先日、ランチをしにとある街の吉野家へ訪れました。吉野屋の牛丼は数年振りだったのですが、出された牛丼の肉質に唖然…!余りにも酷くて、とても食べられたものではありませんでした。
しかし同時期に訪れた松屋では、質・量ともに以前と変わらず(それ以上?)の肉の牛丼が出て、吉野屋との圧倒的な差に驚き!今回はそんな大手牛丼チェーン2店舗の“今”を、写真で比較してみたいと思います。
パサつき感ハンパ無い吉野屋の肉
吉野家と言えば、創業1899年の日本を代表する牛丼チェーンの一つですよね。これまでもデフレ時代の低価格競争や米国産のBSE問題などにおいて、他社と競合してきた歴史があります。
そんな吉野家で注文した「牛ねぎ玉丼」¥480がコチラ…。先ず、肉の量が見るからに鶏の餌。これ、少し食べた後の状態じゃないですよ!※価格は社会情勢により随時変動します。
食べてみると、伸びきったゴムの様な食感と干からびた様なパサつき感。肉というより昆布を口にしているかの様な感覚さえ感じました。味気なく、これなら“つゆだくだく”にしてタレで誤魔化さない限り、とてもじゃないけど食べられたものじゃない…。
吉野家のHPでは「赤みと脂身の割合が6:4の牛丼に最もふさわしい牛肉」を使用しているという表記がありますが、これが創業100年を超える老舗の味だとすればちょっと悲しいです。たまたまハズレを引いたのかもしれませんが、それにしてもこの内容で480円も取られちゃ、たまったものではありません。久々に訪れた吉野屋ですが、これが原材料費と人件費高騰に喘いだ老舗牛丼屋の末路なのかとガッカリです。もう次は無いでしょう。
安定的な味わいの松屋
吉野家の悲劇から数日後、リベンジを兼ねて数件先にある松屋を訪れました。吉野屋ほど久々ではないですが、サラリー時代に比べると利用頻度は激減しています。
松屋で注文したのは「プレミアム旨辛ネギたま牛めし」¥490。関東地方の松屋では、牛丼には全て“プレミアム”の名が付いて、通常より¥90高くなっています。一昔前と比べると随分とお高くなったなぁと感じますが、大口のネギがどっさりと盛られた景観はまぁまぁ好印象。
肉の量、質共に悪くありません。もちろん“絶品”というわけでは決してありませんが、肉の柔らかさ、タレの味ともに吉野家で食べたものとは雲泥の差です。特別な“旨味”を求めるならもっと高級店へ行く必要がありますが、インフレの時代にワンコインでこの内容ならば文句は無いでしょう。
松屋と吉野屋の圧倒的な差
ちなみに、別の日に食べた「ネギたっぷりネギ塩豚カルビ丼」¥450。牛めしと違って厚切りのカルビが特徴で、個人的にはコチラのほうが好みです。※このメニューは2020年現在販売終了となっています。
分厚い肉がギッシリ!かつて「東京チカラめし」で見た“焼き牛丼”の様なインパクトとまでは行きませんが、ネギとタレの辛味が合わさってまぁまぁイケる味。牛肉だけではなく、豚メニューの方も松屋は問題ありませんでした。
大手牛丼チェーンの今
こうして見てみると、吉野屋との差は圧倒的!最近は「神戸らんぷ亭」が潰れた他、「東京チカラめし」もめっきり勢力を失っていますから、この松屋のコスパはある意味貴重な存在なのではないでしょうか?
牛丼チェーンの店舗がある所には、大概数件先にライバル店があるのが通例ですから、あれだけ酷い肉を出していればそろそろ肩を叩かれるのも時間の問題ですよね。吉野屋の牛丼は、もはや許容範囲となる“最低限”のラインを遥かに下回ってしまった様に思えます。もう少し、考え直してもらいたいものです。…と言う訳で、大手牛丼チェーン「吉野家」と「松屋」の“今”を比較してみました。今度近い内に「すき家」と「なか卵」の現状も確かめに行ってみようと思います。
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