成田からホーチミンまでは、JALのエコノミークラスに搭乗します。最近のJALはエコノミーと言えども機内食に力を入れている様で、今回食べた「RED U-35」というコラボレーションメニューは、なかなか手の込んだ料理でビックリ!
ドリンクメニューも充実していますし、流石はレガシーキャリア!どの様な味か、詳しくレポートしたいと思います。
※この機内食は2019年に採用されていたものです。
目次
成田発ホーチミン行き
今回の搭乗は、成田空港17:50発のベトナム・ホーチミン行き。JALのHPから予約したSever Sのエコノミークラスで、運賃はサーチャージ込みで往復62,000円ほど。
以前JALのホーチミン行きは羽田発の深夜便しか無かったのですが、この成田発が出来て随分と便利になったものです。
空いている事を期待しましたが、残念ながらチェックインの時点では満席とのアナウンス…。見た所日本人はあまりおらず、殆どがベトナム人でした。
SSではないB787-8
今回の機材はB787-8。今となっては珍しい旧型の非SS化(Sky Suiteに改良されていない)シートです。もうとっくに無くなっているのかと思いきや、まだ現役だったとは…。
非SS化とは言え、JALの787は全て2-4-2配列の8列仕様なので、座席幅はエコノミークラスで最大の48cm!これだけ広いと、両腕を肘掛に乗せたら違和感を感じてしまう程です。
前後のシートピッチはSS8よりも狭いですが、今回は非常口座席なので問題なし。旧式のシートなので、シートに厚みがあってしっかりした造りになっています。
座席下にはコンセントも完備。SS7の様に隣とのシェアではないのが嬉しいところ。
非常口座席はちょっと難あり?
ただ、この非常口座席はモニターとテーブルの仕様が良くなくて、一緒に出すとこの様に干渉してしまいます。モニターがもっと自由に位置を動かせる仕様なら良いのですが、これはかなり使い難い…。
また、シートポケットが一つしか無いので2席で共用です。その為、雑誌類がギュウギュウ詰めに入っているので私物を入れる事が一切出来ません。
荷物も足元に置けないし、色々と制約の多い旧787の非常口座席。それでも人気なのは何故だろうか…?
ドリンクが充実!特別監修のワイン
さて、離陸してサービスが開始されると、先ずはドリンクのサービス。エコノミークラスと言えども、しっかりおつまみまで貰えるのは流石レガシーキャリアと言ったところ!
ドリンクのメニューも充実していて、各種ソフトドリンクの他、アルコールはビール・ワイン・日本酒などに加えてリキュール類もあります。それこそ先日お伝えした国内線ファーストクラスよりも遥かに選択肢が多いです(参考→森伊蔵だけじゃない!JAL国内線Fクラスで美味しいドリンクを探せ!)
そんな中、特に毎回美味しいと感じるのはワイン。今回は「DOUBLE “O”」というJALオリジナル監修のワインで、2名のワインアドバイザー(大橋氏・大越氏)の頭文字からこの名前になったのだとか。
飲んでみると、赤は若干渋みが強いもののバランスの良い味わい、白は主張が弱く水っぽさもなりながら料理に合いそうな心地良い舌触り。いずれも下手なビジネスクラスのワインよりもずっと美味しいです!
RED U-35の機内食
さてさて、今回の機内食は「RED U-35」というネーミングが付いたもの。これはJALが最近始めた“JAL Kitchen Gallery”というコラボレーションメニューの一つで、エコノミークラスながら+αの美味しさ・持て成しを追及したメニューになっているのだそう。
RED U-35は、その名の通り35歳以下の若いシェフによる監修をコンセプトにしたメニューで、6名の中から季節ごとに2名のシェフが監修し、その料理が提供されるとの事。
若いと言えども、各氏とも料理のコンテストで優秀な成績を修めるなど、実力者が揃っているとの事で、なかなか期待できるのではないでしょうか?
手の込んだ料理、工夫された味付け
それでは実食!メニューは2種類あって、チキンとフィッシュの選択です。昔はエコノミークラスと言えばビーフとフィッシュの選択がメジャーでしたが、最近はどの航空会社もビーフではなくチキンを提供する所が増えてきていますね。
私が選択したのはチキンの「冬に美味しい野菜と鶏肉のべっこう煮」。メインとサラダに加え、2つの小鉢とデザートのラインナップです。
これは酒井研野というシェフのメニューですが、食べて見るとかなり甘口の味付け。でも素材の味も生きていますし、ご飯もドボドボしていないし、工夫がされた料理でなかなか美味しい方だと思います。
一方、小鉢も手の込んだ料理になっていて、特にピンク色の「鱈とグレープフルーツのカルピオーネ」は歯応えもあってGood!ただ、デザートの「米粉のタルト」は豊潤なミルク風味がありながら、タルトの部分がかなり粉っぽくてちょっと微妙でした。
尚、デザートにはレガシーキャリアお馴染みのハーゲンダッツも然り。でもこれ、昔はこの2倍くらいの容量があったのに、随分と小さくなったものです…。
改善が見られるJALのサービス
と言う訳で、久々に味わったJALエコノミークラスの機内食ですが、ある意味ビジネスクラスよりも工夫された料理の数々で驚きました!ラウンジ飯もそうですが、最近のJALはサービス改善に向けて漸く重い腰を上げてきた様な気がします。
まぁANAがこれだけ台頭してきているので、JALが危機感を覚えるのは無理無いかも…。いずれにしても、我々顧客からしてみれば、サービスのレベルが上がる事は良い事です。
過去のエコノミークラスについては、「エコノミークラス」カテゴリーをご覧下さい。