マリア・アム・ゲシュターデ教会‐ウィーン旧市街の歴史的な建築

Maria-am-Gestade (2)

聖ペーター教会に続き、オーストリア・ウィーンの教会をレポートします。今回もシュテファン大聖堂の様な定番スポットではなく、旧市街の外れにある「マリア・アム・ゲシュターデ教会」です。

長い歴史を持つ教会でありながら、訪れる観光客はごく僅か。シーンと静まり返る歴史的建築は、一見の価値あり?


ドナウ川に程近い静かな教会

ウィーンのリンク内には数多くの教会が存在していますが、その中で最も北にある教会が「マリア・アム・ゲシュターデ教会」。

昨日ご紹介した聖ペーター教会からも程近いですが、このくらい北の方へ行くと観光客は殆ど見かけなくなります。静かに散歩をするには、ちょうど良い所かもしれません。

Maria-am-Gestade正面

教会正面の前には階段があって、高台の上に建つマリア・アム・ゲシュターデ教会。教会の名前は“岸辺のマリア”という意味を持つそうで、かつてこの教会がドナウ川に面した切岸に位置していた事からこの名が付いたのだそう。

Maria-am-Gestade外観

シュッとした細長い外観の教会。歴史は9世紀頃にまで遡り、この建物自体も15世紀ごろまでに建てられた大変古いものらしいですが、19世紀になって改修されたそうです。

出入り口は建物の横

Maria-am-Gestade正面入口

早速中へ入ってみようと思いますが、正面入口にはフェンスが張られていて、ここから中へは入れず。でも“入口はあちら”みたいな貼り紙があるので、それに従って建物のサイドへと行ってみる事にします。

Maria-am-Gestade通用口

教会の左側面にある重厚な扉。恐らくここから入るのだと思いますが、固く閉ざされていて、本当にここから入って良いのか分からず…。教会は基本的に特別なミサの時間を除いては誰でも自由に入る事が出来るものですが、流石にこの雰囲気では勝手に入って良いものか不安になってしまいますよね。

Maria-am-Gestade観光客

しかし運良く、他の観光客らしき人が出て来たので一安心!この様に、西洋の教会では一見入れなさそうな雰囲気でも開館中である事が多いので、物怖じせずに扉を開けてみる事が大切かと思います。

細長い形の講堂とパイプオルガン

Maria-am-Gestadeエントランス

教会内へ入ると、エントランスホールの様なものは無く、そのまま講堂の身廊に入る事になります。

Maria-am-Gestadeの内部

内部は、正に外観で見た感じそのもの。側廊や翼廊が無い為か横幅がとても狭く、その為2列で並べられる事の多い椅子が1列に並べられています。異様に縦に長い講堂は、まるで狭小住宅を見ている様な気分!

Maria-am-Gestade天井の高さ

天井の高さは、西洋の教会の中では標準的ですが、横幅が狭い分とても高く思えてきます。その横幅ギリギリに収められたパイプオルガン、金色に輝く様な装飾はありませんが、細いパイプが印象的で貫禄のある佇まいです。

Maria-am-Gestadeパンフレット

入口付近にはパンフレットがあり、日本語訳もありました!プリンターで印刷しただけの簡易的なものですが、分かり易い日本語でかなり詳しく書かれているので、興味のある方は是非(€0.3の寄付が必要)。

祭壇と色鮮やかなステンドグラス

Maria-am-Gestade明るさ

この教会、照明が全く付いていないのにとても明るいです。この様に教会の側面に大きな取り付けられているので、自然光が沢山入る構造になっている為でしょう。この一面全てがステンドグラスなら、どんなに美しい事かと思うのですけどね。

Maria-am-Gestade祭壇

祭壇は、天井付近まで届く大きな造り。1864年に造られた、ウィーンで最初のネオゴシック様式の祭壇なのだそう。

濃い茶色や銅、そしてローソクが祀られている様は、なんだか日本の仏壇を見ている様ですが、背後のステンドグラスは色鮮やかでステキ!小窓それぞれが小さい事為か、一つ一つの絵がすごく細やかです。

Maria-am-Gestade祭壇横の絵

祭壇の手前、壁から飛び出した絵は1460年に描かれたもので、左右それぞれ“受胎告知”と“天の元后”を表したものなんだとか。この様な展示方法もまた、なかなか珍しいですよね。

歴史ある静かな教会、行く価値あり?

ウィーン旧市街のリンク内にありながら、観光客が殆ど来ないマリア・アム・ゲシュターデ教会。この時も、教会内には私以外に1グループのみで、暫くすると退出されて私一人になりました。

Maria-am-Gestade静かな教会

シーンと静まり返った教会は、本当にこのままここに居て良いものか不安になる程でしたが、心落ち着いて教会の長い歴史を感じるには最適かと思います。

ただし、暖房が全く付いていないので、教会内はとても寒いです。これはどの教会でもそうですが、外気とあまり差が無いくらいなので、冬は暖を取る目的で入るべきではないですね。

Maria-am-Gestade重厚な扉

豪華な飾り気は無く、教会の規模としても決して大きいものではありませんが、色鮮やかなステンドグラスは見物!5~10分くらいの立ち寄り観光であれば、行く価値はあるかと思います。

  • 住所:Salvatorgasse 12, 1010 Wien
  • 開館時間:概ね7:00~18:00
  • 日曜ミサ:8:30、9:30、11:00(順にチェコ語・独語・仏語)

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