オーストリア・ザルツブルクの高台にある「ノンベルク修道院」。ここは映画サウンドオブミュージックでマリアが過ごした修道院という事もあって、各ガイドブック等でも紹介されていますが、残念ながら修道院の中は非公開。
しかし併設の教会は公開されているとの事で、行ってみる事にしました!
ノンベルク修道院への行き方
ノンベルク修道院ですが、場所は旧市街の東側。地図上で見るとザルツブルク城のすぐ隣にあるのですが、崖の中腹にあってかなり回り道をしなければなりません。
行き方としては、旧市街からザルツブルク城を見上げてその左側の方へ進み、Kaigasseという通りから分かれる上り階段の道Nonnbergastiegeを進むのが近道です。
階段を上りきってから道なりにまっすぐ進むと小さなトンネルがあり、そこを抜けた先に修道院の入口があります。
この辺りは高台になっているので見晴らしが良く、晴れていれば遠くの山々まで一望できます!市街地とは反対側に位置するので、自然豊かなのんびりとした景色が楽しめますよ。
教会の入口はどこ?
ノンベルク修道院ですが、修道院自体は一般に公開されていない為、入口と思われる所にはPRIVATの文字があって入る事が出来ません。
その手前にもう一つ鉄格子の入口があって、教会はこの奥にある模様。ただ、この時はこの扉も閉ざされていて、ここから入る事も出来ません。
ところが、旧市街からここへ来る際に通ったトンネルの手前に、ポッカリと空いた出入り口。どうやらここから出入りできる様になっている模様。
中へ入り、きれいに整備された中庭を通ってその奥が教会入口です。勝手に入って良いのか最初ちょっと戸惑いましたが、入口横で管理人と思われるおばちゃんが「入口はコッチ」と教えてくれたのでホっと一息!
固く閉ざされた扉、ここを勝手に開けて入って行きます。この場所は、映画サウンド・オブ・ミュージックで主人公マリアがトラップ邸へ初めて出向く時のシーンにも使われている様ですが、あまり覚えてないな…。
1300年の歴史を感じる教会
教会内は、小じんまりとした造り。でも明確な身廊と側廊のあるバシリカ式の構造になっていて、天井付近からは自然光が差し込む様になっています。あまり飾り気の無い内装ですが、主祭壇の部分だけはちょっと豪華!祭壇には、小さいながらも中央には聖母子像があって、その両脇にはキリストの受難が描かれています。
この修道院は西暦714年に建てられたとの事ですが、左側の側廊を見るとかなり古めかしい石碑の様なものが掲示されています。ボコボコに穴の空いた石の柱も、長い歴史を物語っていますね。
反対に、右側の側廊には3つの小部屋があって、それぞれに祭壇が置かれていますが、こちらは白いペンキの塗られた比較的新しい壁になっています。その他、この教会の地下には墓があって、初代院長が眠っているらしい。
静かに過ごすには良いところ!
と言う訳で、ザルツブルクのノンベルク修道院を訪れてみましたが、眺めの良い高台にあって、映画の雰囲気がちょっと垣間見える中庭と、長い歴史を感じる教会内部。訪れる人も少ないですし、静かに過ごすには良い所かもしれませんね。
尚、開館時間は特に定まっていない様なので、訪問の際はご留意を。修道院HPはコチラ。
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