私が普段、自作曲の録音や外出先での録音に愛用しているICレコーダー「DR-05」。音楽機器の取り扱いで名高いTASCAMのリニアPCMレコーダーの中で、最も手軽に購入できるエントリーモデルです。
1万円強という安価ながらノイズの少ないクリアな音質での録音が可能で、2年程前から愛用しているのですが、最近になって録音中に突然録音が勝手に中断してしまうという不具合に悩まされています。
DR-05はノイズの少ない高音質録音
TASCAMのリニアPCMレコーダーはいくつか種類があります。私の持っているDR-05は、その中でも個人での利用に向いたエントリーモデル。
時期にもよりますが、安い時は1万円を切る価格も見受けられます。一般的な会議用のICレコーダーと比較すると高値ですが、音楽の録音に特化したレコーダーの中ではかなり低廉な価格帯の商品だと思います。
このレコーダーの一番の特徴は、ノイズの少ない録音音質。我々クラシック系の音楽家にとっては、小さな音や無音の時のホワイトノイズは録音時の最大の懸念材料なのですが、DR-05はこのホワイトノイズを極限まで抑えてくれます。音質も上々で、特別高価なマイクをつけなくとも、本体上部に備え付けられた内蔵マイクだけで十分満足のいく音が撮れます。表示が日本語対応なのも嬉しい所。私が購入したモデルはちょっと古いタイプのもので、購入時には英語表記になっていたのですが、TASCAMのHPから最新のファームウェアをダウンロードすると日本語表記に切り替わったので問題ありません。
落とすとすぐ壊れる
高音質で使い勝手の良いDR-05ですが、特に本体外装部分が壊れ易いのが難点…。私は購入直後に床に落としてしまい、片方のマイクの部分が割れて、マイクを覆っているシルバーの外装が取れてしまいました。現在はアロンアルファーで固定して何とか張り付いている状態ですが、ちょっと見栄えが悪いですね~。
今のところ録音結果には影響していないものの、細かい破片が無くなってしまうとシルバーの外装を支えている支柱が付けられなくなって、音質への影響も懸念されますから気をつけなければなりません。
また、落下の衝撃で電池カバーのツメも破損してしまい、カバーが固定されなくなってしまいました。こちらもテープで止めて難を凌いでいますが、こうなってくると外にはなかなか持ち出せなくなりますね…。
“書き込み速度不足”で録音が中断する不具合
そして、本題の不具合の件。購入当初は何の問題も無く録音できていたのですが、半年ほど前から録音が突然中断する不具合が多発しています。
何の予兆も無く、突然「書き込み速度不足です 再生を押してください」とのエラー表示と共に録音がストップ。この表示に従って再生ボタンを押しても録音が再開されず、結局最初からやり直しになってしまいます。
これを知らずに5分10分と演奏を続け、気づいた時には殆ど録音できていなかったという悲しい事態もしばしば…。自分の演奏ならまだ良いですが、人の演奏の録音時には取り返しのつかない事態も懸念され、これは死活問題!
解決策は…?
この原因を探っていたところ、はじめmicroSDの相性が悪いのかと思って、動作確認の記載があるSanDiskのシリーズに変えたのですが、それでも改善されませんでした。他にも、このDR-05内でのフォーマットが有効だという情報をキャッチし、それも実行してみたのですが改善せず…。その後も色々とググッてみたのですが、主だった策は無し!
でも聞く所によると、大容量のSDカードはこの様な書き込み速度不足に陥るケースは珍しくないそうで、この機器に限ったものではないのだそう。私は非圧縮のWAVを主に使用するので、最低でもこのくらいの記憶某体が必要になってくるのですが、この後8GBのmicroSDでも同様の症状が出たので、それも違うみたい…。
しかしどうやらこの不具合にはクセがある様で、その日初めて録音をする時に起こりやすい傾向がある事が分かりました。つまり、録音時に予め1分程度“カラ録音”をしておくと、その直後の録音時にはこの不具合は出難くなります。
なんだか機械に振り回されてしまっていますが、それでもDR-05の録音結果は数多くの口コミでもお墨付き!私もこれまでに使用したレコーダーの中ではピカイチの音質だと思います。
でも爆弾を抱えながら録音するのは心にも宜しくないので、お金を貯めてもうちょっと上位機種を買おうかな…。
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