20年前のMicrosoft Office XP(2002)が今だに現役なわけ

私の身内が使っているPCのHDDが古くなったので、この度SSDに交換しました。その際“リカバリーディスク”を作成して新SSDで新たにWindowsを構築したのですが、プリインストールされているOfficeソフトがなかなか開けずに困っています…。

最近のPCソフトはどれも“使い回し”防止対策が厳しい為か、普通に“プロダクトキー”を入力するだけでは作動しないソフトもあって、本当に不便です。今回はその辺の話をしていきます。

何故か開けないOffice 2010

これまで使っていたOfficeのバージョンは2010。今からおよそ5年程前にPCを購入の際、プリインストールされていたものです。

PC購入時に最初からインストールされているので、新たにOfficeソフトをインストールする必要がありません。その為、リカバリーディスクを作成して新たなSSDへ移行すると、自動的にOfficeソフトもインストールされた状態になります。

Office 2010 (3)

それは便利なのですが、ソフトを開こうとするとプロダクトキーを求める表示が出てきてしまいます。きちんと購入してPCに初めから入っている機能の一つなんだから、そんな面倒な事させないで欲しいと思うのですが、そこはお堅いマイクロソフト…。

Office 2010 (4)

しかしプロダクトキーを入力しても、どういう訳か何度も入力を求められてソフトが開きません。以前のHDDから認証の解除が必要なのか分かりませんが、何と不便な事でしょう…。ちゃんと購入した身なのにこの仕打ちったら無いですよね。現在Google先生に泣きついて、改善策を探っています。

今だ現役のOffice XP

使い勝手の悪いOffice 2010とは裏腹に、私が個人で使用しているOfficeのバージョンはなんとXP(2002)、実に20年も前のアンティークソフトです!

Office 2010 (2)

Windows XP時代のソフトですが、Windows 7でも問題なく動きます。また先方から送られてきた2010や2013といったバージョンのデータであっても「互換機能パック」をインストールしていれば閲覧、編集に支障はありません。

WordやExcelなんて使用用途は限られていますから、長年使い慣れた配置で使い続けるのが一番ですよね。新しいバージョンに変えると、また機能や配置を覚えなおさないといけなくなり、時間の無駄になりますから。

Office 2002

しかもこれ、これまでに何度もPCを替える度にインストールし直してきましたが、上記の2010の様な症状になった事は一度も無く、毎回スムーズな認証が可能です。この当時はマルチライセンスに関してまだ規制が甘く、やろうと思えば1つのソフトで何台でもインストール出来てしまった時代でしたが、逆に言えば使い勝手は良かったと言えるでしょう。

因みに、Amazonを覗いてみるとOffice XPの在庫がまだ残っていました。今なお需要があるという事なんでしょうね。無駄を省いたシンプルな画面配置ですし、私はこれからも末永く使っていくつもりでおります。

最近になってから覗いてみたら、流石に私が使っているバージョンは無くなってしまいました。しかし「2003」をはじめ、まだまだ旧式のオフィスは沢山出回っているので、根気良く探したら掘り出し物が見つかるかもしれません。

利便性を無視した規制

楽譜作成ソフトのFinale(フィナーレ)もそうですが、“使いまわし”防止対策で企業側にメリットがある反面、今回のOffice 2010の様にきちんと使用している者が不便を被るというのは、ちょっと納得いかないですね。無限複製が可能なデータの世界なだけに規制の仕方が難しいのでしょうけど、優良な利用者まで巻き込まないで欲しいものです。

せめて唯一無二のリカバリーディスクで再生したソフトに限っては、スムーズな継続利用が出来る様に改善を望みたいものです。何はともあれ、引き続きOffice 2010との格闘が続きます…。