ワルシャワは、連日曇天や雨のパッとしない天候が続いています。この先もこの様な天候が続く予報が出ており、“黄金の秋”を想像していただけに、落胆も大きいものがあります。
当日券を購入
以前の記事でも述べた通り、私はこの日の2nd sessionのチケットしか持っておらず、午前に行われる1st sessionを鑑賞すべく、噂には聞いていた“当日券”の購入にトライしました。
チケットオフィスがオープンするのは9:00の為、8:30頃にフィルハーモニー会場へ到着しました。
当日券は「自由席」で、空いている座席ならどこでも座れるというものらしく、その場で印刷された即席のチケットです。
しかし50名もの行列の為、時は既に10:04。この日最初の奏者Charles Richard-Hamelinさんの演奏を聴く事は、もはや諦めぎみでしたが、取りあえず会場内に入って行きました。ところが、ドアマンの女性に尋ねると、まだ入場可能(演奏が始まっていない)との事。即入場し、“21列目11番”の座席に案内されました。
この席は3rdカテゴリーの最前列で、尚且つ中央に近い良席。しかし2階席の張り出しが頭上を覆っている為、天井の方へ抜けていく音が聴こえず、ステージのピアノの音は遠くでゴモゴモと篭ってしまい、奏者の繊細な音楽表現を聴き取るには難があります。
同じ3rdカテゴリーでも、2階席の方が会場全体に響き渡る音が耳に入ってくるかもしれません。それでも諦めていたCharles Richard-Hamelinさんの《ピアノソナタ》を聴くことが出来たので、満足しています。
当日券を前提としたチケット販売
特筆すべき点は、当日券を求める列が、私を含めて100名近くもいた事です。日本に居る際にあれだけsold outだのキャンセル待ちだの、一部でプラチナチケット化して入手困難な状態でありながら、現地では当日券を買って気軽に鑑賞できる“程度”のものでした。勿論、前方の良席を手に入れる為には事前購入は必須でしょうし、行列にも並ぶ必要があります。しかも明日からのFinaleともなれば、当日券も相当数を減らす事が予想されますので、一概に言う事は出来ませんが、少なくとも3次予選までは気楽なコンサート気取りで鑑賞できる事が分かったので、次回以降のチケット購入は、これを踏まえた戦略が必要ですね。
ワルシャワフィルハーモニーの座席等については、改めて記事にしたいと思います。
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