大阪方面からドライブで「質志鍾乳洞」を経て、兵庫県豊岡市へ辿り着きました。豊岡の観光と言えば「城崎温泉」や「出石城」が有名で、私は以前出石にある稲荷神社の鳥居に感銘を受けた事があります。
そんな中、豊岡は「兵庫県立コウノトリの郷公園」も有名所の一つであると思いますが、名前は有名でも“観光地”としてはそれほど盛り上がりの無いコウノトリの郷。いったいどの様な所なのか潜入してみました。
市街地から程近いアクセス
コウノトリの郷があるのは兵庫県豊岡市、豊岡駅から東へ3.5kmの所にあります。最寄り駅として京都丹後鉄道「コウノトリの郷」駅がありますが、道のりで2km以上あるのであまり現実的ではなく、車での来館がメインとなるでしょう。
※営業時間など今後の社会情勢により変更の可能性あり。詳しくはHPへ。
駐車場自体は広いのですが、大型バス用のスペースなどもあって、意外と普通乗用車用のスペースが限られている印象を受けました。夏休みなどのピーク時には停め難くなる場合もあるかもしれません。
豊岡の市街地に程近い場所ですが、辺りは田園地帯。この時9月の初旬は、稲穂が実って綺麗な黄緑色の絨毯が広がっていました!駐車場周辺を歩いてみましたが、観光地へ来たという感覚は全く無く、地方の長閑な道の駅の様な感じです。
空を見上げると、時たま野外に放たれたコウノトリの飛翔が見られます!現在豊岡では80羽ものコウノトリが野外へリリースされているのだとか。これを生で見られるのは素敵ですね。
施設は入場無料
コウノトリの郷の施設は入場無料です。メインとなる建物は「コウノトリ文化館」で、ここにはコウノトリの人工繁殖や野生復帰に関する資料や展示、映像室やイベントホールまで入っていました。
文化館を抜けると、コウノトリが飼育されているケージがあって、20~30羽ほどの生の姿を見る事が出来ます。
コウノトリはツルやサギに外観が似ていますが、風切羽の部分が黒い事が特徴です。翼を広げると2m以上にもなって、これは日本の鳥で最大級の大きさなんだとか。
尚、コウノトリの郷公園の敷地は広大で、この様に自然観察路として60分のトレッキングコースが用意されていました。野生化させたコウノトリの住む「非公開ゾーン」に近づける事から、より自然な彼らの姿を観察できる場所としてバードウォッチングには最適でしょう。「登山靴をはきましょう」との注意書きがあるので、相当険しい道のりなんだと思います。350円ざるそばの味…
さて、コウノトリの郷には食事が出来る店舗が2軒あって、その内の一軒「コウノトリ本舗」は軽食のとれる喫茶コーナーの他、“ベビー用品”や“ウェディング”など“幸せを呼ぶ鳥”関連の展示や物販も取り扱っています。
喫茶には但馬牛を使った定食などもあって、はじめはコチラでランチをしようかと思ったのですが、既にラストオーダーの14:30を過ぎてしまっていたので断念。
代わりに訪れたのが、コウノトリ本舗と同じく駐車場エリアにあるコチラの建物。先ほどと比べるとちょっとレトロな建物ですが、“軽食&喫茶”とあるので入ってみる事にします。
店内は誰も居ませんでしたが、すぐに店員さんが来てオーダーを受けてくれました。隣に設けられた物販エリアのレジも兼ねている様で、忙しく対応されていました。
メニューを見ると、格安のメニューが並んでいます。「トースト100円」なんてちょっと心配になりますよね…。
そこで私が注文したのは「ざるそば350円」。軽く食べられてちょうど良いと思ったのですが、この選択が失敗でした…。※価格は社会情勢により随時変動します。
さすがに大手「丼」チェーン店で出てくる様なふやけた麺ではありませんでしたが、別に香り立ちも無く、特筆する様な感想は無し。不味いものではありませんが、全く感想に残らない味わい…。
まぁこの値段でサラッと腹を満たせるのは良いかもしれません。ただ、観光の思い出になる美食を期待すると、ちょっと落胆するかも…。
でもお昼時を過ぎた時間でも営業している事には感謝です。この喫茶店は挽きたてコーヒーやご飯ものに定評があるそうなので、こちらで食事をする際には是非そちらを選択する事をおススメします。
豊岡市街地から程近く、車があれば手軽に立ち寄れるコウノトリの郷。大いに楽しめる観光スポットとは言い難いですが、のんびり過ごすには丁度良い所でした。何より、自然に放たれたコウノトリの飛翔を生で見られるのはポイント高いです。
次回は「コウノトリ但馬空港」からプロペラ機に乗車します!