モスクワと言えば先ずはコレ!赤の広場に建つロシア正教会「聖ワシリイ大聖堂」です。ポクロフスキー大聖堂とのも呼ばれるこの教会、16世紀中頃のイヴァン4世の時代に建築されたそうで、世界遺産にも指定されています。
外観は有名ですが、中身がどの様になっているのか気になるところ!今回は、この聖ワシリイ大聖堂のチケット購入から内覧まで、詳しくレポートしていきたいと思います。
目次
9つの玉ねぎ型ドームが美しい!
聖ワシリイ大聖堂があるのは、モスクワの中心「赤の広場」。周りにはクレムリンを初め、レーニン廟やグム百貨店、国立歴史博物館など、様々な見所が集まるエリアです。
広場の南側に堂々とした姿を構える聖ワリシイ大聖堂。玉ねぎ頭のドーム屋根は、これぞロシアの教会という感じがしますね!教会の前は、世界中からの観光客で凄い人だかり!
玉ねぎ型のドーム屋根が付いている塔は全部で9つあって、中央の塔の高さは47.5m、その他の塔は20m前後あるそうです。いずれもペンキの塗られ方が真新しいので、わりと最近になって改修されたのかもしれません。
資料によると、当時の皇帝イヴァン4聖は、この教会の美しさ余りにこれ以上美しい教会が造られる事を嫌がって、この教会の設計者の目を潰してしまったのだとか。まぁ確かに世界広しと言えど、これほど独特な外観をした教会はまず見られないですし、唯一無二の美しさである事は確かです。
チケットは値上げされて以前の2倍の価格に!
エントランスおよびチケット売場は、教会の北側にあります。北側にある正門から敷地内へ入り、左奥へ進むと教会入口、その横にチケットオフィスがあります。
この時は午後1頃の訪問でしたが、チケット売場に目立った混雑は無く、殆ど並ばずに購入する事が出来ました!クレジットカード決済にも対応。
窓口の横には券売機も設置されていますが、あまり需要が無い為か稼動しいません…。
入場料は1,000RUB。この時最新の“歩き方”ガイドブックには500RUBと記載されているので、まさかの2倍へ値上げ!まぁこれだけロシアルーブルが下がっているので仕方ないにせよ、1年も経たずに2倍になってしまうとは…。
2階層の1階から見学
さて、この教会は二階層の構造になっていて、初めは1階のエリアから見学。入口付近には、この様な全体MAPが掲示されています。
手荷物検査を受けて中へ入ると、ロシア正教会らしいカラフルな模様が描かれた内壁がお目見え。天井が低く、柱や鍼が張り巡らされた所をみると、どうやらこの1階部分は教会の基礎の部分で、本堂は2階にある模様。
この1階部分は合計10の部屋に分かれていて、各部屋には過去に実際に使われていた聖教会のイコン等が展示。また、教会周囲で発掘された土器やコイン、生活用具なども展示されています。
こちらは1780年代のものと思われる聖母を描いたイコンの一つ。周囲には様々な聖職者の姿もあります。
複数の礼拝堂がある2階
続いて2階の方へ!教会中央部分に位置するこの様な狭くて急な階段を上って行くと、ちょうど2階の中央にある礼拝堂の祭壇の横に出てきます。
階段を上ってすぐ横を見上げると、この立派なイコノスタシスがお目見え!高さ自体は10数メートル程度ですが、この礼拝堂が小じんまりとしている為か圧倒される様な迫力です。
2階エリアはこの礼拝堂を中心にして、その周りに回廊と9つの部屋が配置された構造。お香の匂いが漂う回廊の壁面には、ところ狭しと花柄模様が描かれています。
各部屋はそれぞれ礼拝所になっていて、中には中央の礼拝堂に負けないほど立派な黄金のイコノスタシスの姿も!
どの小部屋も窮屈なほど狭いですが、上を見上げると玉ねぎ型ドームの裏側が見られます。見所の多くが高い位置にあるので、何だか首がつりそう…。
その他、2階の一番奥には聖具室があって、ここには17世紀に造られたとされるイコンや金の彫刻、調度品などが展示されています。
立派なイコノスタシスは見もの
と言う訳で、聖ワリシイ大聖堂の内部へ潜入してみましたが、狭小スペースに大きなイコノスタシスがところ狭しと並んだ、ちょっと特異な教会だと感じました。立派なイコノスタシスが多数見られるのは良いですが、余りにも狭い所にあるので全体像がなかなか見えてこないのは残念なところ。
大幅に値上げされた入場料はちょっと割高な感も否めませんが、一度は中へ入ってみるのも良いかもしれません。以上、モスクワの象徴「聖ワリシイ大聖堂」のレポートでした!
聖ワシリイ大聖堂(ポクロフスキー聖堂)の営業時間
- 開館時刻:5月~10月…10:00、11月~4月…11:00
- 閉館時刻:6/1~8/24…19:00、11/8~4/30…17:00、それ以外…18:00
- ※入場は閉館の45分前迄
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