ベトナムと言えば、古くはフランス統治時代を持つ国の一つですが、その時代を象徴する建物がハノイ大聖堂(Nhà Thờ Lớn)。またの名を「聖ジョセフ大聖堂」と呼ぶこの教会へ訪れてみましたが、東南アジアの教会とは思えないほど壮大で美しい景観にビックリ!
ヨーロッパにある教会と比べても決して見劣りしないハノイ大教会は入場無料で毎日営業、なかなかお勧めのスポットです!
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ハノイ大教会の場所
ハノイ大教会(聖ジョセフ大聖堂)の場所ですが、ホアンキエム湖の西側、2ブロックほど離れた所にあります。観光の中心地なので、どこからでもアクセスはし易いですね。
2本の塔を持つハノイ大教会。塔の高さは31.5m、外壁には白い石材も多く使われているそうですが、メンテナンスがきちんとされていない為かかなり黒ずんでしまっている様です。
教会の前に佇むのは、イエスを抱いた聖母マリアの像。
資料によると、この教会はフランス統治の始まった1882年の直後に建設が始まり、1886年に竣工。その後、1990年に現在のネオゴシック様式に改装されたのだとか。元々この地には仏教寺院があり、その跡地にこの教会が建てられたそうで、そういう面でもフランス統治の圧力というのを感じてしまいますよね。
入口は正面向かって左側
教会の正面にはフェンスが張られていますが、教会正面を見て左側に行くと観光用の入口があります。教会正面の大きな門は、ミサの時間になると開く事もあるのだとか。
教会における注意事項はこのとおり。禁煙、脱帽に加え、ノースリーブ等の服装はNG。写真撮影は、フラッシュが無ければOKです。
なかなか壮大な内部の景観
内部はなかなか壮大な景観!外から見るよりも、一層大きな教会です。煤だらけの外観からは想像もつかないほど、真っ白で綺麗な壁面ですね。
この教会は横幅20.5m、奥行き64.5mと西洋にある大聖堂と比べるとそれほど大きいものでは無いものの、両側に側廊を持った本格的な造りになっています。
天井のアーチも本格的!東南アジアの教会にありがちなシーリングファンや扇風機が無く、ここが常夏の国である事を忘れてしまいそうです。入場無料の教会に珍しく、きちんと照明が点いていますね(笑)。
唯一残念なのはオルガン。オーストリア・ウィーン等では鳳凰が羽を広げる様な風格のある巨大なパイプオルガンを幾つも見てきましたが、この教会にはその様な豪華なオルガンは見られず…。
祭壇と美しいステンドグラス
中央祭壇を見る前に、先ずは袖廊の両側にある2つの祭壇から。ここには、それぞれ「キリストの聖心の像」と「聖母マリア像」が中央に掲げられた祭壇が置かれていますが、色鮮やかなステンドグラスが美しい!
そして、3つの聖人を祀る中央祭壇。細かな彫刻が見事ですよね!この祭壇は木製らしく、花に象られた彫刻には金の漆が塗られているのだとか。
祭壇の中央にある像は、幼いイエスを抱いた聖ヨセフの像。この教会の建設当時、時のローマ法王が聖ヨセフを大変敬愛していたそうで、その意向に従ってこの聖ヨセフ像が祭壇の中央に置かれたとの事。
この教会が「聖ジョセフ(ヨセフ)」と呼ばれているのも、そこから来ているんですね。
尚、この時祭壇の周りは工事中で、あまり近づく事ができませんでした。教会内部の綺麗な壁面からも見て取れる様に、内部のメンテナンスには抜かりが無い模様です。
ハノイ大教会の基本情報
- 住所:40 Nhà Chung, Hàng Trống, Hoàn Kiếm, Hà Nội
- 平日・土曜日:8:00~11:00、14:00~17:00
- 日曜日:7:00~11:30、15:00~21:00
- 入場料:無料
尚、基本的には年中無休ですが、上記の通り昼間の閉館時間が結構長いので、訪れる際は注意して下さい。
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