意外とお得に楽しめる【グム百貨店】セルフ式カフェと美味しいアイスクリーム屋!

グム百貨店と言えば、ロシア・モスクワの「赤の広場」にある高級デパート。19世紀に建てられた歴史的建築の中には世界各国の有名ブランド店が軒を連ね、いつも観光客で賑わっています。

さぞ観光客プライスで割高な店かと思いきや、行ってみると僅か170円で食べられる美味しいアイスクリームや200円でケーキが食べられるセルフ式カフェなど、意外とお得に楽しめる所もありました!

金属ゲートを抜けて中へ

GUM-Department-Store/外観

赤の広場に堂々と構える「グム百貨店」。まるで王宮の様な立派な佇まいですね!間口だけでも250mというとてつもない大きさがあって、この端から端まで全てショッピングモールというから驚き!

GUM-Department-Store/メインエントランス

この百貨店への入口は幾つもありますが、メインエントランスは建物中央にあります。アーチ状の門の上には、ロシア正教らしい聖人を描いたイコンの姿も。

GUM-Department-Store/大階段

門の中には立派な大階段があって、2階が店舗入口。ここには金属探知機があって、すぐ側では警備員が目を光らせていますが、誰が通ってもうんともすんとも言わないですし、果たして意味はあるのだろうか…?

ルネサンス調の美しい内装

GUM-Department-Store/フロアマップ

さて、このグム百貨店は1階~3階まで3階層のショッピングフロアがあって、それぞれ4つの店舗ブロックの間に3つの通路があるという構造。およそ200もの店舗やレストランが集結しているそうです。

GUM-Department-Store/内装

フュージョン系JAZZのBGMが流れる内部はとても豪華な造りで、クリーム色をしたルネサンス調の内壁に街灯の様な洒落た照明を配置。上階には、各ブロックを行き来できる橋が幾つも架けられています。

GUM-Department-Store/デザイン

公式HPの情報によると、この百貨店の建物は1893年に完成した後、今日まで120年以上もの間、大した損傷も無く建築当時のまま残されているのだとか。建築当時はヨーロッパで最も巨大な百貨店の一つに数えられていたのだそう。

GUM-Department-Store/吹き抜け

通路は全て拭きぬけの構造になっていて、開放感は抜群!もはや建物の内部というよりも、別々の建物同士の間にアーケードが付けられたという感じがしますね。

ただ、構造上の問題なのかクーラーが殆ど効いていないので、結構暑いです…。

高級スーパー、キャビアの値段は…?

GUM-Department-Store/高級スーパー

高級店ばかりが軒を連ねるグム百貨店ですが、観光客にも入り易い手ごろな店もあります。私がチェックしたのは、1階の3番通路にある「Gastronome №1」という食料品店。

GUM-Department-Store/スーパーの内部

GUM-Department-Store/野菜

GUM-Department-Store/惣菜

ここは高級スーパーと言った感じの店で、野菜や果物、惣菜などから缶詰、ワインに至るまで、様々な食料品が売られています。売場面積は広く、150mはあるかというくらい長い通路が続いています。

GUM-Department-Store/ハチミツ売場

GUM-Department-Store/ハチミツ

ハチミツ売場があったのでチェックしてみると、価格は概ね100mlあたり120RUB前後。安い物だと70RUB/100ml程度で買えるものもあって、意外とお手頃価格だったのでビックリ!

先日お伝えしたハチミツ専門店(Dom Meda)よりもお買い得かもしれません(参考→モスクワのはちみつ専門店【Дом Меда】試食可能!珍しい蜂蜜を買ってみた

GUM-Department-Store/瓶入りハチミツ

ハチミツの中には、クルミやナッツの入った瓶詰めの物も売られています。小さくて手ごろなので一つ買って試してみましたが、何だか味が全然染みていないですし、ただ単にベタベタするだけで特に美味しいものではなかったです。

瓶の栓も完璧では無いので、持ち運ぶ際はビニル袋に入れておかないと大変な事になります…。

GUM-Department-Store/キャビア

GUM-Department-Store/キャビアの値段

その他、高級食材「キャビア」も発見!安く手に入れば買いたいと思っていたのですが、僅か50g入りが4,865RUB(≠8,270円)という高値!ロシアだからと言って安く買える訳では無い様です。

