往復でこんなにも違う!JALエコノミークラス「機内食」の朝食を比較する

引き続き、JALエコノミークラス(羽田~シンガポール)搭乗記です。満席便にゲンナリしながらも、到着まで残り2時間となった時に出される機内食(朝食)は、ちょっとした心のオアシスですよね。

今回シンガポールまでの往復で出された機内食ですが、その質・ボリューム共に行きと帰りでかなり違っていました。今回はその比較をレポートしたいと思います。

深夜の茶菓子とドリンクの種類に思うこと

深夜便だろうと昼行便だろうと、離陸後すぐに始まる機内サービス。空港ラウンジで散々飲み食いした身としては、早く電気を消して寝かせてよ、と思う所ですが、これを楽しみにしている人も多いと思います。

往復でこんなにも違う!JALエコノミークラス機内食の朝食を比較する

今回搭乗したのは羽田発0:05、およびシンガポール発2:05と往復とも深夜発の便である為、機内食は着陸の2時間前に出されます。その為、最初の機内サービスで出てくるのは菓子類。長距離路線で出される「軽食」よりも更に軽い食べ物です。

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今回、往路で出されたのはお馴染み「あられミックス」とDONQのマフィンでした。この時周りにいる多くの人が、出された菓子を有り難く食べているのですが、この深夜によくこんな甘い物が食べられるなぁ、といつも感心してしまいます。ドリンクサービスの茶菓子としての意味合いなんでしょうけど、もう少し体に優しいメニューがあっても良いのではないかと…。

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ただ、ドリンクの種類の豊富さにはいつも驚かされます。ソフトドリンクだけでも6~7種類、これにビールや赤・白ワイン、注文すれば梅酒のロックも作ってくれますし、またビールは4種類から選べて、アサヒ・麒麟・サントリー・サッポロと主要銘柄が勢ぞろい。エコノミークラスにも関わらず「エビス」や「プレミアムモルツ」まで用意されているのは凄いですよね。

この赤ワインも悪く無い味ですし、こういう所がレガシーキャリアと呼ばれる所以でもあるのかと思います。

ペットボトル水を2つもらう方法

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ところで、機内ではペットボトル水が配られるのですが、これは基本的に一人につき一本のみ。海外の空港に着いてから日本の美味しい水は貴重ですし、飛行機を降りてからも手軽に飲めて便利なので、出来ればもう一本欲しいところですが、CAさんに追加でもらえる様に頼んでも「お一人様につき1本となります、申し訳ありません」と断られてしまいます。

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その為、この唯一もらえる1本のペットボトルは機内では開けずに取っておき、機内ではコップに注がれる「いろはす」を飲むようにします。ただ、着陸前のベルトサイン点等直前のタイミングで水を注文すると、その後の機内の揺れなどを想定してペットボトル水を渡される“場合がある”ので、もう一本欲しい場合は試してみる価値あります。

但し、ベルトサイン点等後に注文する等という事は言語道断ですが…。

「羽田→シンガポール」の機内食(朝食)

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それでは、先ずは羽田→シンガポール(JL035便)の機内食からレポートしていきます。メインプレートと3つの小鉢、クロワッサンにヨーグルトと、なかなか充実した内容です。

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メインはオムレツ。スッとナイフを入れると、中からトロ~リ卵が出てきます。個人ではなかなか作れない洋食屋に出て来る様な“フワットロッ”なオムレツ!これがエコノミークラスで食べられるとは、なかなかアメイジングです。

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味はチーズ風味でGood!付け合せのポテトは柔らかすぎて食感が失われているものの、コショウが利いていてなかなかイケます。

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各種小鉢もなかなか手の込んだもので、キュウリの酢漬けや生サーモンなど、味も悪くありません。

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クロワッサンはコンビニレベル。これがバスケットから選べる様なサービスをしてくれると、尚ポイント高いんですけどね。

ともあれ、思った以上に上質な機内食でビックリしました。最近のJALエコノミークラスの機内食はここまでレベルが上がっているのかと感心です。

「シンガポール→羽田」の機内食(朝食)

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一方、復路のシンガポール→羽田(JL038便)の機内食がコチラ。上記の往路と比べると、何だか少し物寂しい感じがします。

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メインは「鮭の照焼きとかやくご飯」。げんなりしたシイタケやゴボウ、そして柔らかすぎるご飯にはテンションが下がります。香り立ちも無く、小さな鮭の切り身が唯一のオカズと言えるでしょうか。

味はフツー。五感の内「視覚」と「嗅覚」は落第点、唯一「味覚」だけは及第点といったところです。

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小鉢も往路と比べるとかなり貧弱。フレッシュ感ゼロの「フレッシュサラダ」は、まるで鳩のエサです。

品数も往路に比べて2品少ないですし、なんだか見た目・味・ボリュームともに往路とは雲泥の差ですね。期待値が高かっただけに、落胆も大きいものがあります。往路のオムレツは完食しましたが、復路は一口でゴメンナサイ。

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という訳で、行きと帰りでクオリティに大差のあるJALシンガポール線の機内食でした。機内食を作る工場の関係で往路と復路に味の差が出るのはよくある事ですが、ここまで大きな差を感じたのは初めてですが、この様な往路と復路の味の差は、JALビジネスクラスの機内食でも顕著に表れています→機内食がヒドイ!JALビジネスクラスBKK~HNDシェルフラットシート

とは言え、往路で食べられるフワットロッなオムレツには感動しました!ビジネスクラスやファーストクラスの機内食ばかりに注目しがちですが、こういう素朴な所で意外な美食が出た方が、感動もひとしおですね。

次回はシンガポール空港の話題をお伝えする予定です。→シンガポールドルへの両替はココで!チャンギ空港ATMの場所

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