombardi Axiomeが4,500円程度で買えるのに対し、Duval-Leroyはそれよりも1,000円程度高い5~6,000円が相場。このご時勢にシャンパンの銘柄を格上げするとは、ANAもなかなかやりますなぁ!
4種の美味しいアミューズブーシュ
ドリンクに続いてはアミューズブーシュ。プラスチック容器に入った4種の創作メニューです。このアミューズに関しては欧米路線ではなく、東南アジアのオリジナルメニュー。
見た目もなかなか洒落ていますが、味もGood!風味豊かなチーズとオリーブ、香ばしくて香り高いナッツとアーモンド。ほんとANAのアミューズブーシュはいつ食べても美味しいですね~!
この4種のアミューズはトレーから好きな物を選べる様になっているのですが、この便は空いていて余っているからなのか、後からお代わりも貰えました!普段からこういうアミューズを肴に、酒を飲んでみたいものです。
「前菜」も欧米路線のメニューに!
アミューズの後は「前菜」ですが、運ばれて来たのはなんと欧米路線のメニュー!やはり上記の別紙メニューの通り、欧米路線のメニューを選択すると前菜までもそちらのメニューに切り替わる様です。
こちらのメニューは「椎茸のタルト 真鯛の酢〆を長茄子と野菜のコンディメントにのせて」。鮮度の良い真鯛は滑らかな舌触りで美味しく、またサクッとした食感のミルフィーユは中までキノコの風味がタップリ!これまた手の込んだ美味しい料理!欧米路線のメニューを選択して正解でした!
尚、パンはしっとりしたパンプキンパンと、バゲットの2種類。バゲットは特に風味も無いですが、付け合わせのバターが美味しいので、それを付けて食べるとなかなかイケます!
メインは欧米路線の肉料理
そしてメインは「牛フィレ肉のパネ グラッサージュのせ マデラソースで」。“パネ”とはパン粉をまぶした料理の事を言いますが、事前に写真で見たものよりもかなり分厚い衣に仕上がっています。
食べて見ると、肉はナイフがスッと通る柔らかさ!しかし舌触りに感じるパサツキ感は否めず、肉質のレベルはイマイチ…。
肉厚な舞茸にフルーティーなソースが掛かっていて味は悪く無いのですが、やはりビジネスクラスの肉ではこれが限界なのかもしれません。
共通メニューのデザートとチーズ
デザートは、東南アジア路線オリジナルのメニュー。とは言っても、このピエール・エルメのコラボメニューは欧米路線と共通です。
「エモーション・デペイゼ」というこのムース、しっかりした抹茶の苦味を舌に感じるものの、小豆の風味は引き立たず、また中間層にあるフルーツとの相性も微妙…。
パリの有名店という事で期待しましたが、これは特に感動は無いかな…。
一方、デザートと一緒に貰ったチーズ。どれも臭みが無くて日本人好み、クリーミーで舌触りが良く、恐らく地上で食べればさぞ美味しい事だろうと思います。
いつでも選べるコラボメニュー
と言う訳で、シンガポール行きで堪能した欧米路線の機内食メニュー。味のレベルも高く、とても満足の行く食事をする事が出来ました!
実際に選択出来るのは「前菜」と「メイン」の2品のみでしたが、この事前予約を使えば、アジアだろうと欧米だろうといつでも「THE CONNOISSEURS」のコラボメニューが和食と洋食から選べるという事になりますね!
当日の気分によって決める事は無理にしても、選択肢が広がるのは嬉しい限り!
次の機会にも是非利用してみたいものです。以上、ANAビジネスクラス(成田~シンガポール)のレポートでした!B787-10のシートについては前回の記事をご覧下さい→ANA【B787-10】ビジネスクラス搭乗記!NH801 成田~シンガポール
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