最上階にセルフ式カフェ

GUM-Department-Store/カフェ

この百貨店の飲食店に関してはそれほど多くはない様ですが、最上階の一番奥にやや広めのセルフ式カフェがあったので利用してみました!テラス席もあって、アーケードの内装を眺めながら食事が出来るというのが利点です。

GUM-Department-Store/カフェの店内

注文のシステムは日本のカフェと一緒で、店内のカウンターで注文して好きな席へ持って行きます。

GUM-Department-Store/カフェのメニュー

GUM-Department-Store/カフェのパン

GUM-Department-Store/カフェのケーキ

メニューには英語が併記されていて、Teaは60RUB~、コーヒーはエスプレッソが90RUB~というお手頃価格!アルコールの用意もある他、ショーケースからケーキを選ぶ事も出来ます。

GUM-Department-Store/カフェのコーヒーとケーキ

これ一式で330RUB。カプチーノやチョコレートケーキは大した事ありませんが、このマフィンの様なケーキはフワフワの食感と洋酒の効いたレーズンの風味があってなかなか美味しかったです!

まさかこんな所で200円のケーキが食べられるとは思わなかった…!

僅か100RUB!美味しいアイスクリーム屋

GUM-Department-Store/アイスクリーム屋の行列

もう一つ、1階の通路を歩いていて気になったのがこちらの人だかり。行ってみるとこはアイスクリーム屋で、観光客を中心に行列が出来ていました。

GUM-Department-Store/アイスクリーム屋の窓口

GUM-Department-Store/アイスクリーム屋のメニュー

小さなボックスの中には店員のおばちゃんが一人居て、注文するとその場でアイスを作って手渡してくれます。フレーバーは11種類ありますが、価格は全て100RUBポッキリ!

既に売り切れのフレーバーもある様で、この時選べたのは8種類のみでした。

GUM-Department-Store/ピスタチオアイス

ピスタチオ味を試してみましたが、これがなかなか美味!濃厚なミルク風味の中に僅かに感じるナッツの様な香ばしさ、これが僅か170円で食べられるとは!この行列にも納得です!

Bosco Cafeのアイスクリーム

GUM-Department-Store/ワゴンアイス屋

尚、この店舗にすぐ目と鼻の先にもう一つアイスクリーム屋がありました。こちらはBosco Cafeというカフェの店頭ワゴン販売の様ですが、高級感がある割に行列は殆ど無し。

GUM-Department-Store/アイス屋の店員

GUM-Department-Store/アイスのメニュー

こちらも価格は1つ100RUBで、フレーバーは5種類。ピスタチオもありますが、チョコは既に売り切れ。

注文すると蝶ネクタイを付けた店員が作ってくれますが、1つ作るのに5分近く掛かってしまうのが難点か…。

GUM-Department-Store/ストロベリーアイス

ストロベリーを試してみましたが、先ほどとは少し違ってジェラートの様な食感。ミルキーさは抑えながらも、瑞々しいイチゴの風味が口一杯に広がります!これもたった170円とは思えないほどのクオリティ!

トイレは有料

最後に、このグム百貨店のトイレに関する情報を一つ。トイレは1階と3階のそれぞれ両端にある階段の踊り場にありますが、何れも利用は有料で、料金は3階が50RUB、1階は100RUB。

GUM-Department-Store/トイレ

中に有人窓口があって、そこで支払いを済ませます。カードリーダーも置かれていたので、恐らくクレジットカードも利用できるのではないかと。

ただ、私が利用した3階のトイレに居た窓口のBBAの態度がムチャクチャ悪く、トイレを利用するだけでイラっとさせられる有様・・・。こういう所では良いサービスを期待しない方が良いかもしれません。

リーズナブルにも楽しめる高級百貨店

GUM-Department-Store/営業時間

と言う訳で、一見敷居の高そうな(或いは観光客向けの割高な)グム百貨店ですが、意外にもリーズナブルな価格で楽しむ事が出来たので良かったです!観光の合間の休憩場所としても良いかもしれません。

GUM Department Store

  • 営業時間:10:00~22:00(店舗により異なる)
  • 定休日:無し
  • ホームページはコチラ

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