世界一のガッカリ国として昨日ご紹介した「ブルネイ」ですが、この国へ向かう飛行機もまた酷かった…。乗り心地は悪いし、機内食はまるでムショ飯かと思うくらいに不味いし、それでいて運賃は割高…。
そんな期待を裏切らないほどガッカリなロイヤルブルネイ航空をレポートします!
日本にも就航のエアライン
今回利用したロイヤルブルネイ航空。どこのアライアンスにも所属しないマイナーな航空会社ですが、週3~4便で日本からの直行便もあります。
私が利用したのはマレーシアの首都クアラルンプール発の便ですが、運賃は半年ほど前の予約でエコノミークラス片道RM554。日本円にするとおよそ1.8万~2万円です。空前の円安とは言え、片道数千円程度で利用できるマレーシア航空の短距離線と比べたら随分と割高な印象。
ブルネイの首都Bandar Seri Begawanにはシンガポール航空やセブパシフィック等も乗り入れていますが、残念ながらマレーシア航空の乗り入れは無く、KLから向かうにはこのBI便かエアアジアの二択になってしまいます。
厳しくて時間の掛かるチェックイン
さて、私が利用したのは、クアラルンプール12:10発のバンダル・スリ・ブガワン行き。チェックインはKL国際空港のCカウンターで行います。
カウンターオープンは出発の3時間前。今回はステータスも何も無いエコノミークラスなので早めにカウンターへ着いたのですが、これが大正解!
初め整列もまばならないまま、自分が立っていた所がたまたまYクラスの列の先頭付近だった為、殆ど待たずにチェックインする事が出来ました!
この時稼働していたカウンターはエコノミーが2つ、ビジネスクラスが1つ、オンラインチェックイン専用の手荷物預けレーンが1つの計4つ。何故かオンラインチェックインの所が最も行列が長く、これなら普通にここでチェックインするのが賢明でしょう。
ただ、チェックイン時には滞在日数や帰りのチケットの確認等もあって、一人最低5分は掛かっている様子。まさかここまで厳しいとは…。
それにしても、近年のKL空港のイミグレはいつ行っても混雑していて嫌になりますね。繁忙時間帯でもないのに、通過に50分も要してしまった…。
2023年以降、KL空港において日本人は自動化ゲートが使える様になっていますが、今回の旅行ではペナン島での入国時に自動化の登録が出来ず、不本意ながら並ぶ羽目に…。
A320 neoの機材
ブルネイ行きの出発はサテライトのC11ゲートから。ご存じの通りこの空港はゲート前に手荷物検査があり、その後はガラス張りのロビー内で搭乗開始まで隔離待機となります。
KL→ブルネイの機材はA320 neo。ロイヤルブルネイ航空の保有機材は2種類あって、他にB787のワイドボディ機がありますが、現在日本の東京路線にもこのA320が使われている模様。
ビジネスクラスは2×2の3列配置で計12席。短距離向けとしては一般体な革張りシートです。
色合い的に古びた様にも見受けられますが、実際にそこまで年期の入ったものではなく、座面も背もたれも綺麗に保たれています。
そしてこちらがエコノミークラス。ビジネスと同様の色合いで重々しく感じますが、座ってみるとそれほど窮屈感は無く、座席幅(ひじ掛け間)は目方で測って46㎝。
前後のピッチもエコノミークラスとしては標準的。ここ以外で足元の広い非常口座席が2列ありますが、見た感じピッチは殆ど変わらないですし、ひじ掛け式テーブル仕様で座席幅を圧迫するので、あまり選択する価値は無いかもしれません。
テーブルは折り畳み二段式。モニターは日本語にも対応し、映画も見られますが、日本語対応は少ないです。
エンタメ用のイヤホンは離陸後に配布されます。これだけを見ると、ハード面のサービス自体は一定の水準と言えるかもしれません。
機内食がまるでムショ飯…
飛行機は満席ながらほぼ定刻通りに出発。しかし気流が不安定なのか操縦が下手クソなのか分かりませんが、離陸も着陸もとにかく揺れまくるので乗り心地最悪です。
そしてこれが問題の機内食…。メニューはフィッシュカリー、チキンなんとか、エッグヌードルの3択なのですが、後方の席を選んでしまったが為に前2種類は既に品切れとの事。
仕方なく提供されたこのエッグヌードルですが、これがまぁなんとマズい事。
伸びきったメリケン粉の麺に、ドブ臭いキノコ、意味不明な味付けの野菜の付け合わせに、思わず嗚咽しそうな位です。
これぞまさに刑務所に出て来る“クサイメシ”!こんなムショ飯食わされた日にゃ、テンション駄々下がりですよ。殆ど手をつけずにご馳走様。
早々に品切れたフィッシュカリーなら、もうちょっとまともな食事が出来たかも?座席指定するなら、ぜひとも前方の方を選んでおきたいところ。
その他、デザートはクエ(ニョニャのお菓子)にスポンジケーキを重ねたもの。出来合いのパンと合わせて、これが一番まともな味に感じてしまう…。
アップルジュースと言われてもらったドリンクは何故かティーの味がするし、もう何もかも訳分らん!
ブルネイは飯が不味い
と言う訳で、飯が不味過ぎて気の滅入ったロイヤルブルネイ航空。CAの対応やシートは問題無いですし、特にコストカット著しいという訳では無いと思います。昨日の記事「世界一のガッカリ国「ブルネイ」の首都がとにかく酷かった…」も然り、これがブルネイの一般的な食事事情なのかもしれません。
次回の記事もブルネイに関してお伝えするつもりです。