博多ラーメンに続き、もう一つ博多名物料理の食レポをお伝えしたいと思います。今回は、もつ鍋の有名店「やま中」。ピーク時には予約もなかなか取りずらいとされる人気店は、“高校生未満入店お断り”のオトナの店、そこで出されるもつ鍋を、味噌と醤油の2種類の味で食べ比べてみました。
目次
都心に近い「赤坂店」
博多もつ鍋の「やま中」は、福岡市内に本店と赤坂店の2店舗あり、今回は赤坂店の方へ訪れました。
本当なら本店の方が良かったのですが、西鉄で数駅離れた所にあるのでちょっと不便…。赤坂店なら、地下鉄空港線で天神駅から1駅です。
赤坂駅の2番出口から出てほんの100数十メートルの距離なのですが、店の入口がちょっと分かり難い。店の住所を検索すると、SUNNYという24時間営業のスーパーマーケットに照準が合ってしまいます。
やま中の店舗入口は、そのスーパーの入口のすぐ右隣。ここから2階へ上がってゆけば、店舗の入口に辿り着きます。営業時間は17時~23時00(LO:22時半)、定休日は水曜日です。
高校生未満お断りの高級店
店舗入口への階段の所には、高校生未満お断りの文言が書かれていました。まぁ意味は十分伝わるのですが、高校に進学しない人もいるので“中学生以下”とした方が適切の様な気もしますが。
店の入口は、天井の高い重厚な扉!この時点で一般の店とは一線を画している感じがしますね。
中へ入るとレセプション。ここで予約名を伝えると、向かって左側の方へ案内されました。人気店という事で、ピーク時の予約はなかなか取り難いという口コミを見ていたので、今回は少し遅めの21:30に予約を入れていました。
因みに、レセプションに向かって右側は奥の方へ続いていて、行ってみると靴を脱いで上がる個室エリアの様な入口があります。恐らく、特別な持て成しをする場合などに利用できる個室席も用意されているのでしょう。
その入口脇にはトイレがあるのですが、何だか木目調のレトロな空間で驚きました!こんな所に洒落た演出をするのも、高級店ならではですよね。
空間が広く取られたテーブル席
私達が案内されたのはテーブル席。この店は分煙になっていて、今回は友人が吸うので喫煙席へ通されます。窓も無く(?)閉鎖的な空間ですが、テーブル同士の距離が広く取られていて、間にはパーティションが置かれています。見たところ、殆ど全てが4人がけのグループ席。21:30の時点で席は大分埋まっているとは思いますが、パーティションがある為かあまり人の気配を感じません。
テーブルには調味料、その中に「ゆずペッパー」というものがあります。これは俗に言う“柚子胡椒”で、唐辛子と柚子が合わさった調味料。九州地方では一般的な調味料ですが、それ以外の地域ではあまり見かけないですよね。私も以前、九州地方へ出張で訪れた際に初めて知りました。
味としては、唐辛子の一種なので辛味を付ける時に使用しますが、普通の唐辛子の様にヒリヒリした唐さではなく、体の芯から温まる様な感じ。冬場の鍋物には最適です。
このやま中オリジナルの柚子ペッパーが400円というのは、価格的には高くないですよね。少量でも凄く効きますし、日持ちもするので1本ストックしておくのも良いと思います。
シンプルなもつ鍋メニュー
やま中のメニューを見てみると、メインは「牛もつ鍋」で味はみそ・しょう油・しゃぶしゃぶ風の3種類。これに希望に応じてモツや野菜を追加する形です。基本のもつ鍋に結構な量の野菜も付いているので、野菜を追加する必要はそんなに無いかと思います。
もつ鍋の他に、サイドメニューが幾つか。はじめ、この500円の枝豆を注文しましたが、少量の割に味も殆どついておらず、ちょっとコスパ悪いです。
ドリンクはビールの他、シャンパンのボトルや日本酒も幾つか。でも特に九州の酒に拘っている訳ではない模様。シャンパンはモエ・エ・シャンドンが5,000円と、店舗で飲む割には良心的な価格です。
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ビールの味とサイドメニュー
先ずはドリンク、私はシャンディガフを選択。泡の木目細やかさはまずまずの及第点ですが、高級店ならばもう少しクリーミーな泡を期待してしまう所。
こちらは友人の頼んだ生ビール。シャンディガフよりも多い500mlくらいのグラスです。
もつ鍋の前に、サイドメニューから「酢もつ」を頂きます。ポン酢に浸かったモツに柚子胡椒が添えられているものですが、これがなかなかの美味!これだけで700円もする逸品ですが、冷たくサッパリのジューシーなモツは、暑い夏にピッタリ!
味噌と醤油「もつ鍋」を食べ比べ!
もつ鍋を注文すると、先ず初めに野菜が運ばれて来ました。ニラとキャベツとゴボウ、これで2人前です。少なそうに見えますが、この後運ばれてくるもつ鍋の中にも沢山の具が入っていました。
そしてこれがもつ鍋の「みそ」。タップリのニラと豆腐が入っていますが、肝心のモツは一人6~7切れくらい。男にはちょっと足りません。
モツはプリップリの舌触り、柔らかくて歯応えもあり、確かに美味しいモツだと思います。味噌は甘口ですが、後味は意外とあっさり目であまり後に引きません。
これだけでは足らないので、もう一つ「しょう油」味を追加注文しました。大食漢の友人の勧めで、更にモツを追加で入れていますが、何故かさっきとあまり変わらない様な気が…。
しょう油味の方は、みそに比べて更にアッサリ。しかしニンニクがよく効いています。こちらも美味しいですが、ニンニクの臭みが先行するので、もう少し隠して欲しいと思う所。
シメにちゃんぽん麺を注文。黄色い太麺は、沖縄そばにも食管が似ています。スープに良く絡んで美味しいですが、私は既に満腹で2口でギブ!
高級店の割には安い?
お会計は、2人で11,600円ほど。2つのもつ鍋にビール2杯、更に追加のモツとサイドメニューの酢モツ、シメの麺も合わせて一人当たり6千円弱。恐らくこれと同じ物を都内で食べると、8千円は下らないと思います。※価格は社会情勢により随時変動します。
博多市街にある高級もつ鍋店「やま中」、人気店の味は噂どおり確かなものでした。博多でちょっと良い店のもつ鍋が食べたい、という場合は、この店へ行けばハズレは無いと思います(極上かどうかは別として…)。
ところで、もつ鍋はコラーゲンタップリ!それが美肌に直結するかどうかは分かりませんが、少なくとも2杯+αのもつ鍋を食べた私の肌は、プルプルというよりテカテカ!それをも通り越して、顔には脂汗の様なべた付きが気になります。ニンニクも結構効いているので、デート等で使用する際は要注意(笑)。